2021年に1年間「毎日つみたて」をしていたらどうなったのか?今回は2021年の年初から1年継続して、eMAXIS Slimシリーズの「米国株式(S&P500)」「全世界株式(オール・カントリー)」「バランス(8資産均等型)」「国内株式(日経平均)」で「毎日つみたて」をしたと仮定して、数ヶ月ごとの経過をたどりながら検証してみました。そこから見えてきた積立投資のポイントなどを含め、今後の資産形成のご参考にご覧ください。
eMAXIS Slimシリーズ4ファンド 2021年の基準価額推移
米国株式(S&P500)、国内株式(日経平均)、全世界株式、8資産均等型を比較!
2021年は、前年に引き続き新型コロナウイルスの影響を受けた相場環境でした。9月・11月は4ファンドとも年初から+10%を超えるタイミングがありました。11月後半以降は新たな変異株の確認などを受けて下落局面もありながら、年末までにすべてプラス圏で終えました。
米国株式(S&P500)や 全世界株式(オール・カントリー)の2ファンドにおいては、堅調な推移となりました。
eMAXISSlimバランス8は「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」、eMAXISSlim日経平均は「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」、eMAXISSlimオールカントリーは「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、eMAXISSlim米国株式は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」をさします。
出所:マネックス証券ウェブサイト 投資信託のファンド検索のファンド比較より
毎日1万円で「毎日つみたて」を1年間続けたら・・・
2021年に毎日つみたてを1年継続していたら、4ファンドすべてプラスの結果!
2021年に毎日1万円で「毎日つみたて」をしていた場合、4ファンドの積立成績は、米国のみに投資する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のリターンが一番良い結果となりました。次いで、米国や日本を含む全世界の株式に幅広く投資する「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や、「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」も1月~2月あたりにかけて元本割れする日があったものの、年末にかけてしっかりとリターンを確保する形となりました。
国内株式(日経平均)は、投資元本に対し評価額がマイナスとなる時期が何度もあったものの毎日つみたてを1年間継続していれば最終的に損益はプラスで終えることができました。
投資元本(万円) | 評価額(万円) | 損益(万円) | 損益率(リターン) | |
---|---|---|---|---|
米国株式(S&P500) | 245.0 | 293.0 | 48.0 | 19.6% |
全世界株式(オール・カントリー) | 245.0 | 277.7 | 32.7 | 13.3% |
バランス(8資産均等型) | 245.0 | 259.3 | 14.3 | 5.8% |
国内株式(日経平均) | 245.0 | 251.0 | 6.0 | 2.5% |
※積立投資期間:2021年1月4日~2021年12月30日、評価基準日:2022年1月4日
出所:マネックス証券作成
- 米国株式(S&P500)は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、全世界株式(オール・カントリー)は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、バランス(8資産均等型)は「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」、国内株式(日経平均)は「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」をさします。
- 上記は、2021年1月4日~2021年12月30日の期間中にファンドの毎営業日に1万円を積立買付したと仮定して試算しています。評価基準日は2022年1月4日です。表示桁未満は四捨五入して表示しています。
- 上記は過去のデータを基に当社が行ったシミュレーションの結果であり、実際の投資成果ではありません。したがって、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
マネックス証券の「毎日つみたて」とは?<サービス概要>
1日100円から自動で「投信つみたて」ができます!
