資産運用は、ただ漠然と運用をしているだけではなかなかうまくいきません。実は資産運用をより上手に活用するためには「目標設定」が大切です。この記事では、資産運用における目標設定の大切さについてご紹介します。
なぜ「目標設定」が大切なのか?
「老後の資金を貯めたい」「子どもの教育費用を貯めたい」「自宅を購入するための資金が欲しい」など、人によって資産運用をする目的はさまざまです。また、目標によって、どのくらいの金額が必要なのかが変わってきます。資産運用で最も大切なことはこのように「何のために資産運用をするのか、その目的・達成したい金額や時期を明確にすること」です。
なぜなら目標がないと漠然と「儲けたい」という意識が働いて、必要以上にハイリスクハイリターンの商品を選んでしまったり、あるいは逆に長く運用できる資金なのに必要以上にリスクの低い運用をしてしまったりするからです。
しかし、目標を設定できれば、必要となる利回りや投資金額などがイメージしやすくなり、適切なリスクで投資ができます。
目標設定が大切な理由はもうひとつあります。
それは長期的に資産運用を続けられるようになることです。長期で続けると安定的なリターンを得られる要因のひとつ「時間」を味方にすることができます。
しかし、長期で資産運用するつもりではじめたにも関わらず、短期的な値動きが気になって売買を繰り返してしまったり、衝動的に欲しいものができてやめてしまったりというケースも少なくありません。
何のために運用しているのか目標を明確にしておくことで、このような衝動的な行動を抑制することができます。
出所:マネックス・アセットマネジメントのウェブサイトより
ゴールベースアプローチで考えよう
この目標設定から逆算し、必要な資金を貯めていくことを「ゴールベースアプローチ」と言います。
最初にゴールを決めておき、それを貯めるために毎月どのくらいの資金を投入すれば良いのか、どのくらいの利回りで運用するのが良いのか、いつまでに達成したいかなどを考えていきます。
(例えば「TOEICで800点を取る」というゴールを決めた場合、いつまでにそれを達成するのかによって、下記の図のように勉強時間が変わります。)
ゴールベースアプローチの考え方は、安定した資産運用を求める現代に最適な考え方です。
日本証券業協会が行っている2019年の「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」によると「NISAまたはつみたてNISAの利用目的」として最も多いものは「老後の資金づくり」で52.7%、他にも「旅行やレジャー資金づくり」が15.2%、「子や孫の教育資金づくり」が6.4%と、目標を持って投資を行っている方がいる一方で「特に目的は考えていない」が26.4%、「生活費の足し」が20.8%と、特に目的がない人や現在の不安を解消するために投資を行っている人も多くいます。
出所:日本証券業協会 個人投資家の証券投資に関する意識調査(2019年)
目標が決まっていなければ、どんな商品を選ぶべきなのか、どのくらい投資を続ければ良いのかが分かりません。ジョギングで言えば、街灯のない真っ暗な夜の道を、どこまで走れば良いのか、いつまで走れば良いのか分からず、ただ走っているだけの状態です。
投資の先進国であるアメリカでは、90年代の半ばからゴールベースアプローチがすでに普及し始めていました。ただ、当初はアメリカでも自らのゴールを語り、ゴールベースアプローチで投資を考える人は少なかったようです。投資商品販売員が顧客との信頼関係を築くことで、長中期的観点でのゴールベースアプローチが確立されていきました。
野村総合研究所が2019年4月に金融庁に提出した「米国投資商品調査」報告書によると、アメリカでは対面アドバイザーの8割以上がゴールベースアプローチを採用しているとのことです。ジョギングでも真っ暗な道をただ走るよりは、例えば「3ヵ月後にハーフマラソンを完走する」といった目標を立て、それに向かって努力をした方が継続するものです。そのために「ハーフマラソンを完走するためにはどのくらいのペースで走れば良いのか」「そのために、他にどんな体力作りをすれば良いのか」なども分かってきます。
資産運用もこれと同じです。明確な目標を定め、そこに向かってプランを作る方が無理なく継続できます。まずは「何のために資産運用をするのか」を考えましょう。
野村総合研究所アメリカ 「米国投資商品調査」報告書(金融庁のウェブサイトへ遷移します)
出所:マネックス・アセットマネジメントのウェブサイトより
ON COMPASSは目標を持つ人を応援するサービス
ON COMPASSでは投資家にとって将来の目標(ゴール)に向かった資産の管理・運用(ゴールベースアプローチ)が大切であると考えます。そのために明確な目標金額を決められる仕組みがあったり、運用して貯めて、ある年齢から運用しながら引き出していくことができたりと、お客様のさまざまなライフスタイルに応えるプランニングが可能です。
また、環境変化によっては明確で適切なゴールの設定を見直すことも必要となります。ON COMPASSでは、これらのサポートも達成確率の表示などを通じて行っています。投資家のゴールの実現を、共に目指していきたいという想いを持っています。
人によって資金運用の目的はさまざまですが「老後にどのような生活をしたいのか」「子どもの高校や大学は公立か、私立か」「どの程度の規模の自宅が欲しいのか」によっても、必要な金額は変わってきます。
下記に運用スタイルの例をいくつか挙げてみました。
将来の老後資金を貯めたい
「老後の資金を貯めたい」というお客様なら、一定の年齢まで積み立てて、以降は引き出すといった運用スタイルがおすすめです。「会社を退職するまで積立を行い、退職してから毎月引き出す」など、年金の足しにするような使い方もできます。
子どもの教育資金を貯めたい
コツコツと、毎月の積立するのがおすすめです。お子様がどんな高校や大学に行くのか、留学をさせたいかなどイメージして目標金額を決めると良いでしょう。
退職金を使いながら運用したい
ON COMPASSでは、退職金を運用しながら引き出すこともできます。運用することで退職金を増やし、より長く使える可能性が出てきます。
また、一度に退職金を投資するのが不安という方は、スポット追加投資を使って後から追加で投資金額を増やすことも可能です。
ON COMPASSでは「ポケットの中に素晴らしい人生を」というタグラインをウェブサイトで使っています。これは資産運用によって、お客様の人生を素晴らしいものにしたいと考えているためです。
上記のような目標や夢を持って頑張る人を、ON COMPASSが全力でサポートします。
まとめ
目標を持って資産運用を行えば、無駄なリスクを取ることなく安定した資産運用ができます。まずは資産運用を行う目的をきちんと考え、目標を立てましょう。
出所:マネックス・アセットマネジメントのウェブサイトより
ON COMPASSのご紹介
ON COMPASSは、リスク管理の徹底はもちろん、資産運用のプラン・目標作成からゴール達成まで全てサポートいたします。そのため投資初心者の方でも安心して資産運用をはじめることができます。3分ほどの動画で、ON COMPASSのご紹介をしています。こちらもご覧ください。
マネックス・アセットマネジメントのYouTubeチャンネル「【公式】マネックス・アセットマネジメント」にリンクします。