春山昇華氏に聞く「投資でいちばん大切なことは?」

一番尊敬する人に、株式投資の真髄を聞きました。春山昇華氏 独占インタビュー 第2弾 投資でいちばん大切なことはなんですか?

春山昇華氏をご存じでしょうか。金融アナリストとして活動しながら、個人投資家向けの情報発信を熱心に行っています。本コンテンツではマネックス・ユニバーシティの益嶋裕が最も尊敬する金融人の一人である春山氏に、これまでのキャリアや投資哲学、今注目している銘柄などをインタビューしております。インタビューは3回に渡って公開いたします。インタビュー第2弾のテーマは「投資でいちばん大切なこと」です。

ご注意

本コンテンツは基礎的な投資の考え方をご説明することを目的としております。コンテンツ中に出てくる個別銘柄への投資を勧誘、推奨するものではございません。銘柄の選択など投資にかかる最終決定はお客様ご自身の判断にてお願いいたします。

春山 昇華 氏

金融経済アナリスト

春山 昇華 氏

1978年京都大学法学部卒。1984年の円債・外債・為替の投資経験を端緒にして、1987年からロンドンで世界中の株と債券を組み込んだ国際分散投資に従事。オフショア登録ファンドでトップの成績を記録。帰国後は、国内系・外資系の投資信託顧問会社などで年金基金の運用に従事したのち、投信の立ち上げと内外株式のCIOなど多彩な活躍。現在は金融機関で運用関連業務に携わる。
個人投資家による投資立国の必要性を感じ、投資知識の普及を目指して1996年よりネットで情報を提供し、現在は投資を話題としたブログ「豊健活人生」(http://haruyama-shoka.blogspot.jp/)を主宰し、金融アルファブロガーとして活躍。

益嶋 裕

マネックス証券 プロダクト部マネージャー兼マネックス・ユニバーシティ

益嶋 裕

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。2008年4月に新卒第4期生としてマネックス証券に入社。
マーケティング部で日本株や中国株のマーケティングを担当後、2013年7月より現職。現在は米国経済についてのレポート「米国マーケットの最前線」の執筆や各種ウェブコンテンツの作成に携わりながら、オンラインセミナーにも出演中。日本証券アナリスト協会検定会員。

個人投資家向けに情報発信を始めた理由

-春山さんはフェイスブックやブログで熱心に個人投資家向けに情報発信をされています。これはどのような想いで行われているのですか?

元々は、1995年の阪神大震災がきっかけです。私の祖父母が住んでいた神戸が被災したのですが、ボランティアに行けなかったので何か自分なりに力になりたいなと思って。当時アメリカで個人投資家向けのコミュニティーウェブサイトがあったんですが、それの日本版を始めたいという話があったのでそのコミュニティーリーダーを自分にやらせてほしい、とインタビューを受けにいったらやらせてもらえることになりました。当時はインターネットも発達してなかったし、ホームページを作るスキルもなかったのでチャットルームでワイワイやってました。

-その後ブログを始められたわけですね?

はい、本格的に始めたのが2004年ですね。当初は200人とか300人くらいの読者だったのが、どんどん増えていき中国株について書いていたらある時読者が1万人を超えていました。こんなオタク的なウェブサイトに1万人も来るなんて変だよね、相場が盛り上がりすぎているよねという気づきもありました。

春山昇華氏のブログ「豊健活人生のために大切なこと」

春山昇華氏のブログ「豊健活人生のために大切なこと」

-今はフェイスブックの更新を増やされていらっしゃいますよね?

ブログとフェイスブックは使い分けを考えています。フェイスブックは魚とか野菜みたいな鮮度ありきの情報(フロー)、ブログは何年かたっても読み返す価値のある情報(ストック)のように。フェイスブックでは「このニュースは3時間しか価値ないと思うよ」みたいに書いて、3時間たったら削除するようにしています。

-時々フェイスブックで変な方に絡まれることもあると思うんですが、善意でやってるのに腹は立たないんですか?

そら腹立たしいこともありますよ(笑)。でもあれはあれでいいんです。相場が陰の極になると、むしゃくしゃしてそういう方が現れることがある。相場転換の一つのサインとして捉えていますね。

-情報発信を行っていて嬉しいことはどんなことですか?

