2020年はコロナショックがありましたが、年末に向けて市場の急回復などもあり、結果的には積立投資を継続できた方のパフォーマンスは良好な年になりました。そこで、2020年に1年間「毎日つみたて」していたらどうなったのか?今回は2020年の年初から1年間継続して、eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「全世界株式(オール・カントリー)」「バランス(8資産均等型)」で「毎日つみたて」をしたと仮定して、数ヶ月ごとの経過をたどりながら検証してみました。そこから見えてきた積立投資のポイントなどを含め、今後の資産形成のご参考にご覧ください。
eMAXIS Slimシリーズ3ファンド 2020年の基準価額推移
全世界株式(オール・カントリー)・米国株式(S&P500)・バランス(8資産均等型)を比較!
2020年新型コロナウイルスの影響で相場が大きく動きました。3月は-20%以上の下落局面があったものの、年末にはそれぞれ回復しプラス圏で終えました。
eMAXISSlimバランス8は「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」、eMAXISSlim米国株式は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、eMAXISSlimオールカントリーは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」をさします。
出所:マネックス証券ウェブサイト 投資信託のファンド検索のファンド比較より
毎日1万円で「毎日つみたて」を1年間やっていたら・・・
1年間定額で継続していたらリターンは3ファンドすべてプラスの結果!
2020年前半は元本割れの時期もあったものの、年後半になるにしたがってリターンを積み上げる結果となりました。
2020年に毎日1万円で「毎日つみたて」をしていた場合、3ファンドの積立成績は、米国のみに投資する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」よりも、米国や日本を含む全世界の株式に幅広く投資する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のリターンの方が良い結果でした。
投資元本(万円) | 評価額(万円) | 損益(万円) | 損益率(リターン) | |
---|---|---|---|---|
全世界株式 (オール・カントリー) | 242.0 | 280.6 | 38.6 | 16.0% |
米国株式(S&P500) | 242.0 | 276.4 | 34.4 | 14.2% |
バランス(8資産均等型) | 242.0 | 262.5 | 20.5 | 8.5% |
※期間:2020年1月6日~2020年12月30日、評価基準日:2020年12月30日
※期間:2020年1月6日~2020年12月30日、評価基準日:2020年12月30日
- 全世界株式(オール・カントリー)は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、米国株式(S&P500)は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、バランス(8資産均等型)は「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」をさします。
- 上記は2020年のファンドの毎営業日に10,000円をつみたて投資(最終日を除く)したと仮定して試算しています。表示桁未満は四捨五入して表示しています。
- 上記は過去のデータを基に当社が行ったシミュレーションの結果であり、実際の投資成果ではありません。したがって、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
マネックス証券の「毎日つみたて」とは?<サービス概要>
1日100円から自動で「投信つみたて」ができます!
※「毎日」は各投資信託ごとに定められた非営業日を除く毎日をいいます。
積立方法 | 積立頻度 | 対応口座区分 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特定・一般 | NISA | つみたてNISA | ジュニアNISA | |||||
【おススメ】 自動つみたて |
① 毎日つみたて | 日額指定 | 〇 | 〇 | × | 〇 | ||
月額指定 | 〇 | |||||||
① 毎月つみたて | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
サービス概要 | マネックス証券で扱っている投資信託において、ご指定の銘柄を毎日、自動でつみたて買付が可能。 |
---|---|
つみたて方法 | 日額指定:毎日の買付金額を指定。指定した金額を毎日買い付ける。 月額指定:ひと月あたりの合計つみたて金額を指定。(指定した金額 ÷その月のファンド営業日)円分を毎日買い付ける。 |
つみたて買付日 | 毎日 ※個別の投資信託ごとに定められたファンド休業日には買付を行いません。 |
