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新オートレールを徹底検証 下巻:オートレールラボ

オートレール・ラボ vol10

2018年1月に、カンタン・カシコイ自動発注オートレールが、大きく進化しました。オートレールはFX初心者の方でも、裁量トレードに慣れた方でも、わずか数項目の設定をすれば、自動で損切りチョコチョコ、利益はジックリ伸ばす順張り型のトレードができるツールです。この度「予約機能」「損失限定機能」が追加され、さらにご利用いただきやすくなりました。
前回に引き続き、その進化したオートレールを元外銀ディーラーで現在は金融コンサルタントとして活躍する山中康司氏に徹底検証していただきます。

前回記事はコチラ「新オートレールを徹底検証 上巻」

オートレールを設定してみる

「新オートレールを活かす取引戦略:上巻」では、オートレールの概要と4種類の売買パターンを中心に基本的な部分について見てきました。下巻では、具体的な設定例とその結果、またプロの裁量トレードとの比較について見ていくこととします。

2018年は年初からドル安/円高トレンドが継続し、2月に入り昨年安値を下抜け、一時は約105.55円の安値をつけました。2月に関して言えば、前半はドル安トレンドを見込んだ取引=ドル円(USD/JPY)の売りエントリーであればいつスタートしても利益に繋がる取引になったと考えられます。

ここでは、2月1日時点でもし1月安値108.28円レベルを明確に下回ったら、昨年安値をトライするもう一段の円高がやってくるのではないかとのトレードシナリオを立てたケースを例にします。2月1日の東京前場の水準は109.40円レベルでしたので、108.28円を下回る108.25円をつけたら売り仕掛けという設定を、デモ取引において行いました。

設定例は以下のようなイメージです。

2月1日東京時間レート:約109.40円

上から詳しく見て行くと...、

  1. 「ドル円(USD/JPY)」の「売/下方向」を考え、基準価格は現在値より下の「108.25」を下回ったらオートレールを発動させる。
  2. オートレールは、値幅「0.25円」間隔で、「10,000」ドル単位で最大「10本」のトリガーを設置するという内容。
  3. 注文が約定した場合には「0.5円」のトレール幅でオートレールを行う。
  4. 有効期間は「無期限」として自分がキャンセルするまで有効とする。

という設定にしました。

結果を大公開!

実際に2月9日になり1月安値を下抜けたことで108.25円の基準価格に到達し、売りポジションを作り始めました。しかし、108.05円を底にその日のうちに反発、翌朝には108.89円レベルへと上昇したことで、初期の売りポジションはトレーリングストップで損切りとなりました。

上の取引は日本時間では日付が変わっていますが、NYの昼過ぎに作った売りポジションが、108.05円まで下がったことからストップオーダーがトレーリングで108.55円(0.5円のトレール幅)に下がったところで、ストップがついていることが確認できます。

しかし、その後のドル円は下げ続ける動きとなり、2月14日までにエントリーしたポジションの決済結果は以下のようになっています。(決済の項目のみ抽出)

取引結果を見るとわかる通り、2月9日から14日までの取引(この期間を抽出したのは理由がありますが、これは次の章で説明します)は全部で12取引となりました。12取引で9勝3敗というのは少々出来すぎではありますが、トレンドが思惑通りに動いた時にこそ、オートレールが威力を発揮することが証明されたと思います。

損益は全体で39,101円。10,000ドル単位の取引ですから、放置した結果としてはかなり上出来だと思いました。主要な評価項目を見ると以下のようになります。

取引数 12(勝取引9 負取引3)...勝率75%
総損益 39,101円(総利益47,801円 総損失8,700円)
平均損益 3,258円(平均利益5,311円 平均損失2,900円)

プロフィットファクター※1=5.49

ペイオフレシオ※2=1.83

とはいえ、たかだか12取引です。まぐれ当たりとも考えられなくもありませんが、以下のプロの取引と比較してみると、オートレールの良さを実感できるかもしれません。

※1総利益が総損失の何倍かを示すデータ

※2平均利益額÷平均損失額の倍率

プロ...つまり私の裁量取引の結果は...

