シリコンバレーのIT企業を4社訪問し、各企業のIR担当者に強みや今後の展望などを聞いてきました。本コンテンツではルーターや交換機などを手がけるJuniper Networksをご紹介します。説明していただいたのはJuniper Networks本社でIRを担当するJess Lubert氏です。
本コンテンツはシリコンバレーに本社を置く米国企業4社に行ったインタビューを紹介するもので情報提供が目的であり、投資その他の行動を勧誘する、あるいは、コンテンツ中の個別銘柄を勧誘、推奨するものではございません。また、過去の実績は将来の投資成果を保証するものではありません。銘柄の選択などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断にてお願いいたします。
Juniper Networksのビジネスは?
-本日はよろしくお願いいたします。日本でのJuniperの知名度はそれほど高くありません。御社はどんなビジネスを手がけているか簡単に教えてください。
我々には主に3つのビジネスがあります。1つ目は「ルーター」2つ目は「交換機」3つ目は「セキュリティ」です。我々の業績は世界のデータ交換量に左右される面があります。足元では世界的にクラウド化が進んでおり、投資コストが下がっています。そのおかげで中小企業もどんどんビジネスに参入できるようになりました。これは我々のビジネスにとって追い風です。
-各ビジネスの状況はいかがですか?
ルーターは我々の基幹ビジネスで、景気との連動性が高いと言えます。交換機はクラウド化が活発になるなかで必要になるものなので今後も堅調に伸びていくと考えています。そしてセキュリティは特に有望な分野で業績の伸びが大きく今後も積極的にシェアを獲得できればと思います。
-セキュリティビジネスの具体的な内容を説明していただけますか?
企業のITシステムの周辺部に設置するファイアーウォールに関連したものを手がけています。銀行や大きなネットワークを運営する大企業、通信会社などが主な顧客です。ビジネス上のライバルはパロアルトネットワークス、チェックポイント、シスコ、フォーティネットなどでしょう。最近世界的にセキュリティ対策の必要性が非常に高まっています。海外からのハッキング等でデータ流出などが起きると企業のブランドにも傷がつきますから、企業は本当に真剣に取り組んでいます。
-セキュリティビジネスが特に伸びている要因はありますか?
実は我々は2004年にネットスクリーンというセキュリティ企業を買収しましたが、我々がセキュリティビジネスを理解できていなかったこともありうまくいきませんでした。現在のCEOが2015年からこのビジネスの立て直しに取り組んでおり、その成果が出てきています。
Juniper Networksの株価推移
(出所)Bloombergデータよりマネックス証券作成
Juniper Networksの業績推移
(出所)Bloombergデータよりマネックス証券作成
-今後特に注力する予定の地域はありますか?
アジア太平洋地域、欧州アフリカ地域ももちろん大切ですが、やはり米国が最重要地域だと考えています。我が社の売上の半分以上は米国ですし、今後も有望な市場でしょう。
-今後の株主還元やM&Aの方針を教えてください。
自社株買いと配当を通じて株主還元を最大化していきたいと考えています。M&Aについては、これまで比較的小さい会社の買収を年間数社行っており、今後も同じようなペースで続くのではと思います。我々のビジネスを強化できるソフトウェア会社の買収が中心になるでしょう。当面は既存ビジネスの強化に力を入れていく方針です。
-最後に日本の投資家にメッセージをお願いします。
我が社のビジネスをしっかりと見ていただきたいです。今後も我々がやっているビジネスは伸びていく分野だと思います。我々はコスト削減もしっかりやっていきます。株主還元も非常に重要視しています。ぜひ期待してください。
Juniper Networks本社にて
米国株取引をはじめるには
米国株取引は、マネックス証券の「証券総合取引口座」と「外国株取引口座」の2つの口座を開設すると、ご利用いただけます。もちろんどちらも口座開設・維持費は無料です。
※2020年3月16日以降に証券総合口座を開設された場合は、外国株取引口座が開設されています。(一部のお客様を除く)
米国株取引をはじめるには
外国株取引口座をお持ちでないお客様は、まず、外国株取引口座をお申込みください。開設後は、外国株取引口座情報へのアクセスや米国株取引画面へのログインができます。
※2020年3月16日以降に証券総合口座を開設された場合は、外国株取引口座が開設されています。(一部のお客様を除く)