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達人投資家になるためのアドバイスとは?

達人投資家になるためのアドバイスとは?

投資の達人から学びたい、そのように考えている方も多いのではないでしょうか。成長株投資の達人として各種金融メディアに紹介されている個人投資家「すぽ」氏に、マーケット・アナリストの益嶋裕が成長株投資の秘訣をインタビューしました。インタビュー第3弾のテーマは、「達人投資家になるためのアドバイス」です。

インタビュー第1弾「銘柄選びで大切な3点セット」を見る

インタビュー第2弾「銘柄分析の方法、教えてください。」を見る

本コンテンツは情報提供が目的であり、投資その他の行動を勧誘する、あるいは、コンテンツ中の個別銘柄を勧誘、推奨するものではございません。また、過去の実績は将来の投資成果を保証するものではありません。銘柄の選択などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断にてお願いいたします。

すぽ氏

個人投資家

すぽ 氏

「すぽ」のハンドルネームで活動する兼業投資家。東京都在住。投資歴は約14年。2011年から年率20%以上で業績を拡大する高成長銘柄に投資。成績が大幅に改善する。「すぽさん投資ぶろぐ」で読者も巻き込んで個別銘柄の分析を実施し、人気を博す。

銘柄スカウターの活用術

-すぽさんは「マネックス銘柄スカウター」を使ってくださってるんですよね?

そうですね、良く使っています。特に良いと思っているのが、企業の業績を3ヶ月に分解してくれる機能ですね。日本の決算短信って業績の累計値しか発表しないじゃないですか。なので投資家はエクセルを使ったりしながら手元で計算しないと直近3ヶ月の業績がわからない。これってすごく不便です。銘柄スカウターなら最初から3ヶ月に分解してくれているので、業績の推移とか進捗率がパッとわかるので気に入っています。

-ありがとうございます!他にも使っていただいている機能はありますか?

あとはPERやPBRの過去推移がわかるのも良いですね。少しマニアックかもしれませんが、投資家の中には自分でPER10倍・20倍・30倍といった線を引いて過去の推移や今後の予想をしている方もいます。そういうのを自動でやってくれるのですごく便利ですね。

-重ねてありがとうございます!こういうのがほしいという機能はありますか?

バランスシート(BS)の時系列の推移がほしいですね。某ネット証券さんにはあるのですが、自己資本比率や現金の比率がバランスシートの中でどう変化したかを見るだけで色々なものが見えてきますから。ぜひ今後銘柄スカウターにもつけてほしいなと思います。

-そうですよね......今後にご期待ください!

マネックス銘柄スカウター

買い時・売り時の判断は?

-すぽさんが買うときの判断基準について教えてください。

先ほどお話したように、私は成長・ビジネスモデル・割安の3点セットで銘柄を評価します。私のブログでは読者から質問いただいた銘柄を採点しているのですが、基本的には4点以上(最高点は5点)がつくような銘柄に絞って買うイメージです。買う時は複数回に分けてではなく1回で買ってしまうことの方が多いですね。小型株だと売買高が小さくて1回で買うのが難しいこともありますが。

-「株は買いより売りが難しい」との格言もありますが、売り時の判断方法について教えてください。

それは自分の中で明確にありまして、「2倍になったら半分売る」というものです。これも投資の神様と呼ばれる邱永漢(きゅうえいかん)さんの教えです。まず、2倍になるまで待とう・長く持っていようという意志を持つのに役立ちます。どうしても多少値上がりしたら利益確定したいと思う方が多いと思うのですが、成長株狙いでそれはもったいないなと。ある銘柄をPER20倍で買ったとします。思惑通りPER40倍まで値上がりしたとして、その銘柄が60倍・80倍になるのかっていうと正直読みづらい。バブル的にそういった水準まで上がることもありますから、全部は売りたくない。ひとまず2倍になったところで半分売っておけばその後PERが30倍まで下がってしまったとしても、半分は2倍になったしもう半分も「1.5倍取れてるしいいかな」っていう風に気持ちも整理しやすいのかなって思うんですよね。

-グロース株って、割高な株を買うわけですから失敗するとダメージが大きいですよね?

そうですね、もちろん気をつけなければいけません。私の場合は、「ビジネスモデル」の分析は得意なのですがどこまで「成長」するかは正直読み切ることは難しいです。成長は本質的にはニーズの大きさだと思います。その判断は難しいので、1つの対策として成長株を「PER20倍」で買うということを意識しています。例えば「PER40倍」で買うと、もしその会社の成長フェーズが終わってしまうと株価が半値のPER20倍まで戻されてしまう可能性がある。「プロダクトライフサイクル」っていう理論がありますよね?製品が市場に投入されてから、「導入期」→「成長期」→「成熟期」→「衰退期」のサイクルがあるという理論です。これを株式投資に当てはめて考えると、「導入期」か「成長期」で買って「成熟期」に入る頃には売らなければいけないということかなと思っています。

-「成熟期」の判断はどのように行うのですか?

3ヶ月単位で業績をチェックして鈍化していないかであったり、顧客数などのKPI(Key Performance Indicator)の推移などをチェックします。昨年クックパッド(2193)が大きく下落しましたが、ああいったPER40倍やそれ以上という銘柄には私はなかなか手が出ません。成長が終わったとマーケットに判断されたらPER20倍かそれ以下まで株価は下落するリスクが大きいので。私はPER20倍というのをかなり意識して銘柄を探していますね。

達人投資家になるためのアドバイス

-個人投資家におすすめの投資書籍があれば教えていただけますか?

まずは会計の基礎的な部分を理解するために、「財務3表一体理解法」などをお読みいただくと良いのではないでしょうか。私自身元々会計のことはよくわかっていませんでしたが、この本をとっかかりとして勉強しました。会計の本ってわかりにくいものが多いですが、この本は基礎からわかりやすく解説されていると思います。また、投資系の本としてやはりウォーレン・バフェットさん関連の本も良いと思いますよ。成長やビジネスモデルが大切なんだというのがわかると思います。

【増補改訂】 財務3表一体理解法

-本日はたくさんの貴重なお話をありがとうございました。最後にお客様にメッセージをお願いいたします。

投資をしていると株価を追いかけたくなると思います。ただ、私は投資の本質は企業の成長にあると思っています。最初は難しいかもしれませんが会社そのものの成長を追いかけていくと面白いですし、それが投資の醍醐味でもあると思います。そういう視点での投資にチャレンジされてみてはいかがでしょうか。

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