プロというのも恥ずかしいものがありますが、この1月安値抜けの仕掛けは私自身も裁量トレードとして行ったので、それと比較してみたいと思います。私はこの間での取引は1往復ですが、以下はその時の思考回路と実際の結果です。

1月安値を下回ったら昨年安値をつけに行く可能性が高いと考え、2月5日に108.82円の逆指値で「売り注文」を仕込みました。
その後相場は、9日まで上値が重たいはっきりしない展開を続け、ようやく9日金曜に売り注文が約定したわけです。週末を挟むものの私自身の取引はスイングトレードと言われるやや長めの相場を取りに行きますので、だいたい利食い2円、損切り1円というあたりを目安としているため、あまり影響はありません。

参考:MonexTraderFX Lite の日足USD/JPYチャート(2018年1月~2月)

12日こそ動かなかったものの13日に107.41円と昨年安値に近づき、14日には下抜けました。東京昼過ぎに106.85円まで下げたものの、その後買い戻しも入ったため様子を見ながら、いったん短期筋が突っ込み売りをしたかなと考え、その直後に107.05円の「買い」で手仕舞いしました。その後は皆さんもご存知のとおり、105.55まで下げたわけですから、自身のターゲットである2円を我慢していれば106.82円はついていたはずです。

裁量トレードでは「見ないように考えないように」と思っていても東京時間に動きが出て来ると、ついつい見てしまいますし迷いも生じます。ましてや利に乗っていれば利益確定したいという誘惑は、30年以上も為替の世界にいる私にもあることです。さすがに含み損を長く抱えるような真似はしないつもりですが、こうした「誘惑に打ち克つ」ようなことを自動的にやってくれるのがオートレールなのです。

簡潔にまとめ

最後に、私の経験とオートレールを実際に操作して感じたことを簡単にまとめておきます。

  1. トレンドに逆らわず、トレンドに沿った方向で仕掛けること。トレンドは永遠には続かないので、デイトレードでも1~2週間に1度は状態をチェックすること。
  2. 最大ポジション数は自身の証拠金総額と相談して無理をしないこと。ただし、少なくとも5~10本は仕掛けられるよう注文数量を調節すること。
  3. 仕掛けの間隔よりもトレール幅が実は重要。トレール幅は仕掛けの間隔の2倍以上を目安に、長めのトレードならば1円以上を考えること。(相場の細かい上下動を損切りで拾わない為)

さあ、皆さんもオートレールを使ってトレンドに乗る取引を始めてみませんか?

オートレールの詳細仕様に関してはコチラをご確認ください。

講師ご紹介

山中 康司(やまなか やすじ)氏

山中 康司(やまなか やすじ)氏

1982年慶応義塾大学卒業後、バンク・オブ・アメリカ入行。1983年から為替トレーディング業務に従事し、1989年バイスプレジデント。1993年プロプライエタリー・マネージャーとして債券、デリバティブ等の取引にも携わる。
1997年日興コーディアル証券に移り、日興シティ信託銀行外為推進課長。1999年為替資金部次長として為替トレーディングとマーケティングを統括。
2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役。
独自の為替予測によるレポートを配信、セミナー講師、コンサルティングをつとめている。著書に『FX ボリンジャーバンド常勝のワザ』、『FXデイトレシステム投資術』、『ど素人がわかるFXチャート&経済指標の本』、『金融占星術入門』他、内外専門誌への執筆、セミナーDVD等多数。

初心者にも、忙しい方にもおすすめ!オートレール(複合注文)とは!?

オートレールは1回のカンタンな設定で持続的・自動的に、FX取引が行われる自動の注文方式です。
想定通りの上昇相場、レンジ相場であった時は利益を最大限追求し、思惑と反対だった場合も、トレールの仕組みが損切りを徹底。リスクを最低限に抑えることができます。

下記シミュレーションはオートレール設定を「買い」にした場合のものです。

オートレールの仕組みはカンタンで、トレール注文が、所定のリピートロジックに従って連続・複合していきます。そのため操作も簡単。通貨ペアや取引数量といった基本的な設定項目以外でも、わずか5項目さえ入力すれば、発注が可能です。

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