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日経平均3万円回復!業績好調なのに出遅れている銘柄は?

5月17日、日経平均が終値ベースで3万円の節目を回復しました。本コンテンツでは、業績が好調なのに日経平均の上昇に比べて出遅れている銘柄をマーケット・アナリストの益嶋裕の解説付きでご紹介します。

日経平均は3か月で約12%上昇

2023年5月17日、日経平均株価は約1年8か月ぶりの高値をつけて、終値ベースで3万円の節目を回復しました。日経平均の直近3ヶ月の上昇率は約12%(5月24日時点)と、NYダウ平均の上昇率マイナス0.3%を大きく上回っています。日経平均が好調に推移している一方で、足元の値動きが冴えないいわゆる出遅れ銘柄があります。そんな出遅れ銘柄のうち、業績が好調に推移している銘柄を銘柄スカウターの「10年スクリーニング」を活用して抽出していきます。

過去3ヶ月間の日経平均とNYダウ平均のパフォーマンス

過去3ヶ月間の日経平均とNYダウ平均のパフォーマンスグラフ

(出所)マネックス証券ウェブサイト

業績好調なのに日経平均に比べて出遅れている銘柄

直近3ヶ月の株価騰落率が日経平均に比べて低い銘柄のうち、業績が好調な銘柄を「マネックス銘柄スカウター」の10年スクリーニング機能を使って抽出しました。具体的なスクリーニング条件および抽出された銘柄は以下のとおりです。

スクリーニング条件

10年スクリーニングの「条件を追加する」ボタンから詳細条件をそれぞれ設定して抽出します。

【基礎条件】

なし

【詳細条件】

  • [株価]対3か月前騰落率:5%以下
  • [通期]売上高増収率:10%以上
  • [通期]営業利益増益率:10%以上
  • [通期]10年間の平均売上高成長率:5%以上
  • [通期]10年間の平均営業利益成長率:5%以上
  • [四半期]売上高前年同期比:10%以上
  • [四半期]営業利益前年同期比:10%以上
  • [会社予想]営業利益増益率:10%以上

スクリーニング結果

銘柄(銘柄コード) 終値(5/24) [株価]
対3か月前
騰落率
[通期]
10年間の
平均
売上高
成長率
[通期]
10年間の
平均
営業利益
成長率
[会社予想]
売上高
増収率
[会社予想]
営業利益
増益率
日本駐車場開発(2353) 237円 -6.0% 9.5% 9.7% 16.1% 33.1%
ディップ(2379) 3,555円 1.4% 18.4% 46.8% 14.1% 25.7%
キャリアデザイン(2410) 1,607円 -22.0% 14.6% 12.0% 12.9% 19.2%
ビューティガレジ(3180) 3,810円 0.9% 18.3% 17.0% 15.4% 17.1%
ヨシックスH(3221) 2,156円 1.3% 9.3% 6.9% 17.5% 47.6%
GMOPG(3769) 11,290円 1.0% 26.7% 24.9% 17.5% 25.0%
IIJ(3774) 2,757円 3.7% 9.1% 13.4% 13.2% 15.7%
EMシステムズ(4820) 800円 -9.0% 5.3% 7.3% 15.9% 18.0%
東海カーボン(5301) 1,227円 -4.3% 13.2% 21.7% 20.5% 10.9%
レントラックス(6045) 797円 -5.7% 13.6% 41.5% 19.4% 19.6%
バリューHR(6078) 1,484円 -7.3% 12.5% 13.2% 15.4% 19.8%
レーザーテック(6920) 22,660円 -0.5% 22.0% 26.5% 54.9% 29.3%
マニー(7730) 1,714円 -6.7% 7.7% 5.9% 14.6% 15.2%

(出所)2023年5月25日時点のマネックス銘柄スカウター

スクリーニング項目が多いため一部の項目を省略して表示しています。

アナリストによる銘柄解説

10年スクリーニングで抽出された銘柄の一部をマネックス証券のマーケット・アナリスト益嶋裕の解説でご紹介いたします。

日本駐車場開発(2353)

