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1Q決算が好調で通期予想比の進捗率が順調な銘柄とは?

相場環境が不安定な昨今、投資する銘柄にお困りのお客様も多いかもしれません。本コンテンツではマネックス証券の銘柄分析ツール「マネックス銘柄スカウター」を活用し様々なテーマで銘柄をご紹介します。今回のテーマは「第1四半期決算が好調で通期予想比の進捗率が順調な銘柄」です。

四半期業績の通期換算進捗率でスクリーニング

マネックス銘柄スカウターの10年スクリーニング機能では「四半期業績の通期換算進捗率」で銘柄を絞り込むことができます。直近四半期業績の通期会社予想に対する進捗率で銘柄をスクリーニングする項目です。なお「通期換算」とは、現在と同様のペースで本決算を迎えると仮定した場合の通期の進捗率を算出することです。これにより、四半期区分が異なる企業同士でも比較やスクリーニングがしやすくなります。

通期換算進捗率と各四半期の進捗率の関係

通期換算進捗率 50% 75% 100% 125% 150%
第1四半期進捗率 12.5% 18.8% 25.0% 31.3% 37.5%
第2四半期進捗率 25.0% 37.5% 50.0% 62.5% 75.0%
第3四半期進捗率 37.5% 56.3% 75.0% 93.8% 112.5%
本決算進捗率 50.0% 75.0% 100.0% 125.0% 150.0%

実際のスクリーニング画面

(出所)マネックス銘柄スカウター

1Q決算が好調で通期予想比の進捗率が順調な銘柄

3月決算銘柄のうち、直近で発表された第1四半期の業績が好調で、今期業績も増収増益の会社予想が出ている銘柄を「マネックス銘柄スカウター」の10年スクリーニング機能を使って抽出しました。具体的なスクリーニング条件および抽出された銘柄は以下のとおりです。

スクリーニング条件

10年スクリーニングの「条件を追加する」ボタンから詳細条件をそれぞれ設定して抽出します。

【基礎条件】

決算期:3月

【詳細条件】

  • 直近の通期売上高:10%以上増収
  • 直近の通期営業利益:10%以上増益
  • 直近の四半期売上高:10%以上増収
  • 直近の四半期営業利益:10%以上増益
  • 直近の四半期売上高の通期換算進捗率:100%以上
  • 直近の四半期営業利益の通期換算進捗率:100%以上
  • 今期売上高の会社予想:10%以上増収
  • 今期営業利益の会社予想:10%以上増益
  • 会社予想PER:30倍以下

スクリーニング結果

銘柄(銘柄コード) 終値(08/17) 売上高増収率(四半期) 営業利益
増益率
(四半期)
売上高通期
換算進捗率
営業利益通期
換算進捗率
マクニカH(3132) 2,840円 35.5% 67.9% 103.8% 111.5%
レスターH(3156) 2,109円 22.8% 211.2% 101.2% 191.4%
内外テック(3374) 2,709円 41.1% 76.5% 103.7% 116.1%
スターティアH(3393) 990円 35.0% 592.3% 103.0% 109.7%
MIEC(3442) 723円 36.5% 151.0% 104.5% 128.0%
信越化学工業(4063) 17,645円 51.2% 93.8% 103.0% 121.0%
T&Gニーズ(4331) 1,665円 21.5% 1428.8% 103.5% 212.0%
松本油脂製薬(4365) 12,210円 22.8% 74.8% 102.4% 127.5%
黒崎播磨(5352) 4,760円 27.0% 29.3% 101.4% 117.6%
フジミINC(5384) 6,740円 22.2% 38.4% 104.4% 123.0%
大和工業(5444) 4,835円 43.2% 161.2% 100.5% 112.6%
トレンダーズ(6069) 1,899円 65.9% 112.3% 143.6% 203.8%
テクノスマート(6246) 1,274円 216.9% 27150.0% 113.3% 117.6%
ペガサスミシン(6262) 860円 36.9% 266.8% 115.8% 163.6%
SMC(6273) 68,560円 15.6% 18.5% 105.0% 106.6%
SANKYO(6417) 4,010円 154.0% 1131.1% 101.0% 130.4%
ABホテル(6565) 1,461円 35.2% 1266.7% 107.9% 164.0%
santec(6777) 2,135円 89.2% 192.6% 106.3% 165.0%
エンプラス(6961) 4,120円 22.9% 124.5% 107.9% 120.5%
KOA(6999) 2,213円 16.8% 39.0% 102.5% 109.2%
ポート(7047) 1,055円 84.6% 1242.3% 112.9% 116.3%
ジェイリース(7187) 2,555円 21.2% 35.9% 100.8% 111.5%
新家工業(7305) 1,770円 32.0% 126.4% 102.9% 107.6%
タカチホ(8225) 1,702円 63.9% 213.2% 119.1% 860.0%
阪急阪神H(9042) 4,140円 50.7% 413.0% 100.1% 155.1%
商船三井(9104) 3,745円 29.7% 193.4% 102.0% 134.8%
川崎汽船(9107) 9,400円 30.8% 686.6% 102.7% 132.5%
飯野海運(9119) 826円 42.3% 288.3% 109.2% 144.5%
玉井商船(9127) 1,841円 29.8% 37.8% 110.7% 113.3%
オプティマスG(9268) 1,109円 48.6% 35.2% 124.5% 108.8%