自分が間違ってたら、みんなが教えてくれることですね。あとは、追加情報をもらえることもある。読者には色々な分野の専門家がいて、車屋さん・お医者さん・会計士さんなんかね。自分の解釈について専門家が正しい知識や解釈を教えてくれたりするので私はすごく感謝しています。

-まさにWIN-WINの関係ですね。ちなみにツイッターはやらないんですか?

一時期やってたんですけどやめました。あれはなかなか会話ができずに一方通行になっちゃうからね。

投資でいちばん大切なこと

-ではいよいよ春山さんの投資法についてお聞かせください!春山さんの「投資哲学」はどんなことですか?

いちばん大切だと思っているのは、「投資は手段であり目的ではない」ということですね。例えば会社経営が目的ですというのはおかしな話で、会社経営を通じて実現したいことがあるはずですよね。それと同じ。人生の目的はなんですか、ってことが大事。私の場合は、豊かで健康で活動的な人生を送るのが目的です。その一つの手段として投資があります、ということ。

人によっては親から遺産をもらう、宝くじに当たる、起業して成功して儲ける、会社で出世して給料をたくさんもらう、芸能やスポーツで成功する、どれでもいいじゃないですか。いろいろな手段があるなかでその一つが投資。たかが投資ってことです。目的と手段を混同しないことが大切だと思っています。

-幸せな人生を送ることが目的で、投資はあくまでその実現のための一つの手段だということですね。

次に儲け方で言うと、何で儲けてもいいと思う。株でも、債券でも、為替でも。投資は人生の目的を達成するための手段で、またその一部が株式投資ってことですね。そして株でちゃんと儲けるためには、心・技・体の三位一体がないと続かないと思います。

心・技・体の三位一体

-投資は手段と思っていないと、のめり込み過ぎてしまいますか?

人生のバランスを崩す。そんな気がします。もっと大事なものを失っちゃうとかね。例えば投資で成功してお金を1億円持ってるけど、友だちがいなくて誰も付き合ってくれないみたいなね。それってやっぱりあまり健全じゃないよね。みんな投資っていうと「技」の部分ばかりにフォーカスするけど、実は「心」の部分もすごく大事。もちろん「体」も大切で、そこは個人個人で気をつける部分ですよね。この3つは深くつながっていると思います。

株価を決める式ってEPS(1株当たり利益)×PER(株価収益率)でしょ。EPSは思惑や予想なので、みんなの期待や心配で上下する。PERもリスクオン・リスクオフで上下に動く。そう考えると「心」が投資に与える影響ってすごく大きいよね。自分の心もそうだし、他人がどんなことを考えているか察知することもすごく大事。特に日本株は。

米国株と日本株の違い

-特に日本株で他人の心理を読むことが大切なのはなぜですか?

アメリカ株は、ボラティリティが少ない中でひたひたひたと上がるイメージ。実は日本株はアメリカ株ほど上がらないんだけど、ボラティリティがでかい。だからうまい人は実は日本株の方が稼ぎやすいかもね。

米国株はインベスターにもトレーダーにもいいけど、日本株は特にトレーダーに向いているマーケットじゃないかな。その日本株を動かすのはいつも個人。だから個人投資家の心理には特に敏感にならないとね。

米国株の値動きのイメージ 日本株の値動きのイメージ

-日本市場って外国人投資家が大きなシェアを握ってて、彼らがマーケットを動かしているイメージなのですが違うんですか?

外国人投資家はいつも2番手。先に個人が動くんだけど、外国人投資家は量が多い(運用金額が大きい)からその後のトレンドを作る。個人投資家は毎日取引していて、結果的に相場のボトムやピークを作る。機関投資家はついていってるだけ。機関投資家は基本的にキャッシュを持たないフルインベストメントなのだから、相場を作るはずがないよね。

-ここまでお聞きすると、投資初心者の方ほど米国株から入ったほうが良い気がしますね。

すごく単純に言うと、米国株はインベスターズマーケットで日本株はトレーダーズマーケット。もしかすると初心者はポートフォリオのうち4割は米国株で、6割は日本株でみたいなバランスも良いのかもしれないね。

米国株取引 デビュー応援!手数料全額キャッシュバック(上限3万円)

春山さんにも失敗はある

-春山さんといえば、エヌビディア(NVDA)が大きく上昇するずっと前からブログで紹介されたり、ポケモンGOが発表されるといち早く任天堂(7974)の会社としての変化を紹介されたりして本当に尊敬しています。そんな春山さんにも失敗談はあるんですか?

