サイト内の現在位置を表示しています。

PPP関連銘柄に注目

マネックスの今が旬の注目5銘柄 中国株

PPP関連銘柄に注目

8月の経済統計は生産、投資、消費いずれも市場コンセンサスに対して上振れした。

とはいえ、8月累計の固定資産投資は8.1%増で、前月累計と同じ、民間固定資産投資は2.1%増とこちらも前月累計と同じであった。

供給側改革を加速させる中で、製造業の固定資産投資にはどうしても下押し圧力がかかる。長期的な観点からみて不足しているインフラ投資を加速させることで、経済構造を調整し、安定成長を確保することが最善の方法であろう。

一方、インフラ投資の主体となるべき地方政府は、地方債問題を抱え、財政予算に乏しい。民間部門からの資金調達が望まれるところである。

こうした状況で、国務院はPPPプロジェクトを加速させる方針を示している。財政部、国家発展改革委員会などはPPPモデルプロジェクトとして2014年12月、30件のプロジェクト(総投資額1800億元)を認可した。第2弾として2015年9月、206件のプロジェクト(総投資額6589億元)を認可した。

近く第3弾が発表される見込みで、複数のマスコミ報道などによれば、516件のプロジェクトが認可されるといった見通しもある。投資総額は1兆元を超えるとみられ今後、PPPプロジェクトの急拡大が予想される。

対象となるプロジェクトはエネルギー、交通運輸、水利、環境保護、農業、林業、重大市政府エンジニアリングなど。

今回はPPPプロジェクト急拡大で恩恵を受ける銘柄に注目した。

(2016年9月26日執筆)

[01157]ズームリオン(中聯重科)

株価
2.80香港ドル(10/17終値)
特徴
H株/本土大手建設機械メーカー
企業動向
トラックミキサー、コンクリートポンプ車や、建設用エレベーター、タワークレーンなどの建設機械、道路清掃車、ごみ収集車などを製造。2016年6月中間期は14.8%減収、8億2900万元の赤字。環境関連、農業関連は増収となったものの、主力のエンジニアリング関連が二ケタ減少し、業績不振の主要因となった。業界全体で生産過剰はほぼ解消。下半期はPPPプロジェクトを中心にインフラ建設工事が増えると予想。下期黒字転換へ。

[03311]チャイナステートコン(中国建築国際)

株価
10.34香港ドル(10/17終値)
特徴
レッドチップ/本土の大手建設会社
企業動向
主要業務は本土での保障性住宅、インフラ建設や、香港、マカオでのビル、住宅、インフラ建設など。2016年6月中間期は10.7%増収、20.4%増益。マカオでのプロジェクトは大幅に増えたものの、PPPプロジェクト計画の実行が遅れたことから本土事業が軟調。二ケタ増益であったものの、純利益が市場コンセンサスを下回り、粗利益率は鈍化した。下期は政策により、遅れていたPPPプロジェクトが加速へ。業績は今後、持ち直すと予想。

[00257]チャイナエバブライト(中国光大国際)

株価
9.11香港ドル(10/17終値)
特徴
その他香港/本土の環境関連企業
企業動向
主力事業はごみ処理発電。汚水処理、工業廃棄物処理、太陽光発電、風力発電など。設備建設、環境関連コンサルティングなども手掛けている。2016年6月中間期は43.8%増収20.9%増益。海外を含め18件の新規プロジェクトが稼働したことで建設サービスが急増、業績をけん引した。2016年は第13次五カ年計画の初年度で投資需要は大きい。環境政策自体が大きく強化されており、政策主導で需要は拡大。業績好調持続へ。

[01186]レールウェイコンスト(中国鉄建)

株価
9.35香港ドル(10/17終値)
特徴
H株/世界最大クラスの中央系インフラ建設会社
企業動向
鉄道を中心に、道路、都市交通システム、橋梁、トンネルなどのインフラやビルマンションなどの建設工事を請け負う。2016年6月中間期は1.5%増収、9.2%増益。主力の請負工事部門売上は1.1%増収。後期工事が多かったことから粗利益率は低下したものの、金利低下で財務費用が減少、増益を確保。第4四半期はPPP関連投資の拡大が見込まれ、鉄道、地下鉄、市政府関連工事の受注が好調と予想。

[01800]コミュニコンストラ(中国交通建設)

株価
8.26香港ドル(10/17終値)
特徴
H株/浚渫工事に強みを持つ大手インフラ建設会社
企業動向
道路・橋梁、政府建造物、港湾、鉄道などのインフラ建設会社。また、コンテナクレーン製造、浚渫工事も行う。2016年6月中間期は3.7%増収、6.5%増益。浚渫工事売上は不振だが、海外プロジェクト、コンテナクレーン業務が好調。ただし、主力のインフラ建設はほぼ横ばい。PPP関連の増加でインフラ建設受注が増加。一帯一路戦略の加速により、海外受注も好調。下期、業績拡大へ。

ご注意

本情報は、マネックス証券株式会社(以下「当社」といいます)が信頼できると考える情報源から提供されたものですが、当社はその正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。本情報は有価証券やデリバティブ取引等の価値についての判断の基準を示す目的で提供したものではなく、有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。本情報に含まれる過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
本情報は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更又は削除されることがございます。
当社は本情報の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。なお、本情報は当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

TS・チャイナ・リサーチ代表

田代 尚機氏

1958年愛知県生まれ。1984年東京工業大学大学院理工学専攻修了後、大和総研に勤務。1994年から大和総研の代表として北京に駐在し、中国経済担当エコノミスト、中国株担当アナリストとして活動。
2003年10月から2007年2月まで内藤証券に勤務。中国部長としてプロモーションを中心に中国ビジネス全般を担当。2008年TS・チャイナ・リサーチ株式会社を設立し、現在は中国株・中国経済に関する雑誌やセミナー等への出演を中心に活躍の場を広げている。

中国株を取引するには...

