乗るしかない、相場のビッグウェーブに!
相場の状態を表す時、トレンド相場とボックス相場と大きく2つの状態があることをご存知でしょうか?
テクニカル指標には、それぞれに相場の状態との相性があります。より適格なテクニカル分析を行うためには、現在の相場がどちらの状況なのかを見極め、相性の良いテクニカル指標を選択する必要があります。
本コラムと「ボックス相場は逆張りの取引手法を」で、トレンド相場とボックス相場の特徴とそれぞれに相性のよいテクニカル指標について解説します。
トレンド相場とは、その名の通り、市場に一方向のトレンド(方向性)が出ている状態のことをいいます。
下図は、2007年後半からの日経平均株価の月足チャートですが、直近では、緑で囲った部分がトレンド相場である期間です。どちらも陽線が続く期間が長く、上昇トレンドが続いていることが分かります。
ボックス相場については、「ボックス相場は逆張りの取引手法を」にて解説しますが、黄色で囲った部分がボックス相場です。見ていただけると分かるように、トレンド相場はボックス相場の終わりに、ボックス相場はトレンド相場の終わりにそれぞれ交互に発生します。
さて、トレンド相場である期間は、どのような取引手法が有効なのでしょうか?
一般的には、順張りの取引手法が有効とされています。まさに、冒頭の波乗りのようなイメージです。
先ほど、トレンド相場はボックス相場の終わりに発生すると解説しましたが、このボックス相場の終わりを察知し、トレンド相場が始まったタイミングでそのトレンドに乗り、再びボックス相場に戻るタイミングで利益確定するという手法が有効です。
続いて、トレンドに乗るには、どのようなテクニカル指標を使うと有効なのか見ていきましょう。
順張りの取引手法に有効なテクニカル指標は、トレンドフォロー系の指標です。
トレンドフォロー系の指標は、まさにトレンドをフォローするのが得意な指標ですので、一方向のトレンドが出ているトレンド相場において、売買のタイミングを図るのに有効です。
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