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今年の経済目標発表、政策関連銘柄に注目

マネックスの今が旬の注目5銘柄 中国株

今年の経済目標発表、政策関連銘柄に注目

全人代が3月5日から16日の日程で開催されている。(執筆時点)

今年は5年に1度の長期計画である第13次五カ年計画の審議、修正、決議といった重要なイベントがあるものの、投資家にとって気になるのはやはり今年の政策方針である。

今年の中国経済に関する主な数値目標は以下の通りである。

実質経済成長率:6.5~7%(前年目標7%前後、実績6.9%)

CPI伸び率:3%前後(前年目標3%前後、実績1.4%)

都市部新規従業者数:1,000万人以上(前年目標1,000万人以上、実績1,312万人)

都市部失業率:4.5%以内(前年目標4.5%以内、実績4.05%)

財政赤字額:2兆1,800億元(前年目標1兆6,200億元、実績未発表)

赤字率:3%(前年目標2.3%、実績2.4%)

M2増加率:約13%(前年目標約12%、実績13.3%)

貿易増加率:好転(前年目標約6%、実績▲7%)

鉄道建設投資:8,000億元以上(前年目標8,000億元以上、実績8,238億元)

実質経済成長率目標が低くなっているのに対して、財政赤字額、赤字率が拡大、M2増加率も昨年の目標よりも高くなっている。

供給側改革を行い、石炭、鉄鋼、セメント、造船、電解アルミ、ガラスなどの生産過剰産業の淘汰を進める一方で、景気の急減速を避けるために、積極財政政策を加速、金融緩和政策を継続する方針である。

これまでも過剰生産解消、供給側改革、国有企業改革、第13次五カ年計画など政策関連銘柄を紹介してきた。今回はこうした政策関連銘柄の中で、ここ半年間の間に取り上げていない銘柄をピックアップした。

(2016年3月14日執筆)

[02338]ウェイ柴動力(ウェイチャイパワー)

株価
8.69香港ドル(3/29終値)
特徴
H株/大手ディーゼルエンジンメーカー
企業動向
大型トラック、建機、発電機、農機などのディーゼルエンジン、変速機を製造。また、フォークリフト製造のドイツのキオン社が連結対象。2015年12月期業績について同社は67~78%減益になるとの見通しを発表。景気減速による販売数量減、2014年6月以降に連結対象となったキオン社に関する評価益の反動などが減益要因。大型トラックの需要が旧正月明けから回復。政策により、1、2線級都市での不動産関連工事が加速、需要拡大へ。

[01171]ヤン州煤業(ヤンジョウコールマイ)

株価
3.95香港ドル(3/29終値)
特徴
H株/華東地区最大の石炭メーカー
企業動向
山東省を中心に、山西、内モンゴルオルドス地方、オーストラリアなどで採掘を行っている。石炭業務が収益の大部分を占めるが、鉄道輸送、石炭化学工業、電力、熱供給なども行っている。2015年12月期業績について同社は65%減益になるとの見通しを発表。景気減速で需要が伸び悩んだ上に産業全体が過剰生産のため、価格が下落、大幅な減益となった。供給側改革の進展によって供給過剰が解消に向かうと予想。業績回復へ。

[01330]緑色動力環保(ダイナグリーンエンバ)

株価
3.68香港ドル(3/29終値)
特徴
H株/ごみ処理発電会社
企業動向
江蘇省、浙江省などでごみ処理発電の建設、運営などを行う。2015年12月期業績は2.6%増収、64.1%増益。建設サービス収入の減少を自社発電サービス収入の増加でカバーし増益を確保。利益率の向上や税制優遇などから大幅増益を確保した。2016年3月現在、8つのプロジェクトを運営中。また、3つの建設中プロジェクトが年内完成予定。PPP(公民連携)案件を1月末に受注。国務院の環境対策強化により需要拡大へ。

[01186]中国鉄建(レールウェイコンスト)

