新年のごあいさつ
皆さま、明けましておめでとうございます。
昨年もマネックス証券をご愛用いただきまして、誠にありがとうございました。
また、台風被害へのマネックスポイントを活用した寄附などにもご参加いただき、心より感謝いたします。
さて2019年は、私たち証券会社のあるべき姿を省みる一年でした。
株価などのマーケットの値動きのみに注意が集中し、その素となっている企業の価値に対する興味が低くなってきているのではないか、そしてそのこと自体が、世界に於ける日本の株式市場の存在感を低くしてしまっているのではないか、との考えから、年初より「マネックス・アクティビスト・フォーラム」の活動を始め、いわゆる「エンゲージメント」の啓蒙活動に取り組んできました。
また、お客さまにとってより良い投資リターンが実現できるように、各種取引コストの低減に取り組み、
- 米国株の最低取引手数料の撤廃
- 一般信用売建取引(無期限)の貸株料引き下げ
- 日経225先物・ミニの取引手数料引き下げ
- 「FX PLUS」での米ドル/円のスプレッド見直し
- 全投資信託のノーロード化
- ETF・REIT等の信用取引手数料実質無料化
などを実施いたしました。
10月には米国にて、主要オンライン証券が株式売買手数料をゼロ化し、大きな衝撃を与えました。これは、株式売買注文を証券取引所に繋ぐこと自体の価値が下がり、それ以外の付加価値をお客さまに提供していかねばならない、という時代的変化の表れだと考えます。
それでは、我々が提供できる付加価値とは何でしょうか?
それは、お客さまの資産を増やすことに貢献すること、最終的にそれに尽きると考えます。
お客さまの代わりに運用して資産を増やすこと、お客さまのポートフォリオをより良い形にすることを実現して資産を増やすこと、お客さまのリスク管理を改善して資産を減らさないこと、そういったことが付加価値だと考えます。
取引手数料がゼロになってもお客さまの資産が減るのでは意味がありません。付加価値のあるサービスをご提供して、お客さまの資産を増やし、その対価としてフィーをいただく。これを私たちは、「ブローカーモデルからアセマネモデルへの転換」と呼んでいます。
このモデル転換を実現していくことこそが、2020年のマネックスの決意表明です。
2020年は待ちに待った東京オリンピックの年です。令和の時代は日本が再び輝く時代であって欲しいと思います。オリンピックはその象徴です。そして私たちマネックスも、2020年に大きな改革を成し遂げ、お客さまにより良い付加価値をご提供し、お客さま、株主の皆さま、社員、そして社会に多くの笑顔が溢れることに貢献すべく、邁進してまいります。
本年もマネックスを何卒よろしくお願い申し上げます。
2020年元日
マネックス証券株式会社 代表取締役会長