ラインフォーメーションとは線型の天井や大底を形成する形です。株価の天井で見ると、何回も上値を試みるものの、抜け切らずにやがて下落に転じます。結果として、複数の高値を結んだラインが水平の抵抗ラインとなります。株価の大底では、同様に何回も底割れしそうになるが、底値ラインを割り込まず、やがて上昇に転じます。結果として、何回も挑戦した底値を結ぶと水平のラインとなります。
ラインボトムは、ソーサーボトムのチャートに似ているように見え、ソーサーボトムが形成される銘柄は比較的主力銘柄に多くみられます。一方、ラインボトムは、「天井4日、底100日」の相場格言をなぞるように人気離反の長い底値形成で、相場のエネルギーが出尽くした銘柄によくみられるのが特徴です。
ライントップは、ラインボトムに比べると発生頻度が非常に少なく、材料株などの株集めなど人為的な買い支えが破たんした場合などで、このパターンが出現することがあります。
スパイクフォーメーションには、スパイクボトムとスパイクトップの2つがあります。スパイクボトムは別名で「V字ボトム」、日本名で「尖端底」などと呼ばれています。またスパイクトップは、「V字トップ」、「尖端天井」と呼ばれています。パターン形成時に一方向へ急激かつ鋭角なトレンドを形成します。
スパイクトップは、天井をつける前に力強い上昇を見せるのが通例です。まさに「押し目待ちに押し目なし」、「買いが買いを呼ぶ」展開で水準を切り上げ続け、高値を更新し続けます。しかし、ある日突然、何かのきっかけで急落し、その後買い手に逃げるチャンスをほとんど与えないほどの大幅下落となります。それまでの上昇トレンドが嘘のように急落するのがこのパターンの特徴です。
スパイクボトムは、スパイクトップの逆のパターンになります。
このようにスパイクフォーメーションは、相場の怖さを思い知るチャートパターンの一つといえます。
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