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アクティビストファンド特集 松本大と個人投資家特別座談会

アクティビストファンド特集 松本大と個人投資家特別座談会

マネックス・アクティビスト・ファンド(愛称:日本の未来)は、企業と一緒になって取り巻く環境を改善し、株式市場からの評価を高めていくことを目指した「企業の価値を創り出すファンド」です。
このアクティビストファンドや日本の株式投資について、マネックス証券取締役会長の松本大と個人投資家のみなさまとの座談会を行いました。松本大がマネックス・アクティビスト・ファンドにかける想いや日本の株式市場の未来について語ります。

(本記事は2020年8月に掲載したモーニングスターとのタイアップ企画を一部加工、編集して掲載しています)

個人投資家(5名)

投資歴12年 フリーランス エス氏
投資歴15年 フリーランス ケイ氏
投資歴29年 投信ブロガー エル氏
投資歴6年 投資ブロガー パーサモウニアス氏
投資歴7年 投資ブロガー ザリガニ氏

日本の個人投資家は金融リテラシーが高い!?

松本:
今日は、個人投資家の皆様5名の方々に当社オフィスまで来ていただき、座談会を開催します。アクティビストや投資についてお話をしていきたいと思っています。私は、かれこれ35年近く、資本市場にどっぷりつかっています。最初はトレーダーとして自身でトレーディングを行い、その後、マネックス証券を経営してきました。マネックス証券では投資家の方と向かい合ってきましたが、そこで感じるのは、日本の投資家の方について、金融リテラシーが高くないということを、マスコミとか政府の方々がよく指摘しますが、私はそんなことはないと思っています。世界中のどこをみても、個人の方が、広く世界の株式や債券を保有していることを、私は日本以外では知りません。実は、バブルで不動産価格が大きく値上がりした時に、日本の家計は不動産を売り越しています。世界の市場で、昔、オランダでチューリップバブルがありましたが、ピークで個人の方々はチューリップを買っています。バブルが起きると個人が高値で買ってしまうものなのですが、日本の家計部門は、全体でみるとピークでは売っています。

不動産担保でお金を借りて不動産を買って、バブルが崩壊したので、銀行が担保権を行使して不動産を買ったという構図なのですが、全体の資産の流れで見ると、家計部門は高値で不動産を売って、売って得たお金を、その後、4万円から1万円に下落した日本株に入れなかったし、1ドル300円から80円まで落ちた外貨(米ドル)にも入れなかったのです。そして、当時6%の利回りで回っていた日本国債や郵便貯金に入れました。その後、10年、20年で一番成績の良い資産にお金を移しているのです。日本の個人の方というのは、実は、凄く投資が上手なのだと思っています。日本の人たちは、なぜ株式投資をしないのかとよく言われるのですが、株価が下がっていくその中で株式投資をした方が良いわけはないのです。その間、預貯金をしていたというのは、合理的な判断だったと思います。これから、もし日本の株価が上がるのであれば、そこへお金を移していくのか、そのあたりが問われていると思います。歴史を見ると、日本の個人投資家は素晴らしい運用をしているというのが私の感想です。あまり、これを言う人はいないのですが......。

今回、私たちは、アクティビスト・ファンドという運用の中でも一番濃い運用をします。株式投資の中でも、インデックス投資に比べてアクティブ投資は濃い投資といえるでしょうし、さらに濃い投資なのが、アクティビスト運用ということになります。

エス氏:
私は、子どもの頃から、祖父に「お金は銀行に預ければ増やしてくれる」といわれていて、私名義で祖父が預金してくれたりしていたのですが、大人になってみるとゼロ金利で、祖父の時と時代は変わったと思うのです。金融リテラシーが低いといわれるのは、勉強をしてこなかった、誰も教えてくれなかったというのがあります。どこで勉強していたら、時代に乗れていたのかなと思っています。これから、何をしていけばよいのでしょう?