(出所)2022年8月18日時点のマネックス銘柄スカウター

スクリーニング項目が多いため一部の項目を省略して表示しています。

アナリストによる銘柄解説

10年スクリーニングで抽出された銘柄の一部をマネックス証券のマーケット・アナリスト益嶋裕の解説でご紹介いたします。

信越化学工業(4063)

世界的な総合化学素材メーカー。塩化ビニル、苛性ソーダなどの生活基盤材料や半導体シリコンウエハーなどの電子材料、シリコーンやセルロースなどの機能材料まで幅広く手掛ける。第1四半期決算は全セグメントが増収増益で全体では51%の増収、93%の営業増益と絶好調。未定としていた業績予想を大幅増収増益予想としたことに加えて、増配予想や1,000億円を上限とする自社株買いも合わせて発表。会社予想に対して1Q時点で営業利益は既に30%進捗しており予想は保守的に見え、今後の上方修正も十分にありえそう。

通期業績推移

(出所)マネックス銘柄スカウター


テイクアンドギヴ・ニーズ(4331)

ウェディング会社として業界最大手。結婚式のプロデュースのほか、ホテル経営、保育園運営なども手掛ける。コロナ禍で結婚式は激減したが、その反動もあり前期はV字回復を達成。この第1四半期も婚礼組数の増加や単価の上昇、宿泊や宴会増等で大幅な増収増益を達成。第1四半期時点で業績予想を上方修正した。ただ、通期の営業利益予想の30億円は据え置いており、すでに53%の高進捗となっている。コロナ禍での業績不透明感から予想は保守的に置いているとみられ、上方修正や上振れ着地に期待したい。予想PERは7倍程度と市場からの期待は低いが、上方修正期待が一層高まれば一段の株価上昇余地は十分にあると考えられる。

通期業績推移

(出所)マネックス銘柄スカウター


ABホテル(6565)

スポーツクラブを運営する東祥(8920)の子会社で、愛知県を中心に関東や九州等でホテルを運営。コロナ禍で大幅な減収に見舞われるも、前期は業績が大幅に回復した。今期予想ではコロナ前の売上を超えてくる見通し。今期の業績も好調なスタートを切っており、第1四半期としては過去最高の営業利益を達成した。1Q時点ですでに今期営業利益予想の41%近くを達成しており高進捗。アフターコロナでの外国人観光客(インバウンド)の訪日でも一定の恩恵はあるとみられ、今後の業績加速を期待したい。

通期業績推移

(出所)マネックス銘柄スカウター


阪急阪神ホールディングス(9042)

阪急電鉄・阪神電鉄グループ。関西圏で不動産、都市交通、エンタメ、旅行、ホテルなど様々な事業を手掛けており大きな柱が不動産。第1四半期は都市交通や不動産、旅行事業などが前年同期から大幅に回復し増収増益を達成した。1Q時点で営業利益予想の39%近く達成の高進捗で、上方修正の可能性は高そう。インバウンドの増加も大きな追い風になると見られ今後の業績にも期待できる。ただ、株価は7月以降急上昇しており、徐々に割高圏に入ってきているとみられることから、押し目を拾うスタンスを検討したい。

通期業績推移

(出所)マネックス銘柄スカウター


飯野海運(9119)

