米ビジネス用チャット大手スラック・テクノロジーズ(ティッカーシンボル:WORK)が、2019年6月20日(木)に、米国市場へ直接上場。
マネックス証券では、上場日当日よりスラック・テクノロジーズを取り扱います。
今後も米国でIPOが予定されている大型銘柄についても、マネックス証券では上場日当日より積極的に取扱いする予定です。
※上場日、上場内容、取扱い予定は、今後変更になる場合があります。
変更がある場合は、改めてお知らせいたします。
目次
ユニコーン企業であるスラック・テクノロジーズとは?
会社概要
チャットツール「スラック」
(出典)売出目論見書
スラック・テクノロジーズ(以下スラック)は2014年に創業され、ビジネス用チャットソフトを中心とした事業を展開しています。すでに150ヵ国以上が利用し、日次アクティブユーザー数は1,000万人に到達、日本でも多くの企業が導入しています。
上場後のスラックの時価総額は、70億ドル(約7,700億円)超えになる可能性があると報道されており、時価総額が10億ドル以上かつ、未上場企業であるユニコーン企業として注目を浴びています。
スラックは組織の規模に関わらず、ビジネス上のコミュニケーションをより円滑にすることを目標としています。
「Our mission is to make people's working lives simpler, more pleasant and more productive.
(我々のミッションは、人々の仕事環境をよりシンプルに、より楽しく、より生産的にすることだ。)」
会社名 | スラック・テクノロジーズ |
---|---|
設立 | 2014年 |
本社 | 米国カリフォルニア州 |
代表取締役 | スチュワート・バターフィールド |
上場時の時価総額予想 | 70億ドル (約7,700億円 ※1ドル=110円換算) |
(出所:売出目論見書、各社ウェブサイト、各種報道よりマネックス証券作成)
スラックの業績
有料会員数の遷移
(出典)売出目論見書
2019年1月31日時点で、有料会員数は88,000人に増加。中でも10万ドル(約1,090万円)以上支払っている顧客は、2019年度に575会員と、2017年度に比べて約4倍に増加しました。
※1ドル109円換算で計算
スラックの売上高など
単位 百万ドル
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
---|---|---|---|
売上高 | 105 | 220 | 400 |
営業利益 | 52 | 137 | 236 |
当期純利益 | -146 | -140 | -138 |
(出典)売出目論見書よりマネックス証券作成
既存の有料会員の収益が増加したことにより、2019年度1月期の売上収益は、前期比約196億2千万円増加しました。しかし、売上原価は2018年度1月期と比較して約27億14百万円(95%)も増加しています。このコスト増加の主な原因は、スラック利用者増加に伴う第三者ホスティング費用や人件費、販売取引量が増加したことによるクレジットカード決済処理手数料の増加などがあります。それらの要因もあり、2017年度からの3年間を含め、設立以来赤字が続いている状態です。
※1ドル109円換算で計算
スラック・テクノロジーズは直接上場。そのメリットは?
直接上場のメリット
最近では、音楽配信サービス大手のスポティファイ・テクノロジー(SPOT)が、直接上場で新規株式公開(IPO)しました。直接上場することで企業側、株主側はどんなメリットがあるのでしょうか?メリット3つをご紹介します。
メリット①
直接上場と通常の上場で異なる点は、通常の上場時にはIPOの手続きをしてくれる主幹事の金融機関が必要となりますが、直接上場では必要ないことです。これにより、主幹事に支払う引受手数料等は不要となり、上場時のコストを大幅に削減できます。
メリット②
直接上場の場合は新規株式を発行せず、既存の株式のみ上場します。
そのため通常のIPOだと、新規株式の発行をすることで既存発行株式の価値が希薄化することがありますが、直接上場の場合はそれを回避することができます。
メリット③
通常のIPOで企業が上場した場合、既存の株主は一定期間その株式を売買することが出来ません。
その期間をロックアップ期間と言います。しかし、直接上場した場合はそのロックアップ期間がないため、既存株主はすぐに売買機会を得ることができます。
上場日当日のスラック・テクノロジーズの注文について
ティッカーシンボル | 銘柄名 | 市場 | 公開価格 |
---|---|---|---|
WORK | スラック・テクノロジーズ | NYSE | 直接上場のため、なし |
※参考価格は26米ドルと、ニューヨーク証券取引所で発表されています。
可能な注文 | |
---|---|
初値決定まで | 指値注文 |
初値決定後 | 通常の注文 |
上場日当日、日本時間の夕方頃よりご注文が可能となります。初値決定前と後での可能な注文は上記のとおりです。
米国株のプロはどう見る?
スラック上場とエンタープライズ・ソフトウェア市場について

広瀬 隆雄 氏
米国在住の広瀬隆雄氏が、スラックや市場動向について最新の情報をレポートでお伝えします!
レポートのまとめ
- スラック・テクノロジーズがNYSEに新規上場する
- ダイレクト・リスティングという手法が用いられる
- スラック・テクノロジーズは電子メール以来の大きな発明
- エンタープライズ・ソフトウェア市場では仕事の進め方革命が起きている
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