松本:
これまでを振り返ると、個人の方々は正しい選択をしてきているのです。株価が売られた時代に株を持っていない方が良かったわけです。あくまでも、問われているのはこれからだと思います。これまで、自分たちは間違っていたという風に思う必要はないと思います。どこで勉強したらよいかという話になると、たとえば、プロの機関投資家といっても、最後に運用の判断をしているのは個人です。マジンガーZのような特別な「機関投資家」という存在があるのではなく、機関投資家といっても、皆さまと何も変わりません。その人たちは、普通に考えて判断しているので、個人の方々も特別な知識がないといけないということではないと思っています。

アクティビストファンド特集 松本大と個人投資家特別座談会

たとえば、普通に10銘柄選んでくださいといわれると困ってしまうと思うのですが、自分に分身が10人いて、世界中の上場企業のどこにでも10社就職できますといわれたら、普通に考えられると思います。バイオ企業が気にはなるけど良く分からないと思うかもしれませんが、就職すると考えれば、自分で、今バイオ業界で何が行われているのかを調べたり、人に聞いたりすると思います。そして、就職するかどうかを決められると思います。投資より、就職の方が一生がかかっているので、はるかに重い判断です。それは、自分で考えて決められるのに、投資というと急に壁が高く見えてしまうのは、錯覚だと思います。また、自分で決めずに人に聞いて買うと、売る時にも人に聞かないといけなくなってしまいます。投資は、買ったら、いつか売らないといけないので、自分で決めた方が良いと思います。就職の場合は、自分で選んだけど、最近、社長の言っていることが変だぞとか、違う会社の方が良さそうだとかで転職したりします。同じように、投資も主体性があった方が良いと思います。

「アクティビスト」の社会的意義とは?

ケイ氏:
昔、日本の株を買っていたことがあるのですが、売買でタイミングを考えていると、どれが良いのかわからなくなります。その会社が好きだったから、ずっと頑張ってほしいからという気持ちで買って、未だに持っています。投資目的といわれると少し違うのかもしれませんが、配当が来た時に、配当が多いとうれしくて持ち続けていました。自分のステージが変わる中で、やっと時間的な余裕ができた時に、気が付いたらゼロ金利になっていて、何かやった方がいいかなと思っていたところへ、このお話があったのでやってきました。

松本:
「マネックス・アクティビスト・ファンド」ですね。「アクティビスト」というと、何かデモ隊のような感じを受ける人が多いのかもしれません。自らの権利を使って行動することです。株主には発行体、企業に対して意見を言う権利があります。その権利を使って、行動を起こすことが「アクティビスト」なのです。

企業は、自分の仕事をずっとやっていて、環境が変わってもなかなか変われない性質があります。たとえば、サッカーチームは、世の中がラグビーを始めても、すぐにラグビーができないのです。自分たちは運動神経がいいので、ラグビーやっても勝てるのではないかと思ってしまいます。ところが、ラグビーの日本代表を見ているとわかりますが、専門のコーチを連れてきて、ラグビーをやっている選手を連れてきたら、日本チームが勝ったのです。環境が変わると、経営の仕方やコーチの仕方を変えなければならないのですが、その会社にいるとなかなか変えられないのです。外にいる人の方が、経営の仕方を変えた方がいいのではないかと気が付くことがあります。そういう意見を声に出して言うのが「アクティビスト」です。それは、企業経営者にとっては、良い刺激になって、実際に経営を変えていくことに役立ちます。経営状態も良くなって、株価も上がっていくことにつながります。そういうことをやっていくのが「マネックス・アクティビスト・ファンド」です。(続く)

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<手数料・費用等>

当ファンドをご購入の際の申込手数料はかかりません(IFAの媒介により購入する場合は、申込金額に対して最大3.30%(税込)を乗じた額の申込手数料がかかります)が、換金時に直接ご負担いただく費用として、約定日の基準価額に0.3%を乗じた額の信託財産留保額がかかります。また、当ファンドの保有期間中に間接的にご負担いただく費用として、純資産総額に対して年率2.2%(税込)を乗じた額の基本報酬に、運用実績に応じた成功報酬(ハイ・ウォーター・マーク超過分の22%(税込)。詳細は交付目論見書をご参照ください。)を加えた信託報酬や、その他費用がかかります。その他費用については、運用状況等により変動するものであり、事前に料率、上限額等を示すことができません。手数料(費用)の合計額については、申込金額、保有期間等の各条件により異なりますので、事前に料率、上限額等を表示することができません。

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