設定単位 | 日額指定:原則 100円以上1円単位 ※ファンドによっては、上記と異なる場合があります。詳細は積立申込画面にてご確認ください。 |
対象口座 | 証券総合取引口座での「自動つみたて」(証券総合口座からの引落し) |
対象銘柄 | 100円からつみたて可能な国内投資信託、1,102本(2021年1月28日時点) |
注意事項
既に投信つみたてを申込んでいる銘柄を、毎日つみたてに変更されたい場合は、一度、既存の申込を解約したうえで同じ銘柄でつみたてのお申込みにお進みください。お申し込み画面で積立頻度「毎日」が選べるようになります。
それでは、2020年の積立投資シミュレーションについて、数ヶ月ごとの経過を辿って見ていきましょう。
【2020年5つのタイミング】積立投資シミュレーション(毎日1万円)
2020年の5つのタイミングで、積立投資の成績を見ていきます。
2020年に毎日1万円を投資 5つのタイミングで検証
※期間:2020年1月6日~2020年12月30日、評価基準日:2020年12月30日
①毎日1万円 1ヶ月経過
(基準日:2020/1/31)
投資元本(万円) | 評価額(万円) | 損益(万円) | 損益率(リターン) | |
---|---|---|---|---|
全世界株式 (オール・カントリー) | 19.0 | 18.8 | -0.2 | -1.3% |
米国株式(S&P500) | 19.0 | 18.9 | -0.1 | -0.3% |
バランス(8資産均等型) | 19.0 | 18.9 | -0.1 | -0.5% |
②毎日1万円 3ヶ月経過
(基準日:2020/3/30)
投資元本(万円) | 評価額(万円) | 損益(万円) | 損益率(リターン) | |
---|---|---|---|---|
全世界株式 (オール・カントリー) | 57.0 | 47.2 | -9.8 | -17.2% |
米国株式(S&P500) | 57.0 | 47.4 | -9.6 | -16.9% |
バランス(8資産均等型) | 57.0 | 50.1 | -6.9 | -12.1% |
ポイント
2020年3月頃はコロナショックの影響で、マイナスが大きくなっていました。
このような結果になっていてもあわてて売らず、積立投資を続けることがポイントです。
③毎日1万円 6ヶ月経過
(基準日:2020/6/30)
投資元本(万円) | 評価額(万円) | 損益(万円) | 損益率(リターン) | |
---|---|---|---|---|
全世界株式 (オール・カントリー) | 119.0 | 122.5 | 3.5 | 2.9% |
米国株式(S&P500) | 119.0 | 122.4 | 3.4 | 2.8% |
バランス(8資産均等型) | 119.0 | 119.5 | 0.5 | 0.4% |
ポイント
6ヶ月経過する頃から、投資元本より評価額が上回るようになってきました。
④毎日1万円 9ヶ月経過
(基準日:2020/9/30)
投資元本(万円) | 評価額(万円) | 損益(万円) | 損益率(リターン) | |
---|---|---|---|---|
全世界株式 (オール・カントリー) | 180.0 | 191.7 | 11.7 | 6.5% |
米国株式(S&P500) | 180.0 | 193.0 | 13.0 | 7.2% |
バランス(8資産均等型) | 180.0 | 184.1 | 4.1 | 2.3% |
⑤毎日1万円 12ヶ月経過
(基準日:2020/12/30)
投資元本(万円) | 評価額(万円) | 損益(万円) | 損益率(リターン) | |
---|---|---|---|---|
全世界株式 (オール・カントリー) | 242.0 | 280.6 | 38.6 | 16.0% |
米国株式(S&P500) | 242.0 | 276.4 | 34.4 | 14.2% |
バランス(8資産均等型) | 242.0 | 262.5 | 20.5 | 8.5% |
ポイント
年末の株価上昇も手伝って12ヶ月経過する頃には、積立投資の成績はまあまあ良い結果になったのではないでしょうか。
- 全世界株式(オール・カントリー)は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、米国株式(S&P500)は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、バランス(8資産均等型)は「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」をさします。
- 上記は2020年のファンドの毎営業日に10,000円をつみたて投資(最終日を除く)したと仮定して試算しています。表示桁未満は四捨五入して表示しています。
- 上記は過去のデータを基に当社が行ったシミュレーションの結果であり、実際の投資成果ではありません。したがって、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
2020年積立投資 ここまでのまとめ
✔ 積立投資の成果はすぐに出ないので、数ケ月程度でやめない方が良い結果に
✔ 「毎日つみたて」なら買うタイミングを悩まなくて良い「あの時買っておけばよかった・・・」なんて機会損失も防げる
✔ 積立投資は、「定時定額ルール」を守ることが吉!
