8月13日の週はお盆で仕事がお休み、というお客様も多いのでは?普段は日中お忙しい方も、ゆっくりと相場や銘柄を分析できる良い機会となるかもしれません。そんなお客様のために「お盆休みをチャンスに変える!?」と題し、日本株の銘柄特集をシリーズでお伝えいたします。シリーズ第2弾のテーマは「プロのアナリストが強気評価をする銘柄」です。
本コンテンツは情報提供が目的であり、投資その他の行動を勧誘する、あるいは、コンテンツ中の個別銘柄を勧誘、推奨するものではございません。また、過去の実績は将来の投資成果を保証するものではありません。銘柄の選択などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断にてお願いいたします。
銘柄分析のプロである証券会社のアナリスト
多くの証券会社には銘柄分析を専門の仕事とするいわゆる「アナリスト」がいます。通常アナリストは担当の分野(セクター)が決まっており、専門知識にもとづいて担当分野の銘柄の分析や評価を行い、投資家向けに情報発信を行っています。以下の花王(4452)のように多くのアナリストが「強気」の評価をする銘柄もあれば、大日本住友製薬(4506)のように「弱気」の評価が多い銘柄もあります。もちろんアナリストの予想や見通しが外れることも多く、すべてを鵜呑みにすることは危険ですが、1つの情報として投資の参考にすることは有効と言えます。
花王(4452)のアナリスト評価
(出所)2018年8月8日時点のマネックス銘柄スカウター
大日本住友製薬(4506)のアナリスト評価
(出所)2018年8月8日時点のマネックス銘柄スカウター
上記はマネックス証券の無料銘柄分析ツール「マネックス銘柄スカウター」の花王と大日本住友製薬の「アナリスト評価」ページです。花王は目標株価かい離率が8.82%と目標株価が実際の株価を上回っており、レーティングも強気なアナリストが目立ちます。一方の大日本住友製薬は目標株価かい離率が-22.44%と実際の株価がアナリストの目標株価を上回っており、レーティングも弱気なアナリストが目立っています。それではいよいよ銘柄分析のプロであるアナリストたちが強気な評価をしている銘柄をご紹介します。
プロのアナリストが強気評価をしている銘柄は?
具体的な銘柄を見ていきましょう。今回は株式会社アイフィスジャパンの集計をもとに、「プロのアナリストが強気評価をしている銘柄は?」というテーマで銘柄をピックアップしました。具体的な条件は以下のとおりです。
<スクリーニング条件>
- 東証1部、東証2部、東証マザーズ、東証JASDAQのいずれかに上場
- 2018年8月8日時点の株式会社アイフィスジャパンの集計で5人以上のアナリストが評価を行っている
- 株式会社アイフィスジャパンが行っているアナリスト評価の5分類「強気」「やや強気」「中立」「やや弱気」「弱気」で、その銘柄を評価しているアナリストがいずれも「強気」または「やや強気」の評価
プロのアナリストが強気評価をしている銘柄
会社名 | 強気 推奨数 |
やや強気 推奨数 |
中立 推奨数 |
やや弱気 推奨数 |
弱気 推奨数 |
目標株価 コンセンサス (円) |
8月8日 終値 (円) |
目標株価 かい離率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
前田建設工業(1824)・東1 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1,620 | 1,223 | 32.5% |
日揮(1963)・東1 | 7 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2,900 | 2,158 | 34.4% |
トリドールホールディングス(3397)・東1 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3,815 | 2,369 | 61.0% |
そーせいグループ(4565)・マザーズ | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3,278.13 | 1,371 | 139.1% |
ラウンドワン(4680)・東1 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2,508.33 | 1,770 | 41.7% |
出光興産(5019)・東1 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5,570 | 5,170 | 7.7% |
東海カーボン(5301)・東1 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2,673.33 | 2,054 | 30.2% |
三和ホールディングス(5929)・東1 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1,546.67 | 1,264 | 22.4% |
CKD(6407)・東1 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3,211.67 | 1,674 | 91.9% |
ダイヘン(6622)・東1 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 968 | 621 | 55.9% |
イオンモール(8905)・東1 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2,566.67 | 1,926 | 33.3% |
東京都競馬(9672)・東1 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5,680 | 4,055 | 40.1% |
ソフトバンクグループ(9984)・東1 | 11 | 1 | 0 | 0 | 0 | 12,765 | 10,530 | 21.2% |
(出所)2018年8月8日時点のアイフィスジャパンデータよりマネックス証券作成
プロのアナリストが強気評価をしている銘柄の株価指標等
銘柄名 | 8月8日終値 (円) |
売買単位 (株) |
時価総額 (億円) |
予想PER (倍) |
PBR (倍) |
---|---|---|---|---|---|
