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GAFAも登場?最先端テクノロジーイベント CES

GAFAも登場?最先端テクノロジーイベント CES

マネックス証券では、2020年1月6日~10日に米国ラスベガスで開催されたテクノロジー見本市、CES(シーイーエス、Consumer Electronics Show)を視察してまいりました。
世界中の企業が出展するイベントで見た最先端のテクノロジーの一部をご紹介します。

CES(Consumer Electronics Show)とは?

歴史ある最新テクノロジーの展示会

(マネックス証券撮影)

CESは毎年、1月上旬に米国ラスベガスで開催されています。世界中からテクノロジーを扱う会社が、自分たちの技術を展示するために始まったイベントで、世界最大級といわれています。2020年のCESに参加した会社数は4,500社以上でした。日本においても日本経済新聞社をはじめ、各メディアがこぞって取材し、連日、展示会の内容のレポートが多く掲載されていました。

参加者約18万人。巨大な会場を利用

CESは出展企業のみならず、参加者の規模も極めて大きなイベントです。2019年の参加者数は17.5万人に上りました(2020年は未発表)。そのため、ラスベガスの中心部のイベント会場や複数のホテルがこのイベントに利用されます。会場は主に3つのエリアに分かれており、それぞれのエリア間を無料シャトルバスで移動できるようになっています。

一番大きな会場はラスベガスのコンベンションセンターを中心としたTech East、続いてベネチアンホテルが主会場のTech WestそしてParkMGMホテルを中心としたTech Southです。

(CES オフィシャルサイトより)

注目テクノロジー分野ごとに企業が展示

CESでは、各テクノロジーの分野ごとにブース展示が行われています。
またイベント期間中は、展示ブースだけでなく、300を超えるミニセミナーやセッションも並行して開催されています。これらのミニセミナーやセッションも、テクノロジー分野ごとにテーマを決めて、企業の幹部やジャーナリストなどが最新のトピックについて議論を交わしていました。

クアルコムの社長が登壇した5Gのセミナー

(マネックス証券撮影)

GAFAもCESに登場?

グーグル(Google) 参加:〇

Tech Eastの周辺にイベントブースを設置し、主にGoogleアシスタント(Googleの音声AI)のプロモーションを展開していました。「Hey Google、◯◯」と呼びかけると巨大な抽選機からGoogleのオリジナルグッズがもらえるゲームには長蛇の列ができていました。さらに家電とGoogle アシスタントを連携させた多数の家電の展示がありました。テレビはもちろんのこと、水道の蛇口、洗濯機、オーブンなどがGoogleアシスタントを用いて起動できるなど、音声を使ったテクノロジーが披露されていました。

グーグルはアルファベット(GOOG,GOOGL)の子会社です。

Googleアシスタントに対応した家電

(マネックス証券撮影)

GoogleアシスタントPRイベント

(マネックス証券撮影)

アップル(Apple) 参加:×

アップルのブース出展はありませんでした。しかし、CES内で開催されているプライバシーに関するセッションにアップルの幹部が登場し、アップルの個人情報に対する取り組みの重要性について語りました。会場のスタッフに聞くと、アップル関係者が登壇するのは1992年以来だったので話題になったが、そのせいでアップルがブースも出展していると期待していた方も多かったようです。

フェイスブック(Facebook) 参加:△

複数の関係者がセッションに登壇していたようです。一般の方向けの展示ブースはありませんでした。

アマゾン・ドットコム(Amazon) 参加:〇

複数の場所にブースや展示場を展開していました。自動車関連のブースも大きく、アマゾンのクラウドサービス(AWS、アマゾンウェブサービス)を使った、中国の自動運転タクシーなどが紹介されていました。また、音声AIアシスタントのアレクサを搭載させた家電や、アマゾンダッシュボタン(ウェブサイトにアクセスしなくても、ボタンを押すだけで商品を注文できるボタン)を搭載した冷蔵庫、オフィス用品などの紹介がありました。 

Amazonのアレクサが搭載されたランボルギーニ

(マネックス証券撮影)

Amazonのブースの一つ

(マネックス証券撮影)

CESの様子をのぞき見

空飛ぶタクシー

(マネックス証券撮影)

CESで数多く展示されている中で、印象深かったのが韓国の現代自動車とウーバー(UBER)が発表した空飛ぶタクシーです。

世界的に都市化の流れがあり、大都市における混雑ぶりは今後も悪化する一方とみられています。そういった中、混雑の解決策の一つとして近未来技術を活用するのがUAM(アーバン・エア・モビリティ)というコンセプトです。つまり、まだ使われていない都会の空を活用し、その空間で空飛ぶ乗り物に人を乗せて移動させようという考え方です。それを可能にしてくれるのがeVTOL(垂直離陸)機となります。まさに、子どもの頃に見たテレビ番組に出ていた未来のシーンが現実のものとなります。斬新なスタイルのプロトタイプのデモと、将来空飛ぶタクシーがどのように使われるかをビジュアル的にとても上手に説明した動画が、数多くの参加者の注目を集めていました。

eVOTL機は、既にボーイングやエアバスも開発中で、既にテスト飛行を行なっています。今回は自動車会社がライド・シェアの最大手ウーバーと組んで、エアタクシーが実際にどのように私たちの生活を変えていくかをとても分かりやすく説明したことで、将来の移動のイメージがわかりやすくなっています。