✔ 市場も、タイミングも、感情も、ある意味「無視」して、淡々と続けることがインデックスファンドで積立投資する重要なポイント
今回は毎日1万円投資を例にご紹介しましたが、「毎日つみたて」は、日額指定で原則100円以上1円単位のお好きな金額で設定できます。一度設定していただいた後は、「自動買付」するので手間いらずの便利なサービスです。ぜひ資産形成にお役立てください。
積立投資はなるべく長期目線で続けましょう!
ここまで2020年を振り返ってご紹介しましたが、毎年の積立投資の成績が2020年のようになるとは限りません。インデックスファンドの積立投資は、続けやすい金額で長く続けることがオススメです。株価指数は上がったり下がったりを繰り返しますので、定時定額投資をできるだけ長く続けることで、時間と値動きが味方をしてくれます。
<ご参考>積立投資シミュレーション
- 上記は指数(株式とリートは配当込)を使用しています。指数については【本資料で使用している指数について】をご覧ください。
- 先進国債券、新興国債券、先進国株式、新興国株式、先進国リートは、米ドルベースの指数を使用しており、三菱UFJ国際投信が円換算しています。
- 8資産バランスは、国内債券・先進国債券・新興国債券・国内株式・先進国株式・新興国株式・国内リート・先進国リートを1/8ずつ組み合わせたポートフォリオです。日次でリバランスしています。
- 上記は毎日1,000円をつみたて投資(最終日を除く)したと仮定して試算しています。表示桁未満は四捨五入して表示しています。
- 上記はシミュレーションであり、実際の運用とは異なります。したがって、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
出所:「毎月・毎日つみたてシミュレーション情報提供資料」(三菱UFJ国際投信株式会社)
「毎日つみたて」におすすめのファンドをご紹介!
積立投資において、どの資産クラスを選ぶかは非常に悩ましいものです。2020年はたまたま株式のリターンが良かった年になりましたが、毎年資産ごとにリターンのランキングは激しく変動します。
長期の資産形成では、投資対象とする国や資産クラス等に幅広く分散投資するファンドを、じっくり長い時間をかけて積立投資することも有効手段の一つと考えます。
これから「積立投資」を始める方はポートフォリオのベースとして、まずは以下の2本のファンドを検討されてみてはいかがでしょうか。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む先進国および新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざします。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。
原則として、為替ヘッジは行いません。
詳細・お申込みはこちらから
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- 日本を含む世界各国の株式、公社債および不動産投資信託証券市場の値動きに連動する投資成果をめざします。
- 各投資対象資産の指数を均等比率で組み合わせた合成ベンチマークに連動する成果をめざして運用を行います。
- 各マザーファンド等を通じて、日本を含む世界各国の株式(DR(預託証書)を含みます。)、公社債および不動産投資信託証券(リート)に実質的な投資を行います。
- 原則として、為替ヘッジは行いません。
詳細・お申込みはこちらから
米国の経済成長を期待できるならS&P500指数にも注目!
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- S&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。
- 主として対象インデックスに採用されている米国の株式に投資を行います。
- 原則として、為替ヘッジは行いません。
詳細・お申込みはこちらから
※業界最低水準の運用コストを目指す一環として、公正な比較の対象となる他社類似ファンドに係る信託報酬率が当社ファンドを下回る場合、ファンドの継続性に配慮した範囲で信託報酬率を引き下げることを基本とします。ただし、信託報酬率が業界最低水準となることを、保証等するものではありませんのでご留意ください。(三菱UFJ国際投信株式会社)
「毎日つみたて」の申込方法<動画で解説!>
マネックス証券のYouTubeチャンネル「マネックスオンデマンド」にリンクします。