マネックス証券では2020年3月より「アクティビストタイムズ」というアクティビストの動向をご案内する連載記事を「マネクリ」で連載しています。マネックス証券の「マネックス・アクティビスト・フォーラム」という、これまで以上に個人投資家が企業に声をあげることで資本市場を良くしていこうという活動の一環で、アクティビスト情報発信チームが掲載を行っています。
連載記事の中から「アクティビスト」の活動内容が書かれているものをピックアップし、また個人投資家でも購入できる「マネックス・アクティビスト・ファンド」についてまとめました。
「アクティビスト」とは?
「アクティビスト」とはどういうものでしょうか。「アクティビストタイムズ」の連載では様々なアクティビストの活動を取り上げてきましたが、アクティビストは以下のようなシチュエーションで登場します。
- (1) 有力な資産を保有しており、本来、より良い業績を発揮できるポテンシャルがある
- (2) 経営上の課題があり、本来のポテンシャルが十分に発揮できていない
- (3) 結果的に株価が割安になっており、経営改善により業績・株価の向上余地がある
本連載では、様々な会社とアクティビストの事例をご案内していますが、おおむねアクティビストの存在は経営陣の牽制などになり、株主にとってプラスになっていることが多そうです。連載の中でも特にアクティビスト、あるいは株主を意識した会社の動きを取り上げたものとして以下のような記事があります。
- 東京ドーム買収劇の裏側、次に注目される不動産保有銘柄は?
- 3ヶ月で株価が倍近くに。島忠へのTOBでみるアクティビストの影響力
- 株価が大きく上昇したソフトバンクGの「スローモーション」バイアウト(MBO)とは?
いずれのケースでもアクティビストを中心に株主の利益を代表して働きかけを行うことで、経営陣も動き、結果的にすべての株主によい影響が出ていると言えそうです。海外でもアクティビストがインテル(INTC)に投資するなど、アクティビスト活動は投資成果を上げる方法として注目されています。
個人でも投資できるアクティビストファンド
そうした中、2020年6月に運用が開始された「マネックス・アクティビスト・ファンド」は個人投資家にとっても投資しやすいアクティビストファンドです。マーケットにおけるアクティビストの存在感の割に、個人が投資できるアクティビストファンドは限られていたのでかなりユニークなファンドであると言っていいでしょう。同ファンドの特徴は以下のような点と考えられます。
- 日本企業を対象にアクティビスト投資を行っている
- 運用業界での実績が豊富なメンバーが集まっており、また運用者の顔が見える
- オンライン証券で販売手数料無しで100円から購入可能、積立も可能
今回、「アクティビストタイムズ」の記事執筆者が実際に「マネックス・アクティビスト・ファンド」の助言会社にインタビューを行い、投資家目線で同ファンドを詳しく知ろうと思います。
たとえば、本ファンドの運用は2020年6月に開始されています。運用開始時の基準価額は10,000円ということになります。一方、現在の基準価額(2021年1月15日時点)は11,344円です。約13%上がっており本ファンドへ投資されている総額である純資産総額も増加基調です。
マネックス・アクティビスト・ファンド基準価額推移
出所:マネックス証券ウェブサイト
マネックス・アクティビスト・ファンドは魅力的な投資先か?
「マネックス・アクティビスト・ファンド」は堅調な値動きですが、直近は個別銘柄でいうと、より値上がりしているものもあり、すでに売却して新たな投資先を探している方も多いと思います。そういう方にとって、「マネックス・アクティビスト・ファンド」は魅力的なのか、以下のような観点で詳しく伺い、読者の方々に投資先として魅力的か見極めていただければと考えています。
- 本ファンドのこれまでのパフォーマンスとその理由、今後期待していいのか
- どれくらいの投資期間でどれくらいのパフォーマンスを期待すべきファンドなのか
- どういう投資家がどのような割合で投資するのが勧められるか
- 実際、今どういう会社に投資しているのか、どのように選んでいるのか
- 具体的にどういうアクティビスト活動を行っているのか、成果は出そうなのか
「マネックス・アクティビスト・ファンド」は月次で運用報告セミナーを行い、個人投資家の代表として会社と対話をしようという姿勢で、投資する側からみると、単に投資するだけでなく、アクティビスト活動に参加できるのは魅力的にみえます。そこにパフォーマンスが伴うとさらに魅力的なファンドになりそうです。インタビューでは、運用への姿勢や投資先として本当に期待できそうなのかなど、本当にに気になるところを質問しています。
マネックス・アクティビスト・ファンド特設サイト
マネックス・アクティビスト・ファンドの情報をまとめて掲載しているサイトです。
当ファンドの特長の説明や動画解説など、理解を深めるために有益な情報がたくさん詰まっていますので、ぜひご覧ください。
2/13 マネックス・アクティビスト・フォーラム2021開催
マネックス証券取締役会長の松本大をはじめ、マネックス・アクティビスト・ファンドの運用メンバーが登壇し、ファンドの活動やアクティビズムについて語ります。また、2020年に東京ドームへの投資で話題となったオアシス・マネジメント最高投資責任者のセス・H・フィッシャー氏も録画で出演します。