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人民元高期待で恩恵を受けるセクターに注目

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人民元高期待で恩恵を受けるセクターに注目

年初来、人民元安が進行しているようなイメージがあるが、実際の人民元対ドルレート(基準値)をみると、昨年来安値は1月7日に記録した6.5646である。その後は穏やかではあるが、人民元高が進んでおり、2月19日の基準値は6.5186である。

1月の貿易統計を見ると、輸出は11.2%減で、2015年7月以来、7ヶ月連続でマイナスの伸びが続いているが、輸入はもっと厳しく、18.8%減で、減少は2014年11月以来、15ヶ月連続である。貿易収支は633億ドルで、輸出に比べ、輸入の落ち込みが大きいことから、ここ2年ほど、増勢を保っている。

中国から海外への直接投資や海外への資金移転は増えているものの、海外からの直接投資も堅調である。

アメリカのドル高見通しから違法な形での資金流出が増えたものの、国際収支の動きを見る限りでは、人民元安が進むような状況ではない。

一方、国際市場では、世界経済の回復の遅れに加え、アメリカ経済の変調が懸念され、アメリカでは再利上げ見通しが後退している。今後、人民元対ドルレートは穏やかではあるが、ドル安、人民元高基調になると予想される。

今回は、人民元高で恩恵を受ける銘柄に注目した。

(2016年2月22日執筆)

[00753]中国国際航空(エアチャイナ)

株価
5.45香港ドル(3/18終値)
特徴
H株/中国のナショナルフラッグキャリア
企業動向
中国三大航空グループの一角。北京が中核拠点。国際線に強みあり。事業規模、収益規模で、中国南方航空と1,2位を争う。同社は1月25日、2015年12月期業績は60~80%増益になると発表。燃料コストの大幅下落に加え、航空機と市場の組み合わせの見直し、債務ストラクチャーの改善による為替リスクの回避などから大幅増益を達成した。人民元高は、売上の増加、燃料費、外貨借入コストの低下に繋がり、増益効果は大きい。

[02689]玖龍紙業(ナインドラゴンペー)

株価
6.05香港ドル(3/18終値)
特徴
その他香港/アジア最大の段ボール原紙メーカー
企業動向
同社は1月21日、2015年12月中間期業績は速報ベースで4%増収、54%減益と発表。ただし、為替レートの大幅な変動により為替差損が10億1000万元発生しており、その影響を除くと144%増益であった。過当競争のため原材料価格が低下、原材料コストが減少した。人民元高は輸入原材料コストの低下に繋がる。オンラインショッピングが急成長、段ボール需要は底堅いと予想。業績回復へ。

[00960]龍湖地産(ロンフォープロパティ)

株価
10.80香港ドル(3/18終値)
特徴
その他/本土の中堅不動産会社
企業動向
住宅では中・高級タイプ、商業施設、オフィスでは中・大型案件を手掛けている。2015年6月中間期業績は5.3%増収、4.3%減益。平均販売価格は上昇したものの、販売面積が減少したことで、業績は伸び悩んだ。国務院は2016年、不動産在庫を減らし、不動産業界を支持する方針を示している。同社が得意とする中・高級タイプは回復が早いと予想。人民元高は海外投資家にとって企業価値上昇に繋がる。資金流入期待も不動産には有利。

[00694]北京国際空港(ベイジンキャピエアポ)

株価
7.90香港ドル(3/18終値)
特徴
H株/北京国際空港の運営会社
企業動向
旅客サービス、離発着関連収入、空港使用料徴収などの航空業務に加え、小売、広告、レストラン、VIPサービス、賃貸、駐車場管理などの非航空業務が収益源。2015年6月中間期業績は12.4%増収、22.0%増益。航空機の離着陸回数、貨物取扱量が堅調。それが顧客数の増加に繋がり、非航空業務が好調、全体の業績をけん引した。政策による高水準の投資に期待。また、人民元高は海外投資家にとって企業価値上昇に繋がる。

[06837]海通証券(ハイトンセキュリティ)

株価
12.64香港ドル(3/18終値)
特徴
H株/本土の大手総合証券会社
企業動向
総資産ベースでは中信証券に次ぐ規模の証券会社。同社は1月28日、2015年12月期業績は速報ベースで112.3%増収、105.3%増益と発表。本土市場は1年を通して急騰急落となったものの、1日当たり平均出来高は増加。信用取引業務の急拡大も加わり、ブローカレッジ業務が大幅増。引受業務も好調なことから、利益は倍増となった。人民元高期待で資金流動性が増大、相場回復で、収益は好調継続へ。

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TS・チャイナ・リサーチ代表

田代 尚機氏

1958年愛知県生まれ。1984年東京工業大学大学院理工学専攻修了後、大和総研に勤務。1994年から大和総研の代表として北京に駐在し、中国経済担当エコノミスト、中国株担当アナリストとして活動。
2003年10月から2007年2月まで内藤証券に勤務。中国部長としてプロモーションを中心に中国ビジネス全般を担当。2008年TS・チャイナ・リサーチ株式会社を設立し、現在は中国株・中国経済に関する雑誌やセミナー等への出演を中心に活躍の場を広げている。

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順位 銘柄コード 銘柄名 特色
1 00700 騰訊控股
(テンセント)
中国最大手のインターネットサービス企業。主に、インターネット向け、携帯電話向けの付加価値サービスとオンライン広告サービスの提供。また、「微信」・「騰訊遊戯」など、SNSやオンラインゲームを含むその他多くのサービスを展開。
2 02899 紫金砿業
(ズージンマイニング)
福建省上杭県を本拠とする中国の大手金鉱会社。金採掘のほか精錬・合金加工や銅、亜鉛などの非鉄金属も採掘・生産している。
3 06889 ダイナムジャパン
(ダイナムジャパン)
顧客にパチンコとパチスロという2タイプのゲームをする会場を提供する日本のパチンコホール運営会社。異なるプレー料金のパチンコとパチスロゲームを提供する「既存店」、「ゆったり館」及び「信頼の森」という3タイプの店を運営する。
4 03333 恒大地産
(エバーグランドリアル)
不動産開発、投資、管理サービス、不動産建設、不動産開発関連サービスを行う。
5 00939 中国建設銀行
(コンストラクションバ)
中国四大商業銀行の一角。2005年、四大銀行中、最初の上場を果たす。
6 00460 四環医薬
(スーファンファーマ)
中国で3番目の大手医薬品メーカー。全国で3000以上の代理店を持ち、1万以上の病院や医療機関の需要をカバーする。
7 00941 中国移動
(チャイナモバイル)
中国の携帯電話キャリア最大手。主な事業は、中国全土におけるモバイル通信、および関連サービスの提供。
8 02318 平安保険
(ピンアンインシュラ)
中国の生命保険大手。主な事業は、生命保険、損害保険、銀行業務、及びその他金融サービス。
9 00819 天能動力
(ティエンノンパワー)
中国で動力電池の生産を中心に業務を展開する電動自転車向けの電池メーカー。
10 00750 興業太陽能
(チャイナシンギーズ)
主な事業は、従来型カーテンウォール、建物一体型太陽光発電(BIPV)システムの設計・製造・販売・設置。その他、太陽光発電製品の製造・販売を手がける。

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