まずはここから

※ ログイン後、該当ページに遷移します。

外国株取引口座がある場合

中国株取引ページヘ

※ ログイン後、該当ページに遷移します。

中国株を取引するには...

まずはここから

外国株取引口座がある場合

中国株取引ページヘ

マネックス証券中国株月間売買代金ランキング

2016年9月のマネックス証券売買代金ランキングベスト10※ を発表します!
マネックス証券のお客様はどんな銘柄を取引されているのでしょうか?

※2016年9月1日~ 9月30日のマネックス証券における売買代金上位10銘柄を集計

銘柄コードをクリックすると、中国株式投資情報を提供するサーチナ社の銘柄情報に遷移します。

順位 銘柄コード 銘柄名 特色
1 00700 騰訊控股
(テンセント)
中国最大手のインターネットサービス企業。主に、インターネット向け、携帯電話向けの付加価値サービスとオンライン広告サービスの提供。また、「微信」・「騰訊遊戯」など、SNSやオンラインゲームを含むその他多くのサービスを展開。
2 01398 中国工商銀行
(インダコマシャルバン)
中国四大商業銀行の一角。総資産・預り残高では中国最大を誇る。
3 00737 合和公路基建
(ホープウェルハイウェ)
広東省で戦略的に高速道路の管理・運営を手がける。親会社である合同実業(00054)の十分なに確立された経験とその強力なサポートを元に、広州、香港、マカオを結ぶ三角地帯の珠江デルタで新たに高速道路やトンネル、橋梁の開発を進める。
4 00777 網龍網絡
(ネットドラゴンソフト)
オンラインゲーム開発・運営、モバイルインターネット事業。
5 02382 舜宇光学
(サニーオプティカル)
光学機器の設計・研究開発・製造・販売。
6 02018 瑞声科技
(AACテクノロジー)
動的コンポーネント(レシーバー、スピーカー含む)、マイク、ヘッドホン、その他製品(変換器、振動器含む)の製造を行う。
7 01211 BYD
(ビーワイディー)
自動車メーカー。自動車・関連製品、充電式電池、携帯電話部品の研究開発、製造、販売。その他、組立サービスも手掛ける。
8 00902 華能国際電力
(ホァネンパワーイン)
大型発電所の開発、建設、運営、管理を行う。
9 00371 北控水務
(ベイジンエンターウォ)
水処理会社。主な事業は、下水処理施設の建設、下水処理、上水道供給、下水処理技術サービス。
10 00027 銀河娯楽
(ギャラクシーエンター)
マカオのカジノ大手。主な事業は、カジノ施設運営。その他、ホテル経営、建材の生産・販売なども手掛ける。

中国株取引をはじめるには・・・

マネックスの「証券総合取引口座」を開設後、ウェブサイト上で「外国株取引口座」をお申込みください。口座開設・維持費は無料です。

証券総合取引口座の開設が必要です。
口座を開いてみませんか?

以下のボタンをクリックすると、証券総合取引口座にログイン後、直接、外国株取引口座の申込画面に遷移します。

ログインして申込む

中国株を取引するには...

まずはここから

外国株取引口座がある場合

中国株取引ページヘ

中国株取引をはじめるには・・・

中国株取引をご利用いただくには、外国株取引口座の開設が必要です。

お申込に当たりましては、各商品のご注意画面をご確認ください。

クローズアップ!中国
クローズアップ!中国

中国上場有価証券取引に関する重要事項

<リスク>

中国株式および中国ETF、REIT、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等(以下「中国株式等」)の売買では、株価等の価格の変動、外国為替相場の変動等、または発行者等の信用状況の悪化等により元本損失が生じるおそれがあります。中国ETF等の売買では、裏付けとなっている資産の株式相場、債券相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等(これらの指数を含む。)や評価額の変動により、元本損失が生じることがあります。国外株式等の場合には、その国の政治的・経済的・社会的な環境の変化のために、元本損失が生じることがあります。なお、外国為替相場の変動により、外貨お預り金の円換算価値が下がり、円ベースでの元本損失が生じることがあります。

<手数料等>

中国株式等の売買では、約定金額に対し0.25%(税込:0.275%)(最低手数料45香港ドル(税込:49.5香港ドル)、上限手数料450香港ドル(税込:495香港ドル))の売買手数料がかかります。また、中国ETF等の売買では、保有期間に応じて信託報酬その他手数料がかかることがあります。詳細については、当社ウェブサイト上の「リスク・手数料などの重要事項」をご確認ください。その他、円貨お預り金と外貨お預り金の交換時に所定の為替手数料がかかります。

<その他>

お取引の際は、当社ウェブサイトに掲載の「上場有価証券等書面」「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」を必ずお読みください。また、中国株式等は、国内金融商品取引所に上場されている場合や国内で公募・売出しが行われた場合等を除き、日本の法令に基づく企業内容等の開示が行われておりませんので、取引を行うにあたっては十分にご留意ください。