相場環境が不安定な昨今、投資する銘柄にお困りのお客様も多いかもしれません。本コンテンツではマネックス証券の銘柄分析ツール「マネックス銘柄スカウター」を活用し様々なテーマで銘柄をご紹介します。今回のテーマは「20万円以下で買えて今後成長が期待できる中小型株」です。
中小型株に投資するメリット・デメリット
中小型株とは時価総額の低い銘柄を指しています。大型株に比べて流動性が少なく値動きが激しいというイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、アナリストがカバーしておらずまだ注目されていない銘柄や、生活に身近な銘柄で分析がしやすい銘柄なども数多く含まれています。また、TOPIXがほぼ同水準だった2002年末(843.2ポイント)と2012年末(859.8ポイント)の10年間で株価を比較すると、以下の表のとおり小型株の方が大型株に比べて遥かに良いパフォーマンスを達成していました。
2002年末時点の時価総額 | 銘柄数 | 上昇銘柄数 | 下落銘柄数 | 上昇比率 | 単純平均 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|
全体 | 2,184 | 1,385 | 799 | 63.4% | 59.2% |
大型株 3000億円以上 | 142 | 73 | 69 | 51.4% | 25.1% |
中型株 300億円-3000億円 | 539 | 304 | 235 | 56.4% | 35.2% |
小型株 300億円以下 | 1,503 | 1,008 | 495 | 67.1% | 71.0% |
(出所)QUICKデータをもとにマネックス証券作成
2002年末時点で上場しておりと2012年末の株価と比較できた2,184銘柄について集計
20万円以下で買えて業績が非常に好調な銘柄とは?
最低投資金額が20万円以下で長期的に成長しており業績が好調な中小型株を「マネックス銘柄スカウター」の10年スクリーニング機能を使って抽出しました。具体的なスクリーニング条件および抽出された銘柄は以下のとおりです。
スクリーニング条件
- 基礎条件
時価総額:1,000億円以下
投資金額:20万円以下 - 詳細条件
直近四半期の前年同期比の売上高が5.0%以上増収
直近四半期の前年同期比の営業利益が5.0%以上増益
過去10年間の平均売上高成長率が3.0%以上
過去10年間の平均営業利益成長率が3.0%以上
今期の会社予想の売上高が前期比10.0%以上の増収
今期の会社予想の営業利益が前期比10.0%以上の増益
今期の会社予想の売上高が過去10年間の最高を更新見込み
今期の会社予想の営業利益が過去10年間の最高を更新見込み
スクリーニング結果一覧
(出所)2019年9月18日時点のマネックス銘柄スカウター
アナリストによる銘柄解説
10年スクリーニングで抽出された銘柄の一部をマネックス証券のマーケット・アナリスト益嶋裕の解説でご紹介いたします。
デジタルマーケティング会社で企業のネットビジネスの支援サービスを手掛ける。急速に進む企業のデジタル化が追い風となり業績は順調に拡大。大企業を数多く顧客として獲得できている点が特徴で足元では企業向けに高スキルの正社員型人材を派遣する「デジタル人材事業」の伸びが顕著。業績の伸びに鈍化の兆しは出ておらず、今後も長期的な高成長を期待したい銘柄。
メンバーズの業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
若者向けに特化した就職情報サービスを提供。朝日新聞社と業務提携し積極的に情報発信を行う。今期の第2四半期まで4四半期連続で営業減益と業績が頭打ちになっていたが、9月9日に発表した第3四半期決算で業績はV字回復を達成し不安を払拭した。自己資本比率も90%近くと財務体質も強固。
学情の業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
米国と日本でオフィス向けに飲料サービスや環境美化商品を提供。高品質のコーヒーマシンに定評。特に米国での成長が著しく毎年過去最高売上・過去最高益を更新と業績は非常に好調。現状株価は上場来高値圏にあるが予想PERは18倍程度と大きな割高感はない。
ダイオーズの業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
個別指導学習塾「トーマス」を展開しており個別指導塾としては日本トップの売上を誇る。近年は注力している幼児指導分野の成長が顕著。少子化という逆風の中でも高い合格実績などを武器に着実に生徒を獲得。予想PERは40倍近くとやや割高感があるため押し目を待って拾いたい。
リソー教育の業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
「保険市場」ブランドで保険代理店を展開。足元まで12四半期連続増収中と業績は非常に好調。足元はメディア事業として展開する「保険市場」ウェブサイトの広告販売が好調。リーマン・ショック後にも営業黒字を確保するなどの安定的な収益体制に魅力あり。
アドバンスクリエイトの業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
マネックス銘柄スカウターとは
2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「10年スクリーニング」「アナリスト予想」「通常発表されない3ヶ月に区切った企業業績」「セグメント業績」「業績予想修正履歴」など投資判断に役立つ様々な情報をご用意しています。
情報ツール利用状況一覧 「マネックス銘柄スカウター」のログインボタンより起動してください
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10年スクリーニング
2019年4月に提供を開始した新機能です。一般的なスクリーニング機能との違いは、直近や通期のデータではなく、過去10年間の業績や直近の四半期業績、アナリスト予想などで高度なスクリーニングが可能な点です。また、マネックス証券のアナリストによる「おすすめスクリーニング」では、話題のキーワードやユニークな条件で手軽に絞り込みいただけます。ぜひ、こだわりの銘柄選びにお役立てください。
出所:マネックス銘柄スカウター
アナリスト予想
各証券会社のアナリストたちの業績予想や目標株価の変更を、ひと目でご覧いただけます。お好みでチャートの表示期間を変更していただくことも可能です。直近1週間でアナリストの上方修正が多かった銘柄は銘柄スカウタートップページにも掲載しています。銘柄分析のスペシャリストであるアナリストたちの予想をヒントに、有望な業種や銘柄を見つけてみましょう。
出所:マネックス銘柄スカウター
3ヶ月に区切った業績表示
3ヶ月ごとの業績を知りたい場合、多くの企業は業績をその期までの累計で発表しているため、自力で手間をかけて算出しなければなりません。この機能をお使いいただくことで手間なくひと目でチェックでき、銘柄分析にかかる手間を大幅に軽減することが可能です。
出所:マネックス銘柄スカウター
セグメント業績
企業が複数のビジネスを手掛けている場合、1つの企業内に成長ビジネスや衰退ビジネスが混在することも少なくありません。銘柄スカウターでは通期で最大5期分、四半期で最大20四半期分のセグメント業績データを掲載しています。セグメントごとに業績をチェックし、企業の本質的価値を計測するためにお役立てください。
出所:マネックス銘柄スカウター
業績予想修正履歴
企業が過去に行った「業績予想修正」を確認できます。企業が主に期初に発表する「その期の業績予想」ですが、保守的な予想を後で上方修正する企業もあれば、強気な予想を下方修正する企業もあります。企業の業績予想のクセを見抜き、投資の参考にしてください。
出所:マネックス銘柄スカウター
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