それはたくさんあるよ。みんないいことしか覚えてないんだよ(笑)。例えばテスラ(TSLA)があんなに上がることを見抜けなかったし、アリババ(BABA)も安い時に売ってしまった。アマゾン・ドット・コム(AMZN)も相性が悪くて、昨年の年末までほとんど手を出さずにいたしね。

-買えなかったことが失敗って、ウォーレン・バフェットがグーグル(GOOGL・上場会社名はアルファベット)やアマゾン買えなかったって後悔したのと似てますね(笑)。もっと大きな失敗というか、業績の伸びを見誤って損切りしたみたいな失敗談はないのですか?

もちろんありますよ。リーマン・ショック後にロンキン・ホールディングス(03339)っていう香港の建設機械の会社を買ったんだけど、ここだ!と思って買ったらそこから大きく下がってしまった。やっぱり自分の得意分野以外は手を出しちゃいけないなと反省しました。買って2割くらい下がったときにスパッと損切りしました。

-2割で損切りされたというのは、普段から「損切り率」を決めているのですか?

ううん、全然決めてません。よく損切りのパーセンテージを決める人がいるけど、自分の場合は決めません。企業のファンダメンタルズに関係なく売買する人はパーセンテージ決めておいたほうがいいと思うけどね。私は「この会社がいい」と思って買ったなら、いいと思っている間は持っておくというスタンスです。でも、思っていることと違うな、となったらスパッと切る。違うなってなったら、それは買ってからの期間やその時点での損益は関係ない。思っていることと違うことが起きても、「明日はちょっとくらい上がるかもしれない」って持ち続ける人多いでしょ。でもそういう人に聞きたいのは、「なんで明日のことがわかるんですか?」ってこと。「自分は間違った」って認めるのがすごく大切です。逆に言うと、予想が当たっている時は自分に自信を持つべきですね。

投資に失敗した人

春山さんの投資スタイル

-私から見ると春山さんの投資スタイルは、「みんなが知らない銘柄をいち早く見つけて投資する」というものではなく、「みんなが知っている銘柄」を購入してなおかつマーケットのパフォーマンスに勝とうとするという印象があります。ご自身ではどのようにお考えですか?

自分がわかる銘柄以外は投資しません。例えば海外の時価総額がすごく小さい銘柄の情報を個人投資家が収集するってすごく大変じゃないですか。たまたまニュースなんかで発見しても、その後継続的に情報が入ってこないとどうしようもない。海外の銘柄だと有名な銘柄じゃないとどうしても継続的に情報が取れないですからね。時価総額が大きな有名銘柄でも海外には「賞味期限」が長い銘柄がある。日本だと「賞味期限」が長い銘柄は小型株になっちゃうよね。

-日本株の小型株を取引されているイメージがあまりなかったのですが、例えばどんな銘柄ですか?

例えば、今は大きくなったけど昔はスタートトゥデイ(3092)やニトリホールディングス(9843)なんかを良くチェックしていたね。

-大型株ありき、というよりはご自身の投資スタイルを実行するには、特に海外は大型株のほうが適しているということなんですね。

特にアメリカ株はね、大型株で十分。もちろん小型株でパフォーマンスがいいものもたくさんあるんだけど、継続的に情報が取れないからね。

-銘柄を保有する期間はどのくらいですか?

全然計ったことないですね。ダメだと思ったら3日でも売るしね。買いは分けて買うけど、売る時は一発で全部売りますね。例えばフェイスブック(FB)なんかは上場して安い時に買って、売るまでは長かった。アップル(AAPL)も長かったですね。たぶん1年以上持っていることが多いんじゃないかな。

初めて米国株取引を始めるお客様は

STEP1

外国株取引口座を開設

外国株取引口座をお持ちでないお客様は、まず、外国株取引口座をお申込みください。開設手続きは証券総合取引口座開設後、すべてウェブサイト上で完了いたします。開設後は、外国株取引口座情報へのアクセスや米国株取引画面へのログインができます。