※「毎日」は各投資信託ごとに定められた非営業日を除く毎日をいいます。
積立方法 | 積立頻度 | 対応口座区分 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
特定・一般 | NISA | つみたてNISA | ジュニアNISA | |||||
【おススメ】 自動つみたて |
① 毎日つみたて | 日額指定 | 〇 | 〇 | × | 〇 | ||
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② 毎月つみたて | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
サービス概要 | マネックス証券で扱っている投資信託において、ご指定の銘柄を毎日、自動でつみたて買付が可能。 |
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つみたて方法 | 日額指定:毎日の買付金額を指定。指定した金額を毎日買い付ける。 月額指定:ひと月あたりの合計つみたて金額を指定。(指定した金額 ÷その月のファンド営業日)円分を毎日買い付ける。 |
つみたて買付日 | 毎日 ※個別の投資信託ごとに定められたファンド休業日には買付を行いません。 |
設定単位 | 日額指定:原則 100円以上1円単位 ※ファンドによっては、上記と異なる場合があります。詳細は積立申込画面にてご確認ください。 |
対象口座 | 証券総合取引口座での「自動つみたて」(証券総合取引口座からの引落し) |
対象銘柄 | 100円からつみたて可能な国内投資信託、1,187本(2022年1月27日時点) |
注意事項
既に投信つみたてを申込んでいる銘柄を、毎日つみたてに変更されたい場合は、一度、既存の申込みを解約したうえで同じ銘柄でつみたてのお申込みにお進みください。申込み画面で積立頻度「毎日」が選べるようになります。
それでは、2021年の積立投資シミュレーションについて、数ヶ月ごとの経過をたどって見ていきましょう。
【2021年5つのタイミング】積立投資シミュレーション(毎日1万円)
2021年の5つのタイミングで、積立投資の成績を見ていきます。
2021年に毎日1万円を投資 5つのタイミングで検証
① 毎日1万円 1ヶ月経過(基準日:2021/1/29)
投資元本(万円) | 評価額(万円) | 損益(万円) | 損益率(リターン) | |
---|---|---|---|---|
米国株式(S&P500) | 19.0 | 19.1 | 0.1 | 0.5% |
全世界株式(オール・カントリー) | 19.0 | 19.0 | 0.0 | 0.0% |
バランス(8資産均等型) | 19.0 | 19.1 | 0.1 | 0.5% |
国内株式(日経平均) | 19.0 | 18.7 | -0.3 | -1.6% |
ポイント
毎日つみたてで1ヶ月経過したこの時期は、「つみたて効果」をあまり感じにくい時期かもしれません。毎日つみたては日々の値動きを味方につけることがポイントとなります。短期的な値動きに一喜一憂せず続けることが大切です。
② 毎日1万円 3ヶ月経過(基準日:2021/3/31)
投資元本(万円) | 評価額(万円) | 損益(万円) | 損益率(リターン) | |
---|---|---|---|---|
米国株式(S&P500) | 60.0 | 64.3 | 4.3 | 7.2% |
全世界株式(オール・カントリー) | 60.0 | 63.3 | 3.3 | 5.5% |
バランス(8資産均等型) | 60.0 | 62.1 | 2.1 | 3.5% |
国内株式(日経平均) | 60.0 | 60.8 | 0.8 | 1.3% |
③ 毎日1万円 6ヶ月経過(基準日:2021/6/30)
投資元本(万円) | 評価額(万円) | 損益(万円) | 損益率(リターン) | |
---|---|---|---|---|
米国株式(S&P500) | 121.0 | 133.3 | 12.3 | 10.2% |
全世界株式(オール・カントリー) | 121.0 | 131.4 | 10.4 | 8.6% |
バランス(8資産均等型) | 121.0 | 127.4 | 6.4 | 5.3% |
国内株式(日経平均) | 121.0 | 120.7 | -0.3 | -0.2% |
ポイント
6ヶ月経過する頃から、米国株式(S&P500)と全世界株式(オール・カントリー)の損益が10万円を超えるようになりました。この時点でも、あわてて売らずに「毎日つみたて」を継続してみることが良いでしょう。
④ 毎日1万円 9ヶ月経過(基準日:2021/9/30)
投資元本(万円) | 評価額(万円) | 損益(万円) | 損益率(リターン) | |
---|---|---|---|---|
米国株式(S&P500) | 182.0 | 198.6 | 16.6 | 9.1% |
全世界株式(オール・カントリー) | 182.0 | 193.0 | 11.0 | 6.0% |
バランス(8資産均等型) | 182.0 | 187.6 | 5.6 | 3.1% |
国内株式(日経平均) | 182.0 | 187.5 | 5.5 | 3.0% |
⑤ 毎日1万円 1年経過(基準日:2022/1/4)
投資元本(万円) | 評価額(万円) | 損益(万円) | 損益率(リターン) | |
---|---|---|---|---|
米国株式(S&P500) | 245.0 | 293.0 | 48.0 | 19.6% |
全世界株式(オール・カントリー) | 245.0 | 277.7 | 32.7 | 13.3% |
バランス(8資産均等型) | 245.0 | 259.3 | 14.3 | 5.8% |
国内株式(日経平均) | 245.0 | 251.0 | 6.0 | 2.5% |
ポイント
2021年は株価指数や資産クラスによっては調整局面があったものの、1年経過する頃には、積立投資の成績はまあまあ良い結果になったのではないでしょうか。
- 米国株式(S&P500)は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、全世界株式(オール・カントリー)は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、バランス(8資産均等型)は「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」、国内株式(日経平均)は「eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)」をさします。
- 上記は、2021年1月4日~2021年12月30日の期間中にファンドの毎営業日に1万円を積立買付したと仮定して試算しています。表示桁未満は四捨五入して表示しています。
- 上記は過去のデータを基に当社が行ったシミュレーションの結果であり、実際の投資成果ではありません。したがって、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
2021年積立投資 ここまでのまとめ
- ✓ 積立投資の成果はすぐに出ないので、数ヶ月程度でやめない方が良い結果に
- ✓ 「毎日つみたて」を活用すれば、機械的に毎日(※)買い続けるので機会損失を防げる
- ✓ 積立投資は、「定時定額ルール」を守ることが吉!