独立系の海運会社。外航海運、内航海運に加えて不動産事業も行っている。利益の柱は不動産事業で、東京の日比谷や虎ノ門、汐留などの好立地にビルを保有し賃貸事業を行っている。近年の海運市況の好調も追い風となり、業績は好調に推移。海運市況が低迷しても不動産があるため業績への安心感は強い。第1四半期は安定的な不動産と内航海運に加えて、外航海運事業が大幅に伸長。通期の業績予想を大幅に上方修正するとともに、配当予想も大幅に引き上げた。海運事業はどうしても安定的ではなく、業績が拡大し続けることは考えにくいが、不動産事業が確固とした事業ポートフォリオとして機能している点に安定感がある。

通期業績推移

(出所)マネックス銘柄スカウター

現物取引手数料の引下げ 3月22日約定分(予定)から

銘柄スカウター「10年スクリーニング」の使い方

マネックス銘柄スカウターとは

マネックス銘柄スカウターとは、2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「10年スクリーニング」「アナリスト予想」「通常発表されない3ヶ月に区切った企業業績」「セグメント業績」「業績予想修正履歴」「理論株価」など投資判断に役立つ様々な情報をご提供しています。

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マネックストレーダー株式スマートフォンからもアクセス可能です。詳細はご利用方法をご覧ください。

「10年スクリーニング」の使い方

「10年スクリーニング」とは、2019年4月の提供開始以来ご好評をいただいている機能です。過去10年間の業績や直近の四半期業績、アナリスト予想などで高度なスクリーニングが可能です。下記では簡単な使い方をご説明します。

銘柄スカウターを開いたら上部の黄色いメニューの「10年スクリーニング」を押す。

スマートフォンでご利用の場合は右上の三本線のメニューよりご選択ください。

10年スクリーニングを開いたら「新規作成」ボタンを押す。

絞り込みたい条件を入力する。詳細条件を設定したい場合は「条件を追加する」を押す。

絞り込みたい詳細条件をチェックする。チェックが出来たら「決定」ボタンを押す。

条件を設定したら「スクリーニング」ボタンを押す。

国内上場有価証券取引に関する重要事項

<リスク>

国内株式および国内ETF、REIT、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等(以下「国内株式等」)の売買では、株価等の価格の変動や発行者等の信用状況の悪化等により元本損失が生じるおそれがあります。また、国内ETF等の売買では、裏付けとなっている資産の株式相場、債券相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等(これらの指数を含む。)や評価額の変動により、元本損失が生じるおそれがあります。

<保証金の額または計算方法>

信用取引では、売買代金の30%以上かつ30万円以上の保証金が必要です。信用取引では、元本(保証金)に比べ、取引額が最大3.3倍程度となる可能性があるため、価格、上記各指数等の変動、または発行者の信用状況の悪化等により元本を上回る損失(元本超過損)が生じるおそれがあります。レバレッジ型商品等の一部の銘柄の場合や市場区分、市場の状況等により、30%を上回る委託保証金が必要な場合があります。

<手数料等>

国内株式等のインターネット売買手数料は、「取引毎手数料」の場合、約定金額3,000万円以下のときは、最大921円(税込:1,013円)、約定金額3,000万円超のときは、973円(税込:1,070円)かかります。ただし、信用取引では、「取引毎手数料」の場合、約定金額が50万円以下のときは、成行・指値の区分なく最大180円(税込:198円)が、約定金額50万円超のときは、成行・指値の区分なく最大350円(税込:385円)がかかります。また、「一日定額手数料」の場合、一日の約定金額300万円ごとに最大2,500円(税込:2,750円)かかります。約定金額は現物取引と信用取引を合算します。(非課税口座では「取引毎手数料」のみ選択可能ですのでご注意ください。)単元未満株のインターネット売買手数料は、買付時は無料です。売付時は約定金額に対し0.5%(税込:0.55%)(最低手数料48円(税込:52円))を乗じた額がかかります。国内ETF等の売買では、保有期間に応じて信託報酬その他手数料がかかることがあります。国内株式等の新規公開、公募・売出し、立会外分売では、購入対価をお支払いただきますが、取引手数料はかかりません。IFAコースをご利用のお客様について、IFAを媒介した取引の売買手数料は、1注文の約定金額により異なり、2億円超の約定金額のとき最大手数料345,000円(税込:379,500円)かかります。詳しくは当社ウェブサイトに掲載の「IFAコースの手数料」をご確認ください。
信用取引では、約定したお取引に対し当社が定める手数料がかかる他、信用金利等がかかります。

<その他>

お取引の際は、当社ウェブサイトに掲載の「契約締結前交付書面」「上場有価証券等書面」「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」を必ずお読みください。
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