2019年4月に22,000円を回復してから下落を続ける日経平均株価。
米中貿易摩擦の動向によって、上昇、下落を繰り返す相場展開が続いており、次の一手が出しにくい状況ではないでしょうか。
そこで、今回は、幅広いマーケットに精通しているYEN蔵氏に現状の相場状況を踏まえ、注目銘柄の選定、さらにはテクニカル分析による売買戦略も提供いただきました。
トレーダーでもあるYEN蔵氏が独自の視点から執筆したオリジナルレポートは必見です!
今後のお取引にお役立てください。
YEN蔵氏からのコメント
今回の銘柄選択のポイントは、テクニカル的な見方で選んでいますが、前提条件として、最近のテーマにあっている銘柄であること、また、直近の決算が良好な銘柄を選択しました。
すでに上昇してしまっている銘柄に関しては、サポートレベルを示して押し目のレベルを書きました。
YEN蔵が読み解く!注目銘柄と売買戦略!
田代 岳(YEN蔵)氏
シティバンク、スタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。
その後、独立し現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。
為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーしてわかりやすい解説を行っている。
※本レポートは2019年5月28日時点の相場状況を基に作成しております。また、価格やテクニカル指標の値は目安となりますことをあらかじめご了承ください。
ピー・シー・エー(9629)
パッケージソフト大手。企業会計のクラウド化を推進。消費税の特需も。クラウドというテーマに沿った銘柄です。
2020年3月期決算の会社予想(単位:百万円)は売上高12,783(+11.7%)、営業利益1,478(+18.4%)経常利益1,499(+17.4%)。
5月13日に4,075円に上昇後、5月21日に3,395円まで下落しましたが25日移動平均線付近でサポートされ、5月28日は3,515円で終了。
5日移動平均線の水準である3,556円は下抜けしていますが、75日移動平均線の水準である3,477円はサポートされています。
25日、75日、250日移動平均線は上向きで上昇トレンドを継続、DMIも上昇トレンドを示しADXは23.81%まで低下し、過熱感はなくなっています。
一目均衡表は基準線の3,487円付近でサポート。スローストキャスティクスは転換しつつあります。
出来高も小幅に増加しています。
3,300円付近がサポートされているため、再度4,000円の高値を目指す動きと予想します。
(出所:マネックス証券 マネックストレーダー)
ヴィンクス(3784)
流通向けシステム・ソフト開発。POSに強みがあり無人レジ、キャッシュレスというテーマに沿った銘柄です。
2019年12月期の会社予想(単位:百万円)は売上高26,500(2018年12月期19,515)営業利益1,350(2018年12月期916)、経常利益1,315(2018年12月期893)。
2020年12月期の会社予想は28,000、営業利益1,430、経常利益1,410となっています。
上半期業績予想を営業利益6.9億円から7.5億円に上方修正したことで急騰し、5月28日には1,413円まで上昇しました。
スローストキャスティクスは90を超え、ADXも29.15%まで上昇し、過熱感が出ています。
5日移動平均線は1,357円を上回っています。
しかし上昇トレンドは継続と思われ、一目均衡表の転換線の位置する1,332円、基準線が位置する1,228円、25日移動平均線の位置する1,210円、75日線が位置する1,161円、一目均衡表の先行スパン1が位置する1,113円、先行スパン2の位置する1,163円付近の押し目買いが狙い目と思われます。
(出所:マネックス証券 マネックストレーダー)
イーブックイニシアティブジャパン(3658)
電子書籍配信。コミックの作品数で業界一。ebookjapanとYahooブックストアのサービスを2019年春以降統合。
電子書籍というテーマに沿った銘柄です。
2019年3月期 (単位:百万円)売上高14,786(+24.4%)営業利益583(+107.8%)経常利益593(+106.2%)。2020年3月期会社予想 売上高19,000(+28.5%)営業利益750(+28.6%)経常利益750(+26.4%)となっています。
好調な業績発表を受けて5月8日に2,522円まで上昇。20日には自社株買いの発表を受けて2,577円の高値まで上昇しました。
2,577円まで上昇後、調整が入り5月24日には2,047円まで下落しましたが、25日移動平均線でサポートされ(28日時点で2,066円)、5日移動平均線の2,218円も上抜けしています。
一目均衡表の基準線は2,083円付近に位置しており、短期的なサポートとして機能しています。転換線が2,312円に位置し短期的なレジスタンスになっています。
スローストキャスティクスが下落トレンドから転換しつつあり、一目均衡表の基準線、25日移動平均線などのサポートが位置する2,000円台前半がサポートされれば、前回高値の2,577円を試しに行くと思われます。このレベルを上抜けできれば2018年10月の高値3,170円がターゲットになるのではないでしょうか。
(出所:マネックス証券 マネックストレーダー)
インテリジェント ウェイブ(4847)
クレジット決済開発で首位。5月8日発表の決算にて2019年6月期第3四半期累計で営業利益が84.4%増加したことで上昇しました。2019年6月期の通期予想(単位:百万円)では売上高10,700(前期比0.9%)、営業利益880(前期比60.7%)、経常利益900(前期比56.9%)となっています。利益率の高い自社製パッケージソフトの販売拡大が寄与しました。
決算発表を受けて5月9日には850円まで上昇後、690円まで下落しましたが、その後は上昇トレンドになり842円まで上昇しています。
5日移動平均線の819円付近がサポートされ、25日移動平均線の763円、75日移動平均線の714円がサポートされています。
ADXも24.61%と過熱感はありません。
一目均衡表の転換線は797円、基準線が770円、先行スパン1が732円、先行スパン2が706円となりいずれも上回っています。
700円付近が中期的なサポートとして意識され、高値の850円を上抜けできれば2018年12月の戻り高値968円付近がターゲットになるのではないでしょうか。
(出所:マネックス証券 マネックストレーダー)
ZOZO(3092)
衣料品販売サイト「ZOZOTOWN」の運営。総資産2800億円、自社株を担保に資金調達し高額絵画などを購入したことも-材料となり株価は下落。
一方で4月25日に発表した決算では2019年3月期決算は営業利益が256.5億円と前期比-21.5%と減益となりました。しかし2020年3月期の予想(単位:百万円)は売上高が136,000(14.9%増)、営業利益が32,000(24.7%増)、経常利益が32,000(24.4%増)とV時回復が見込まれます。
2月8日に1,621円の安値まで下落後2,300円付近まで反発しましたが、2度そのレベルが抑えられています。
5月27日に再び1,755円付近まで下落しましたが、5日移動平均線の1,821円を上抜けし、スローストキャスティクスは10.9付近で反転しています。
信用倍率も5月17日の段階で.1.27倍となっています。
短期的な反発で、再度2,300円付近への上昇を予想します。
(出所:マネックス証券 マネックストレーダー)
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