しかも、今回の発表には空だけでなく、地上での自動運転タクシーもセットになり、将来スマート化していく私たちの街で空と陸の両方を使った移動がイメージしやすくなっています。 ただし、実際にこのような乗り物がいつ実用化されるのでしょうか。その場にいたスタッフによると、2030年くらいを計画しているとのことでしたので、実際にこの夢のある乗り物に乗れるのはもう少し先のようです。

P&Gのスマート歯ブラシとスマートおむつ

私たちにとって身近な消費者向けの製品は、センサーを利用するIoT、モノのインターネット的な製品で散見されました。
電動歯ブラシは決して新しいコンセプトではありませんが、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)のブランドの1つであるOral-Bは、スマート歯ブラシの進化版を発表しています。
このスマート歯ブラシは、従来型の電動歯ブラシをより静かにするのと同時に、歯のどの部分をみがいたか教えてくれるセンサーが入っており、AIによるコーチングで歯の全体を満遍なくみがけるようになっています。また、このセンサーは歯をみがく力が強すぎる、などの力加減も教えてくれます。

「Oral-B」と連動するスマートフォンアプリ

(マネックス証券撮影)

スマート歯ブラシ「Oral-B」

(マネックス証券撮影)

P&Gの大きなブースの一部では、アルファベット(GOOGL)の子会社と共同で開発した、生まれたばかりの赤ちゃんをみる親をサポートするためのベイビーケアシステムのデモを行なっていました。
P&Gのブランド製品の1つであるおむつのパンパースに今回開発されたセンサーをつけることで、赤ちゃんの睡眠時間を調べたり、おむつが濡れて交換が必要になると両親のスマホにメッセージを流すことができます。

このシステムには赤ちゃんをモニターする高感度カメラが付いており、両親は離れていてもスマホアプリで赤ちゃんの様子を確認ができますし、カメラにはスピーカーも付いているため、離れた場所から赤ちゃんに話かけることができます。
またこのセンサーが集めた赤ちゃんの生活のリズムのデータをもとに医者がアドバイスをすることもできるそうです。
このカメラ、センサー、専用のおむつ10日分のセットは349ドル(約38,390円)です。米国P&Gの専用サイトで販売されており、現在は米国内限定ですが、日本でも発売されれば、日本人の新しいお母さんやお父さんの育児のサポートになることは間違いないでしょう。

パンパースのセンサー付きおむつと連動スマートフォンアプリ

(マネックス証券撮影)

センサーから赤ちゃんの睡眠時間を管理

(マネックス証券撮影)

話題の"フェイクミート"も インポッシブル・フーズ

いわゆる「テクノロジー」とは異なりますが、植物性たんぱく質を用いた代替肉を製造するインポッシブル・フーズが今年も出展していました。「食」のテクノロジーでありながら、昨年のCESでは、最優秀賞に輝きました。植物由来の代替肉は、もともと肉を食べないベジタリアンやビーガン向けに作られた製品です。しかし、お水の使用量が少ない、家畜を殺さない、二酸化炭素の排出が少ない、など地球環境に優しいお肉としても考えられるようになってきており、必ずしも特定の人だけのためのものではなくなってきています。
実際に、インポッシブル・フーズのハンバーガーを食べてみると、まるでお肉のような食感と香ばしい味がしました。環境面を考えると今後、牛肉の代わりに代替肉が主流となっていく可能性は十分にあると感じました。

植物由来の代替肉といえば、昨年5月に米国市場に上場したビヨンド・ミート(BYND)が有名です。上場時についた株価は40ドル台でしたが、投資家の間で話題となり、株価は一時230ドル台に達するなど、上場から数ヶ月で株価が5倍以上になりました。その後、株価は落ち着いていましたが、2020年に入ってからも、マクドナルドとの提携が噂され株価が急騰するなど、再び注目を集めています。

インポッシブル・フーズは未上場企業ですが、代替肉製造の大手であり、多くのレストランやハンバーガーショップでもその「お肉」が提供されています。例えば、大手ハンバーガーチェーンのバーガーキングでも、メニューの一つとして米国のお客様に提供されています。

アマゾンが買収した高級スーパー「ホールフーズマーケット」ではビヨンド・ミートの製品(ハンバーガー、ソーセージ、ビーフ)がそれなりのスペースを確保して販売されていました。
植物由来の代替肉が、外食だけでなく、米国の一般家庭にも広がっていることで、米国発の新しい文化が、世界中に広がっていくことは、そう遠い未来ではないということも感じました。

CESで配られていたインポッシブル・バーガー

(マネックス証券撮影)

バーガーキングで販売されているインポッシブル・ワッパー

(マネックス証券撮影)

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