はじめてのテクニカル分析

フィボナッチ

その他

フィボナッチは人名で、レオナルド・フィボナッチという13世紀中世ヨーロッパ、イタリアの数学者です。分析はフィボナッチ数列からフィボナッチ比率という数式の考え方をベースとし、幾つかある指標の中でも最も投資家に利用されているのが「フィボナッチ・リトレイスメント」です。リトレイスメントは戻りの意味であり、戻りの目安の判断としたり、価格帯の中でのサポートライン、レジスタンスラインとして利用することができます。

※「フィボナッチ・リトレイスメント」以外に、相場の動きを時間軸からフィボナッチ数列で計算する「フィボナッチ・タイムゾーン」や、ある価格からトレンドラインを引き、そのラインを割った後、次に反転するポイントをフィボナッチ数列で予想する「フィボナッチ・ファン」や、円弧(えんこ)を用いる「フィボナッチ・アーク」などがあります。

フィボナッチ・リトレイスメント活用法

「フィボナッチ・リトレイスメント」では、フィボナッチ比率に基づいた23.6%、38.2%、50%、61.8%と補足的に76.4%の水準がよく用いられます。チャート上の表示方法はまず、計測期間の最高値 or 最安値を始点、終点と決め、「フィボナッチ・リトレイスメント」をセレクトします。その価格差をベースにして重要なフィボナッチ比率をチャート上に示してくれます。

一般的な使い方としては、終点を0%として、戻りの目安を23.6%ラインに置きます。次の戻りの目安を38.2%ラインとし、更にその次を50%ラインとします。ここまでくると半値戻しとなり、その次は61.8%ラインを目安とし、最後に100%ライン(始点)を意識します。
また、図の中で38.2%ラインを目前に、下落に転じた場合、23.6%ラインがサポートラインとして働く場合があります。

よく投資家の間で、どこまで戻るんだろう?と話題に出ることが多々ありますが、その際はこの「フィボナッチ・リトレイスメント」のフィボナッチ比率によるラインが一つの目安になってきます。

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