前田建設工業(1824)・東1 | 1,223 | 100 | 2,421 | 10.8 | 1.1 |
日揮(1963)・東1 | 2,158 | 100 | 5,590 | 54.4 | 1.4 |
トリドールホールディングス(3397)・東1 | 2,369 | 100 | 1,030 | 15.8 | 2.8 |
そーせいグループ(4565)・マザーズ | 1,371 | 100 | 1,045 | - | 2.1 |
ラウンドワン(4680)・東1 | 1,770 | 100 | 1,690 | 26.7 | 3.0 |
出光興産(5019)・東1 | 5,170 | 100 | 10,754 | 10.4 | 1.2 |
東海カーボン(5301)・東1 | 2,054 | 100 | 4,620 | 5.9 | 2.7 |
三和ホールディングス(5929)・東1 | 1,264 | 100 | 2,970 | 13.8 | 2.0 |
CKD(6407)・東1 | 1,674 | 100 | 1,154 | 10.6 | 1.3 |
ダイヘン(6622)・東1 | 621 | 1,000 | 842 | 11.1 | 1.0 |
イオンモール(8905)・東1 | 1,926 | 100 | 4,381 | 13.7 | 1.2 |
東京都競馬(9672)・東1 | 4,055 | 100 | 1,166 | 29.7 | 1.9 |
ソフトバンクグループ(9984)・東1 | 10,530 | 100 | 115,900 | 16.4 | 2.0 |
(出所)2018年8月7日時点のQUICKデータよりマネックス証券作成
特に注目の5銘柄をピックアップ
上記でご紹介した銘柄の中からマーケット・アナリスト益嶋が特に注目している5銘柄をご紹介します。
準大手ゼネコン。公共性の高い構造物の建設を中心に土木工事(橋梁やトンネル)、建設工事(集合住宅や事務所ビル)、インフラ運営(再生可能エネルギー、コンセッション)を展開。施工実績は建築(天王洲セントラルタワー・J.CITY・THE TOKYO TOWERS・香港国際空港ターミナルビル)、土木(田子倉ダム、中国水口ダム・東京湾横断道路海ほたる・柏崎刈羽原子力発電所)など。リニューアル工事、トンネル・ダム・シールド分野、耐震工事、脱請負分野(再生可能エネルギー・公共インフラ運営)に注力。建設機械の前田製作所(6281)は連結子会社、海洋土木大手の東洋建設(1890)と前田道路(1883)は持分法適用関連会社。2016年トプコン(7732)とコンクリート劣化診断システムを開発、仙台空港のコンセッションに参加。
前田建設工業(1824)の業績推移
前田建設工業(1824)のアナリスト評価
(出所)2018年8月8日時点のマネックス銘柄スカウター
外食チェーン運営。讃岐うどん専門店チェーン・セルフ方式の「丸亀製麺」を中核に、炭火焼き鳥・ファミリーダイニング「とりどーる」、ラーメン「丸醤屋」、豚カツ・トンテキ「豚屋とん一」等の運営。国内1012店舗(2018年3月)。できたて感・手作り感を重視した店舗作りが特色の「丸亀製麺」は業界トップ。2025年全世界6000店舗、売上5000億円を目指し、海外店舗開拓(中国・アジア・アフリカ・ヨーロッパ、528店舗)を積極的に推進。2016年持株会社化。2017年濃厚とんこつラーメン「ずんどう屋」運営のZUNDをグループ化。
トリドールホールディングス(3397)の業績推移
トリドールホールディングス(3397)のアナリスト評価
(出所)2018年8月8日時点のマネックス銘柄スカウター
三和シヤッター工業(業界トップ)を中核とする持株会社。ビル商業施設建材製品や住宅建材製品の建築用金属製品(シャッター、スチールドア、窓製品、間仕切製品、ステンレス製品)の製造・販売。主力商品は各種シャッター、ドア、オーバーヘッドドア、住宅用窓シャッター、エクステリア製品、ステンレス製品。日本・米国・欧州・アジアの世界25ヵ国でグローバルに事業活動。シャッターやドアに続く多品種化商品(間仕切商品・住建エクステリア商品・防水シャッター)の育成を推進。2007年持株会社化。2012年米ガレージドア・シャッター首位の米オーバーヘッドドア社、2013年ドア・シャッター欧州第2位の独ノボフェルム社を買収(2017年完全子会社化)。2017年日本スピンドル製造から建材事業を譲受。
三和ホールディングス(5929)の業績推移
三和ホールディングス(5929)のアナリスト評価
(出所)2018年8月8日時点のマネックス銘柄スカウター
日本最大級の商業専業ディベロッパー。「イオン」を核テナントとする大規模ショッピングモールの開発と運営・管理(国内175モール・海外25モール、2018年4月)。都市型ファッションビルのショッピングモールOPAを傘下に持つ。イオンリート法人をはじめとするリートを活用した投資戦略を展開。中国・アセアン諸国への進出、既存モールの大規模活性化(リニューアル)推進、インバウンド対応(施設・サービス・機器システム)、デジタリゼーションに注力。2013年旗艦モール「イオンモール幕張新都心」オープン、イオンリテールの商業施設の運営管理業務受託。2016年都市型ファッションビル開発・運営のOPAを完全子会社化、コミュニケーションロボット・ロボットシャトル走行を試験導入。主要取引先はイオンリテール。
イオンモール(8905)の業績推移
イオンモール(8905)のアナリスト評価
(出所)2018年8月8日時点のマネックス銘柄スカウター
不動産施設の賃貸会社。「大井競馬場」「伊勢崎オートレース場」オーナーとして賃貸・管理、総合レジャーランド「東京サマーランド」の経営、倉庫施設(勝島と平和島)・商業施設・オフィスビル等の賃貸。利益の大半を倉庫賃貸事業が稼ぐ。大井競馬場敷地内への総合レジャー公園化(関東最大級のイルミネーションスポット)、東京サマーランドの大改装に注力。2014年太陽光発電システムを設置・売電事業に参入。東京サマーランドに2014年大型ウォーターアトラクション「DEKASLA」、2015年ネット馬券システム稼動、「わんダフルネイチャーヴィレッジ」オープン。主要取引先は特別区競馬組合。
東京都競馬(9672)の業績推移
東京都競馬(9672)のアナリスト評価
(出所)2018年8月8日時点のマネックス銘柄スカウター
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