相場環境が不安定な昨今、投資する銘柄にお困りのお客様も多いかもしれません。本コンテンツではマネックス証券の銘柄分析ツール「マネックス銘柄スカウター」を活用し様々なテーマで銘柄をご紹介します。今回のテーマは「これからが本番!キャッシュレス社会を支える銘柄」です。
第2回:20万円以下で買えて今後成長が期待できる中小型株は?
第2回:20万円以下で買えて今後成長が期待できる中小型株は?
キャッシュレス化後進国の日本
経済産業省が2018年4月に発表した「キャッシュレス・ビジョン」では、世界各国のキャッシュレス決済比率について「キャッシュレス化が進展している国では 軒並み 40%~60%台に到達する中、我が国は 18.4%にとどまる」と述べられており、今後日本でもキャッシュレス決済比率の拡大が期待されています。
各国のキャッシュレス決済比率の状況(2015年)
(出所)経済産業省「キャッシュレス・ビジョン」(2018年)よりマネックス証券作成
拡大が期待される日本のキャッシュレス決済市場
日本銀行発表の「電子マネー決済金額」の推移を見ると日本の電子マネーによる決済金額は年々増加していることが分かります。10月1日からの消費増税に伴いポイント還元事業などが実施されたことで、キャッシュレス決済のニーズはさらに拡大することが期待されます。
日本の電子マネー決済金額の推移
(出所)日本銀行「決済動向」(2015年~2018年)、「電子マネー計数」(2008年~2014年)よりマネックス証券作成
これからが本番!キャッシュレス社会を支える銘柄とは?
スマホ決済や電子決済の分野でキャッシュレス社会を支える銘柄を「マネックス銘柄スカウター」の10年スクリーニング機能を使って抽出しました。具体的なスクリーニング条件および抽出された銘柄は以下のとおりです。
スクリーニング条件:「スマホ決済」
抽出された銘柄:8銘柄
スクリーニング条件:「電子決済」
抽出された銘柄:7銘柄
(出所)2019年10月4日時点のマネックス銘柄スカウター
アナリストによる銘柄解説
10年スクリーニングで抽出された銘柄の一部をマネックス証券のマーケット・アナリスト益嶋裕の解説でご紹介いたします。
日本最大のコミュニケーションプラットフォーム「LINE」を展開。LINEの利用者にスマホ決済サービス「LINE Pay」を提供。コミュニケーションと紐付いている点は他のスマホ決済サービスにはない非常に有利な点で、スマホ決済市場の覇者になる可能性も。先行投資が嵩み業績は安定しないが、他社にない強みを持っている点を長い目線で評価したい。
LINEの業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
日本最大のフリーマーケットサービス運営会社。若者を中心とした高い知名度を武器に今年に入りスマホ決済サービス「メルペイ」をリリースし、LINE Pay、NTTドコモ、KDDIとキャッシュレス普及を目的とした業務提携を発表した。メルカリサービス内に溜まっている売却代金等がスムーズに移行できればメルペイの活用余地は大きく、利用者拡大に期待したい。
メルカリの業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
ソフトウェアの開発会社で自動車整備支援ソフトや各種の業務支援向けソリューションなど幅広い分野を手掛ける。カジノ施設向けのモバイル決済ソリューションも提供しており、今後日本でのIR施設出店に向け関連銘柄としても期待したい。
テックファームホールディングスの業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
旧ヤフーで日本最大のポータルサイト「Yahoo!JAPAN」を運営している。ソフトバンクとともにスマホ決済サービス「PayPay」を展開。巨額の広告費を投じたキャンペーン等の効果で「PayPay」の知名度は高く、2019年10月1日時点でPayPayの登録ユーザー数が1500万人を突破したと発表された。
Zホールディングスの業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
流通系トップのクレジットカード会社で様々なカード会社と提携しクレジットカードを提供している。スマートフォンとクレジットカードを連携させたスマートフォン決済を推進しており、スマホ決済の普及は同社の収益の追い風になりそう。
クレディセゾンの業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
マネックス銘柄スカウターとは
2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「10年スクリーニング」「アナリスト予想」「通常発表されない3ヶ月に区切った企業業績」「セグメント業績」「業績予想修正履歴」など投資判断に役立つ様々な情報をご用意しています。
情報ツール利用状況一覧 「マネックス銘柄スカウター」のログインボタンより起動してください
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10年スクリーニング
2019年4月に提供を開始した新機能です。一般的なスクリーニング機能との違いは、直近や通期のデータではなく、過去10年間の業績や直近の四半期業績、アナリスト予想などで高度なスクリーニングが可能な点です。また、マネックス証券のアナリストによる「おすすめスクリーニング」では、話題のキーワードやユニークな条件で手軽に絞り込みいただけます。ぜひ、こだわりの銘柄選びにお役立てください。
出所:マネックス銘柄スカウター
アナリスト予想
各証券会社のアナリストたちの業績予想や目標株価の変更を、ひと目でご覧いただけます。お好みでチャートの表示期間を変更していただくことも可能です。直近1週間でアナリストの上方修正が多かった銘柄は銘柄スカウタートップページにも掲載しています。銘柄分析のスペシャリストであるアナリストたちの予想をヒントに、有望な業種や銘柄を見つけてみましょう。
出所:マネックス銘柄スカウター
3ヶ月に区切った業績表示
3ヶ月ごとの業績を知りたい場合、多くの企業は業績をその期までの累計で発表しているため、自力で手間をかけて算出しなければなりません。この機能をお使いいただくことで手間なくひと目でチェックでき、銘柄分析にかかる手間を大幅に軽減することが可能です。
出所:マネックス銘柄スカウター
セグメント業績
企業が複数のビジネスを手掛けている場合、1つの企業内に成長ビジネスや衰退ビジネスが混在することも少なくありません。銘柄スカウターでは通期で最大5期分、四半期で最大20四半期分のセグメント業績データを掲載しています。セグメントごとに業績をチェックし、企業の本質的価値を計測するためにお役立てください。
出所:マネックス銘柄スカウター
業績予想修正履歴
企業が過去に行った「業績予想修正」を確認できます。企業が主に期初に発表する「その期の業績予想」ですが、保守的な予想を後で上方修正する企業もあれば、強気な予想を下方修正する企業もあります。企業の業績予想のクセを見抜き、投資の参考にしてください。
出所:マネックス銘柄スカウター
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