株価
8.76香港ドル(3/29終値)
特徴
H株/世界最大クラスの中央系インフラ建設会社
企業動向
鉄道を中心に、道路、都市交通システム、橋梁、トンネルなどのインフラやビルマンションなどの建設工事を請け負う。2015年1-9月期業績は0.1%増収、3.7%増益。主力のインフラ建設について新規契約ベースで高止まり。鉄道建設や海外案件の減少が響き、低成長。今年の全人代では鉄道建設投資が昨年同様の8,000億元以上で、関連受注は今年並みを確保。景気対策によるインフラ建設需要拡大に期待。

[03339]中国龍工(ロンキング)

株価
1.28香港ドル(3/29終値)
特徴
その他香港/本土の大手建設機械メーカー
企業動向
主力であるホイールローダのほか、油圧ショベル、ロードローラー、フォークリフトなどの製造、リースを行う。2015年6月中間期業績は、固定資産投資の鈍化に伴い、工業機械需要が減少、34.3%減収、48.9%減益となった。同社は昨年12月、2015年12月期業績について大幅減益になると発表している。今年の全人代では財政支出拡大、不動産在庫の解消が政策の重点となっている。今上期には業績は底打ちすると予想。

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TS・チャイナ・リサーチ代表

田代 尚機氏

1958年愛知県生まれ。1984年東京工業大学大学院理工学専攻修了後、大和総研に勤務。1994年から大和総研の代表として北京に駐在し、中国経済担当エコノミスト、中国株担当アナリストとして活動。
2003年10月から2007年2月まで内藤証券に勤務。中国部長としてプロモーションを中心に中国ビジネス全般を担当。2008年TS・チャイナ・リサーチ株式会社を設立し、現在は中国株・中国経済に関する雑誌やセミナー等への出演を中心に活躍の場を広げている。

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順位 銘柄コード 銘柄名 特色
1 00700 騰訊控股
(テンセント)
中国最大手のインターネットサービス企業。主に、インターネット向け、携帯電話向けの付加価値サービスとオンライン広告サービスの提供。また、「微信」・「騰訊遊戯」など、SNSやオンラインゲームを含むその他多くのサービスを展開。
2 02899 紫金砿業
(ズージンマイニング)
福建省上杭県を本拠とする中国の大手金鉱会社。金採掘のほか精錬・合金加工や銅、亜鉛などの非鉄金属も採掘・生産している。
3 06889 ダイナムジャパン
(ダイナムジャパン)
顧客にパチンコとパチスロという2タイプのゲームをする会場を提供する日本のパチンコホール運営会社。異なるプレー料金のパチンコとパチスロゲームを提供する「既存店」、「ゆったり館」及び「信頼の森」という3タイプの店を運営する。
4 03333 恒大地産
(エバーグランドリアル)
不動産開発、投資、管理サービス、不動産建設、不動産開発関連サービスを行う。
5 00939 中国建設銀行
(コンストラクションバ)
中国四大商業銀行の一角。2005年、四大銀行中、最初の上場を果たす。
6 00460 四環医薬
(スーファンファーマ)
中国で3番目の大手医薬品メーカー。全国で3000以上の代理店を持ち、1万以上の病院や医療機関の需要をカバーする。
7 00941 中国移動
(チャイナモバイル)
中国の携帯電話キャリア最大手。主な事業は、中国全土におけるモバイル通信、および関連サービスの提供。
8 02318 平安保険
(ピンアンインシュラ)
中国の生命保険大手。主な事業は、生命保険、損害保険、銀行業務、及びその他金融サービス。
9 00819 天能動力
(ティエンノンパワー)
中国で動力電池の生産を中心に業務を展開する電動自転車向けの電池メーカー。
10 00750 興業太陽能
(チャイナシンギーズ)
主な事業は、従来型カーテンウォール、建物一体型太陽光発電(BIPV)システムの設計・製造・販売・設置。その他、太陽光発電製品の製造・販売を手がける。

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