ログイン後、該当ページに遷移します。

既にマネックス証券に外国株取引口座をお持ちのお客様は別途お手続きの必要はございません。

STEP2

日本円を米ドルに交換

証券総合取引口座に日本円をご入金いただいた後、以下の手順で米国株取引用の米ドル資金を用意します。

(1) 日本円のまま、証券総合取引口座から外国株取引口座へ振替します。

外国株取引口座へ振替する

ログイン後、該当ページに遷移します。

(2) 外国株取引口座内にて、日本円 → 米ドルの為替振替(外国為替取引)を行います。

STEP3

米国株取引画面にログインしてお取引(銘柄を選択)

米国株取引画面にログイン後、銘柄を決めてお取引ください。

米国株取引サービスの詳細を見る

米国株取引サービスの詳細を見る

口座開設・維持費は無料です。まずは口座を開いてみませんか?

マネックス証券に口座をお持ちでない方はこちら

国内外上場有価証券取引に関する重要事項(手数料等税抜)

  • 国内株式および国内ETF、REIT、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等(以下「国内株式等」)の売買では、株価等の価格の変動や発行者等の信用状況の悪化等により元本損失が生じることがあります。また、国内ETF等の売買では、裏付けとなっている資産の株式相場、債券相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等(これらの指数を含む。)や評価額の変動により、元本損失が生じることがあります。信用取引では、元本(保証金)に比べ、取引額が最大3.3倍程度となる可能性があるため、価格、上記各指数等の変動、または発行者の信用状況の悪化等により元本を上回る損失(元本超過損)が生じることがあります。信用取引では、売買金額の30%以上かつ30万円以上の保証金が必要です。国内株式等のインターネット売買手数料は、「取引毎手数料」の場合、約定金額100万円以下のときは、成行で最大1,000円、指値で最大1,500円が、約定金額100万円超のときは、成行で約定金額の0.1%、指値で約定金額の0.15%を乗じた額がかかります。また、「一日定額手数料」の場合、一日の約定金額300万円ごとに最大2,500円かかります(NISA口座ではご選択いただけません)。単元未満株のインターネット売買手数料は、約定金額に対し0.5%(最低手数料48円)を乗じた額がかかります。国内ETF等の売買では、保有期間に応じて信託報酬その他手数料がかかることがあります。国内株式等の新規公開、公募・売出し、立会外分売では、購入対価をお支払いただきますが、取引手数料はかかりません。
  • 国外株式および国外ETF、REIT、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等(以下「国外株式等」)の売買では、株価等の価格の変動、外国為替相場の変動等、または発行者等の信用状況の悪化等により元本損失が生じるおそれがあります。国外ETF等の売買では、裏付けとなっている資産の株式相場、債券相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等(これらの指数を含む。)や評価額の変動により、元本損失が生じることがあります。国外株式等の場合には、その国の政治的・経済的・社会的な環境の変化のために、元本損失が生じることがあります。また、国外株式等は、国内金融商品取引所に上場されている場合や国内で公募・売出しが行われた場合等を除き、日本の法令に基づく企業内容等の開示が行われておりませんので、取引を行うにあたっては十分にご留意ください。なお、外国為替相場の変動により、外貨お預り金の円換算価値が下がり、円ベースでの元本損失が生じることがあります。中国株式等の売買では、約定金額に対し0.25%(最低手数料45香港ドル、上限手数料450香港ドル)の売買手数料がかかります。また、中国ETF等の売買では、保有期間に応じて信託報酬その他手数料がかかることがあります。米国株式等の売買では、約定代金に対し0.45%(ただし最低手数料5米ドル、手数料上限20米ドル)の国内取引手数料がかかります。また、上記取引手数料のほか売却時のみ現地取引費用がかかります。現地取引費用は、市場状況、現地情勢等に応じて決定されますので、その金額等および手数料等の合計額等をあらかじめ表示することはできません。また、米国ETF等の売買では、保有期間に応じて信託報酬その他手数料がかかることがあります。その他、円貨お預り金と外貨お預り金の交換時に所定の為替手数料がかかります。
  • お取引の際は、当社ウェブサイトに掲載の「上場有価証券等書面」「契約締結前交付書面」「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」を必ずお読みください。