※ファンドの毎営業日
今回は毎日1万円投資を例にご紹介しましたが、「毎日つみたて」は、日額指定で原則100円以上1円単位のお好きな金額で設定できます。一度設定していただいた後は、「自動買付」するので手間いらずの便利なサービスです。ぜひ資産形成にお役立てください。
<投資のヒント>積立投資はなるべく長期で続けましょう
ここまで2021年を振り返ってご紹介しましたが、毎年の積立投資の成績が2021年のようになるとは限りません。株価指数は上がり下がりを繰り返します。積立投資は定時定額で長く続けることで、時間と値動きが味方をしてくれます。
また、特定の資産への集中投資ではリスクが高くなることもあります。ご自身のポートフォリオのリスクが大きいと感じている方は、幅広く分散投資ができる投資信託を活用するなど、リスク軽減も検討しましょう。
<ご参考>積立投資シミュレーション(毎日500円、毎日1,000円)
- 上記は指数(株式とリートは配当込)を使用しています。指数については【本資料で使用している指数について】をご覧ください。
- 先進国債券、新興国債券、全世界株式、先進国株式、新興国株式、先進国リートは、米ドルベースの指数を使用しており、三菱UFJ国際投信が円換算しています。
- 8資産バランスは、国内債券・先進国債券・新興国債券・国内株式・先進国株式・新興国株式・国内リート・先進国リートを1/8ずつ組み合わせたポートフォリオです。日次でリバランスしています。
- 上記は毎日500円または毎日1000円をつみたて投資(最終日を除く)したと仮定して試算しています。表示桁未満は四捨五入して表示しています。
- 上記はシミュレーションであり、実際の運用とは異なります。したがって、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
出所:三菱UFJ国際投信株式会社作成の情報ご提供資料(2021年10月末)
「毎日つみたて」におすすめのファンドをご紹介!
積立投資において、どの資産クラスを選ぶかは非常に悩ましいものです。2021年は米国株式(S&P500)のリターンが良い年になりましたが、毎年資産ごとにリターンのランキングは激しく変動します。
長期の資産形成では、投資対象とする国や資産クラス等に幅広く分散投資するファンドを、じっくり長い時間をかけて積立投資することも有効手段の一つと考えます。
分散投資におすすめ!全世界株式・8資産均等型
これから「積立投資」を始める方はポートフォリオのベースとして、まずは以下の2本のファンドを検討されてみてはいかがでしょうか。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
日本を含む先進国および新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果をめざします。
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。
原則として、為替ヘッジは行いません。
詳細・お申込みはこちらから
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- 日本を含む世界各国の株式、公社債および不動産投資信託証券市場の値動きに連動する投資成果をめざします。
- 各投資対象資産の指数を均等比率で組み合わせた合成ベンチマークに連動する成果をめざして運用を行います。
- 各マザーファンド等を通じて、日本を含む世界各国の株式(DR(預託証書)を含みます。)、公社債および不動産投資信託証券(リート)に実質的な投資を行います。
- 原則として、為替ヘッジは行いません。
詳細・お申込みはこちらから
米国の経済成長を期待できるならS&P500指数にも注目!
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- S&P500指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用を行います。
- 主として対象インデックスに採用されている米国の株式に投資を行います。
- 原則として、為替ヘッジは行いません。
詳細・お申込みはこちらから
毎日つみたての設定方法
「毎日つみたて」は、マネックス証券へご入金後、投信つみたて申込入力の画面で積立頻度を「毎日」と設定していただければ自動で投資信託を買付けます。
詳しい手順は以下をご確認ください。
【動画】毎日つみたての始め方(操作方法)
マネックス証券のYouTubeチャンネル「マネックスオンデマンド」にリンクします。