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第13次五カ年計画で恩恵を受ける銘柄に注目

マネックスの今が旬の注目5銘柄 中国株

第13次五カ年計画で恩恵を受ける銘柄に注目

第13次五カ年(十三五)計画の内容が11月3日、明らかとなった。

共産党は次の5年間で、「全面的に小康社会を実現する」といった大目標を設定した。

小康社会とは、単に衣食住が満たされるといった状態ではない。「経済が更に発展し、民主が更に健全となり、科学技術・教育が更に進歩し、文化が更に繁栄し、社会が更に和諧(お互いに助け合い発展する状態)となり、人民の生活が更に豊かになること」と2002年に開かれた共産党大会で説明されている。

そうした小康社会実現のために、1.中高速経済成長の保持、2.経済発展方式の転換、3.産業構造の最適化、4.創新による経済発展の推進、5.農業現代化の加速、6.体制メカニズムの改革、7.協調発展の推進、8.生態文明建設の強化・加速、9.民生の保障・改善、10.貧困救済、開発の推進などが重要となってくる。

また、本土市場では、1.国有企業改革、2.情報化、3.一人っ子政策の全面撤廃、4.医療・健康、5.都市化、6.農業の情報化などが投資のポイントになるだろうといった意見が多い。

今回は、十三五計画よって恩恵を受ける銘柄に注目した。

(2015年11月 9日執筆)

[00354]中軟国際(チャイナソフトイン)

株価
3.54香港ドル(12/11終値)
特徴
その他香港/本土の大手 IT企業
企業動向
金融機関、政府、大手企業に対する各種ソフトウエアの作成、華為、マイクロソフト、アリババ、テンセント、南方航空などへの外部委託サービス、クラウドビジネスなどが主要業務。2015年6月中間期は23.3%増収、37.9%増益。華為からの業務量が増えたことが最大の好調要因。第13次五カ年計画では"インターネット+"行動計画、国家ビッグデータ戦略などが展開される。今後、クラウド、インターネットモバイル関連事業が拡大へ。

[01055]中国南方航空(サウスタンエアライン)

株価
5.64香港ドル(11/27終値)
特徴
H株/広州市を本部とする中国3大航空会社の一角
企業動向
これまで多くの地方の航空会社を吸収、拡大してきたことで、国内線に強みを持つ。2015年1-9月期は4.3%増収、270.7%増益。運賃は値下がりしたものの、旅客輸送量が12.9%増加したことで増収確保。燃料コストの大幅減少などにより、黒字転換。国務院は国有大型企業の合併を進めており、同社と中国国際航空(00753)との合併の噂がある。業界編成が進む中で、同社が再編の中核になる可能性が高いと予想。

[01093]石薬集団(CSPCファーマ)

株価
7.21香港ドル(11/27終値)
特徴
レッドチップ/研究開発に強みを持つ薬品メーカー
企業動向
先発医薬品、ジェネリック医薬品、原料品を生産。手掛ける薬品は、抗生物質、心臓血管用薬、解熱鎮痛用薬、消化系統用薬、抗がん剤など1000近くに及ぶ。2015年6月中間期業績は7.3%増収、36.9%増益。主力の先発医薬品が36.1%増収と売上を牽引。利益率が高いことで大幅増益を達成。第十三次五カ年計画では"健康中国"の建設が戦略として打ち出される見込み。研究開発に強みを持つ同社は医療衛生体制改革の進展で業績拡大へ。

[00151]中国旺旺(ワンワンチャイナ)

株価
6.15香港ドル(11/27終値)
特徴
その他香港/台湾系の食品メーカー
企業動向
乳製品・飲料が売上の5割を占める。そのほか、スナック菓子や米菓なども製造。2015年6月中間期の業績は1.9%減収、10.3%減益。天候が悪く、主力の旺仔牛乳をはじめ飲料が伸び悩んだことが減収要因。一方、原材料費の低下により粗利益率は改善したものの、営業組織拡充など経費負担増から二桁減益となった。一人っ子政策完全撤廃により今後、出生率が上昇へ。牛乳をはじめ、同社製品の需要は拡大見通し。

[01259]中国児童護理(チャイルドケア)

株価
0.76香港ドル(11/27終値)
特徴
その他香港/子供用シャンプーなどの大手メーカー
企業動向
主要製品は子供用のスキンケア商品、シャンプー、ボディーソープ、歯磨き、おむつなど。イメージキャラクター「青蛙王子」が強力な販売促進力を持つ。2015年6月中間期業績は21.2%減収、73.8%減益。ネットショッピングの普及など販売ルートが多様化する中で、子供用商品の競争が激化。値引き競争に巻き込まれ大幅減収減益を余儀なくされた。一人っ子政策の完全撤廃で需要は回復見通し。強いブランド力で業績は底打ちへ。

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TS・チャイナ・リサーチ代表

田代 尚機氏

1958年愛知県生まれ。1984年東京工業大学大学院理工学専攻修了後、大和総研に勤務。1994年から大和総研の代表として北京に駐在し、中国経済担当エコノミスト、中国株担当アナリストとして活動。
2003年10月から2007年2月まで内藤証券に勤務。中国部長としてプロモーションを中心に中国ビジネス全般を担当。2008年TS・チャイナ・リサーチ株式会社を設立し、現在は中国株・中国経済に関する雑誌やセミナー等への出演を中心に活躍の場を広げている。

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中国最大手のインターネットサービス企業。主に、インターネット向け、携帯電話向けの付加価値サービスとオンライン広告サービスの提供。また、「微信」・「騰訊遊戯」など、SNSやオンラインゲームを含むその他多くのサービスを展開。
3 0855 中国水務
(チャイナウオータアフ)
都市水道供給、下水処理、コンクリート製品の製造、不動産開発、投資、道路建設、公共事業などを行う。
4 0546 阜豊集団
(フーフォン)
グルタミン酸ナトリウム(MSG)の製造で世界最大手クラス。「Uo鮮」「Uo香」のブランドで、うま味調味料、コーン油、甘味料などを生産する。
5 0371 北控水務
(ベイジンエンターウォ)
水処理会社。主な事業は、下水処理施設の建設、下水処理、上水道供給、下水処理技術サービス。
6 2318 平安保険
(ピンアンインシュラ)
中国の生命保険大手。主な事業は、生命保険、損害保険、銀行業務、及びその他金融サービス。
7 0941 中国移動
(チャイナモバイル)
中国の携帯電話キャリア最大手。主な事業は、中国全土におけるモバイル通信、および関連サービスの提供。
8 0763 中興通訊
(ゼットティーイー)
中国の大手通信機器メーカー。中国主力通信キャリア向けに移動通信システムを供給。
9 0950 李氏大薬廠
(リーズファーマスティ)
医薬品の製造販売。
10 6889 ダイナムジャパン
(ダイナムジャパン)
顧客にパチンコとパチスロという2タイプのゲームをする会場を提供する日本のパチンコホール運営会社。異なるプレー料金のパチンコとパチスロゲームを提供する「既存店」、「ゆったり館」及び「信頼の森」という3タイプの店を運営する。

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