逆張りだよ、全員集合!
「トレンド相場は順張りの取引手法を」にて相場の状態を表す時、トレンド相場とボックス相場と大きく2つの状態があるとことを解説しましたが、ここでは、ボックス相場について、確認していきます。
ボックス相場とは、トレンド相場とは反対に、市場にトレンドが無く、ある程度上限と下限の価格が決まった範囲の中で、株価が上下している状態のことをいいます。
下図は、「トレンド相場は順張りの取引手法を」でも見ていただきましたが、2007年後半からの日経平均株価の月足チャートですが、直近では、黄色で囲った部分がボックス相場である期間です。特にリーマン・ショック後の2009年から2012年後半にアベノミクスが始まる前の約4年の間は、非常に長いボックス相場でした。
さて、ボックス相場である期間は、どのような取引手法が有効なのでしょうか?
一般的には、逆張りの取引手法が有効とされています。
先ほど、ボックス相場は、ある程度上限と下限の価格が決まった範囲の中で、株価が上下している状態と解説しましたが、この上限と下限に株価が来ているタイミングを察知し、底(下限)で買い、天井(上限)で売って利益確定するという手法が有効です。
続いて、天井と底を知るには、どのようなテクニカル指標を使うと有効なのか見ていきましょう。
逆張りの取引手法に有効なテクニカル指標は、オシレーター系の指標です。
オシレーター系の指標は、まさに相場の過熱感などを察知するのが得意な指標ですので、決まった範囲の中で株価が上下するボックス相場において、買われすぎ・売られすぎを見極め、売買のタイミングを図るのに有効です。
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