世界市場見通し:株式に関しては業績見通しが底堅いことなどが支援材料に

シュローダー グローバル市場見通し

毎月世界有数の運用会社であるシュローダーのマルチアセット運用チームによる各金融市場の月次見通しをお届けしています。お客様の投資戦略の策定にぜひお役立てください。

今月のポイント

株式に関しては、企業業績見通しが底堅いことや実質金利がバリュエーションの支援材料となることから、やや強気の見通しを維持しています。
国債に関しては、経済成長や流動性のピークは過ぎた可能性が高く、今後の主な逆風要因となると判断しており、やや弱気の見通しを維持しています。

資産クラスの見通し

株式 国債 社債 コモディティ
(商品先物)
+ - - +

企業業績見通しが底堅いことや実質金利がバリュエーションの支援材料となることから、やや強気の見通しを維持しています。

経済成長や流動性のピークは過ぎた可能性が高く、今後の主な逆風要因となると判断しており、やや弱気の見通しを維持しています。

ファンダメンタルズは改善していますが、バリュエーションが割高であり、過度な水準に近付いていることから、やや弱気の見通しを維持しています。

新型コロナウイルスワクチン接種率の上昇や財政政策が支援材料となり、強い需要が見込まれることから、やや強気の見通しを維持しています。

見通しの表示:++強気、+やや強気、0中立、-やや弱気、--弱気
矢印:対前月での見通しの引き上げ/引き下げを示します。

資産クラス、分類(地域、通貨)毎の見通し

資産クラス 分類 見通し
株式 米国 +

企業業績の上方修正は減速し始めており、7‐9月期決算は、支援材料とはならない可能性があると判断しています。一方で、消費者支出は堅調な推移が続いています。

欧州 ++

新型コロナウイルスワクチン接種状況や欧州中央銀行(ECB)による支援策を背景に、相対的に力強い経済成長がみられていることから欧州株式を選好しています。

日本 0

足元大きく回復がみられたものの、今後市場の大きな上昇要因に乏しいと判断しています。

アジア太平洋
(除く日本)
0 0

中国株式のバリュエーションの魅力度は足元で上昇しています。また、長期的には、韓国/台湾の選好を維持していますが、世界経済成長のモメンタムにピーク感が出始めていることから、短期的には投資家心理の重しとなると考えます。

新興国 0

バリュエーションが魅力的である一方で、新型コロナウイルスワクチンの接種が進まない地域が多く存在するため、今後の経済回復の動向が不透明であると考えます。

資産クラス 分類 見通し
国債 米国 --

米連邦準備制度理事会(FRB)は10-12月期にテーパリングを開始することが見込まれ、利回り上昇の要因となることから、弱気の見通しを維持しています。

欧州
(ドイツ国債)
--

欧州でのインフレ上昇がみられることに加え、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)終了後についてのコミュニケーションが不透明であることから、弱気の見通しに引き下げました。

新興国
(米ドル建て)
+

先進国市場に比べバリュエーションの魅力度が高く、ハイイールド債券を中心に、引き続きやや強気の見通しを維持しています。

新興国
(現地通貨建て)
0

米ドルが上昇する可能性や新型コロナウイルスの感染状況、ファンダメンタルズが懸念される国々も存在することから、中立の見通しを維持しています。

インフレ連動債 0

足元でのインフレ上昇は一時的であるとの見方がある一方、FRBによるタカ派な発言を巡るインフレ期待は大方織り込まれ済みであると判断しています。

資産クラス 分類 見通し
投資適格
社債
米国 -

スプレッド縮小の余地は限定的であるほか、投資家心理や市場のテクニカル、金利上昇等の影響を受けやすいと判断しています。

欧州 0

スプレッドは引き続きタイトであり、バリュエーションの魅力度が低減していますが、ECBによる支援策は支援材料と判断しています。

資産クラス 分類 見通し
ハイイールド
社債
米国 -

デフォルト率が低位であることは支援材料ですが、バリュエーションは引き続き割高な水準となっています。

欧州 0

ファンダメンタルズの改善や低いデフォルト率が支援材料であることに加え、米国ハイイールド社債と比べ、スプレッドが広いことから中立の見通しに引き上げました。

資産クラス 分類 見通し
コモディティ
(商品先物)
エネルギー +

引き続き需要の回復が継続すると考えており、今後のエネルギー価格の上昇余地は残っていると判断しています。

0

実質金利との関係性などから判断して、足元の水準からある程度の上昇余地が残っていると考えています。

産業用金属 +

中国による需要は減速していますが、引き続き、世界経済回復を背景に中国以外の国々による需要の回復がみられています。

資産クラス 分類 見通し
通貨 米ドル 0

引き続き、持続的なドルのトレンドを築くカタリストを待っている状態であることから、中立の見通しを維持しています。

ユーロ -

ECBのハト派な姿勢およびネガティブキャリーを背景に、やや弱気の見通しを維持しています。

日本円 0

引き続き、バリュエーションは割安であると判断しており、中立の見通しを維持しています。

出所:シュローダー。社債に関する見通しは信用スプレッド(デュレーション・ヘッジを前提)の動きに基づくものです。ユーロと日本円は対米ドルの見通しとなります。

本レポートは2021年9月上旬に英語で作成されたものを9月下旬に日本語に翻訳しています。

マネックス証券で取り扱うシュローダーが運用している投資信託

シュローダーはロンドンを本拠地とし、200年以上の歴史を誇る、英国の老舗資産運用グループです。個別企業の調査・分析などのリサーチ力に強みを持つアクティブ運用を中心に、日本株式をはじめ、海外株式・債券、ESG投資、マルチアセット、オルタナティブ投資などのファンドを取り揃えて、日本の投資家の皆さまにグローバルな投資機会を提供しています。

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