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2017年度下半期 日本株展望(益嶋 裕)

2017年度下半期 日本株展望(益嶋 裕)

2017年度下半期、果たして株価はどう動くのか。マネックス証券のアナリスト陣が2017年度下半期の株式市場の見通し、注目テーマ解説、そして注目銘柄などをお伝えいたします。ぜひご参考ください。

益嶋 裕

マネックス証券 マーケット・アナリスト兼インベストメント・アドバイザー

益嶋 裕

早稲田大学政治経済学部政治学科卒。2008年4月に新卒第4期生としてマネックス証券に入社。
マーケティング部で日本株や中国株のマーケティングを担当後、2013年7月より現職。現在は米国経済についてのレポート「米国マーケットの最前線」の執筆や各種ウェブコンテンツの作成に携わりながら、オンラインセミナーにも出演中。日本証券アナリスト協会検定会員。

増収増益街道を歩みながら株価が出遅れている銘柄は

株価上昇の厳選は企業の成長にあり

早いもので2017年度も下半期に入りました。上期は北朝鮮問題が波乱材料となり、日経平均が18,000円台まで調整する場面がありましたが、その後は持ち直し2万円台を回復しました。
日々の株価は企業のファンダメンタルズとは直接関係なく動く場合が多いですが、中長期的に見れば企業業績と株価動向は驚くほど一致します。中長期的な投資を考えた場合、業績がしっかりと伸びている銘柄を買うことが基本となります。

今回は「業績がしっかりと伸びているのに株価に割高感がなく出遅れている銘柄」というテーマで銘柄をピックアップしました。具体的な条件は以下のとおりです。

<スクリーニング条件>

  • 東証1部上場(金融除く)
  • 過去6期分の業績が取得可能
  • 過去5期の売上高・営業利益がいずれも増収増益
  • 今期予想の売上高・営業利益も増収増益
  • 予想PERがその銘柄の属する東証33業種の平均以下
  • 2016年末と9月26日の株価を比較し、リターンがTOPIXを下回っている

業績がしっかりと伸びているのに株価に割高感がなく出遅れている銘柄

銘柄コード 銘柄名 9月26日
終値(円)
売買単位
(株)
予想PER
(倍)
実績PBR
(倍)
予想1株当たり
配当(円)
予想配当
利回り
2269 明治ホールディングス 8,980 100 21.3 2.9 115 1.3%
2371 カカクコム 1,387 100 18.7 9.3 32 2.3%
2433 博報堂DYホールディングス 1,490 100 20.3 1.8 26 1.7%
2670 エービーシー・マート 5,940 100 17.1 2.2 120 2.0%
2695 くらコーポレーション 4,990 100 21.8 3.0 20 0.4%
2791 大黒天物産 5,300 100 20.4 2.4 25 0.5%
3254 プレサンスコーポレーション 1,524 100 7.4 1.4 25 1.6%
3258 ユニゾホールディングス 2,669 100 10.6 1.0 80 3.0%
3319 ゴルフダイジェスト・オンライン 844 100 19.3 2.8 9 1.1%
3771 システムリサーチ 2,226 100 12.3 2.3 40 1.8%
6345 アイチコーポレーション 847 100 11.7 1.2 18 2.1%
7605 フジ・コーポレーション 2,102 100 14.9 1.8 30 1.4%
8591 オリックス 1,818 100 7.8 0.9 54 3.0%
8892 日本エスコン 477 100 7.3 1.8 15 3.1%
9612 ラックランド 2,084 100 22.2 2.6 25 1.2%
9616 共立メンテナンス 3,285 100 15.9 2.0 36 1.1%
9644 タナベ経営 1,378 100 18.5 1.2 41 3.0%
9735 セコム 8,290 100 21.3 2.0 155 1.9%
9769 学究社 1,572 100 15.6 6.7 60 3.8%

(出所)9月26日時点のQUICKデータよりマネックス証券作成 予想1株当たり配当は会社予想

特に注目の5銘柄をピックアップ

ご紹介した銘柄の中からマーケット・アナリスト益嶋が特に注目したい5銘柄をご紹介します。

明治ホールディングス(2269)

売上高のうち食品が約9割、残りを医薬品が占める。食品事業では「選択と集中」を実施しヨーグルト、チョコレートと、栄養食品などのコア商品の国内シェアを拡大させる方針。医薬品事業は新薬の販売やジェネリック医薬品などを強化していく方針。着実に積み重ねてきた実績と業態から業績の下振れ余地は大きくなく、株価の割高感もそれほどないとみる。

明治ホールディングス(2269)の業績推移

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

明治ホールディングス(2269)の株価と予想PERの推移

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

エービーシー・マート(2670)

靴小売の最大手。スニーカーブームが一段落したことや値上げが大きすぎて客数の伸び悩みが目立っていた印象だが、6-8月は既存店売上高が回復。シェアナンバーワンの強みがある銘柄にしては株価は売られすぎの可能性。

エービーシー・マート(2670)の業績推移

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

エービーシー・マート(2670)の株価と予想PERの推移

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

オリックス(8591)

法人向けの金融サービス、不動産、投資、自動車関連事業など様々な事業を多角的に展開。リーマン・ショック後も赤字転落せず、景気回復後は成長軌道を続けている。事業が非常に幅広いため評価が難しいが、予想PER7倍台・予想配当利回り3%超には投資魅力あり。

オリックス(8591)の業績推移

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

オリックス(8591)の株価と予想PERの推移

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

共立メンテナンス(9616)

寮とビジネスホテルの運営が主力。ビジネスホテルの開業を精力的に続けている。インバウンド期待から株価が2016年にかけて非常に割高なところまで上昇したため調整に時間がかかっているが、徐々に割高感は解消しつつある。

共立メンテナンス(9616)の業績推移

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

共立メンテナンス(9616)の株価と予想PERの推移

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

セコム(9735)

警備業界で首位。主力のセキュリティサービスが好調なことに加えて、医薬品や医療機器の販売などを行うメディカルサービス事業もしっかりと成長。オリンピックの際の警備強化の需要もあるとみられるなか、株価に大きな割高感はなく中長期的に有望視。

セコム(9735)の業績推移

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

セコム(9735)の株価と予想PERの推移

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

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<保証金の額または計算方法>

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<手数料等>

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