駐車場運営管理会社。駐車場の他にも、スキー場運営、テーマパーク運営など幅広く手掛ける。2020年7月期はコロナ禍で減収減益となったもののすぐに回復して前期は最高売上・最高営業益を更新しており、今期もさらに最高益を更新見込み。外国人観光客(インバウンド)の増加も追い風になると見られ、駐車場事業、スキー場事業、テーマパーク事業とも揃って好調に推移している。上期に自社株買いを実施するとともに、今期で13期連続増配予定となるなど株主還元にも積極的。予想PERは20倍程度と同社の過去5年平均よりも低い水準で割高感はないと考える。

通期業績推移

通期業績推移のグラフ

(出所)マネックス銘柄スカウター


ディップ(2379)

人材サービス事業のアルバイト求人情報「バイトル」などを運営する求人情報サイト運営会社。看護師専門転職・求人サイト「ナースではたらこ」なども展開。コロナ禍で一時は売上や利益が落ち込んだが、前期はV字回復を達成。今期も大幅な増収増益の過去最高益更新を計画している。「AIエージェント事業」を立ち上げるなど将来に向けた投資にも積極的。今後も国内労働市場は堅調に推移すると見られ、同社の事業環境に大きな不安はないとみられる。着実な増配も続ける。予想PERは21倍程度と好調な業績に比べて割高感はない。

通期業績推移

通期業績推移のグラフ

(出所)マネックス銘柄スカウター


ヨシックスホールディングス(3221)

居酒屋チェーン「や台やグループ」として握り寿司居酒屋「や台ずし」や全品280円居酒屋「ニパチ」などを関東以西の幅広いエリアに展開。コロナ禍で2期連続営業赤字となったが、前期は黒字転換。今期もさらに回復見込みで、足元の月次売上も前年比で大幅な増加が続いている。光熱費や人件費の上昇がモロに逆風になる業態だが、アフターコロナでの外食増加は追い風。

通期業績推移

通期業績推移のグラフ

(出所)マネックス銘柄スカウター


GMOペイメントゲートウェイ(3769)

国内トップの決済代行サービスグループ。電子商取引や対面取引での決済代行など決済関連業務を幅広く手掛ける。過去10年間の平均成長率は売上高が28.7%、営業利益が24.9%と驚異的な成長を達成。今期営業利益予想も前期比25.0%増と成長に衰えは見られない。そのため市場からの成長期待は常に高く現在の予想PERは70倍近いが、同社の過去平均からすると標準的な水準。株価調整時に分散して押し目を拾いたい銘柄だろう。

通期業績推移

通期業績推移のグラフ

(出所)マネックス銘柄スカウター


マニー(7730)

医科と歯科の医療機器・器具メーカー。メスや血管ナイフなどの外科治療機器や眼科治療器具などを手がける。ニッチ市場の製品寿命の長い製品をターゲットにすることで、高成長・高利益率を達成している。今期は売上高や営業利益が過去最高を更新見込みで、営業利益率は30%を超える見込み。配当も毎期増配している。予想PERは33倍程度と水準的な割安感はないが、同社の過去2年間のPERではかなり低い水準にある。

通期業績推移

通期業績推移のグラフ

(出所)マネックス銘柄スカウター

マネックス銘柄スカウターとは

マネックス銘柄スカウターとは、2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「10年スクリーニング」「アナリスト予想」「通常発表されない3ヶ月に区切った企業業績」「セグメント業績」「業績予想修正履歴」「理論株価」など投資判断に役立つ様々な情報をご提供しています。

「10年スクリーニング」の使い方

ログインして利用する

利用する

マネックストレーダー株式スマートフォンからもアクセス可能です。詳細はご利用方法をご覧ください。

企業が決算短信等では発表しない3ヶ月に区切った業績を表示

四半期業績推移のグラフと表

理論株価と想定される株価の上値目途・下値目途を表示

理論株価

「10年スクリーニング」の使い方

「10年スクリーニング」とは、2019年4月の提供開始以来ご好評をいただいている機能です。過去10年間の業績や直近の四半期業績、アナリスト予想などで高度なスクリーニングが可能です。下記では簡単な使い方をご説明します。

銘柄スカウターを開いたら上部の黄色いメニューの「10年スクリーニング」を押す。

スマートフォンでご利用の場合は右上の三本線のメニューよりご選択ください。

銘柄スカウターの黄色いメニュー内、「10年スクリーニング」の箇所

10年スクリーニングを開いたら「新規作成」ボタンを押す。

10年スクリーニングページ内の、「新規作成」ボタンの箇所

絞り込みたい条件を入力する。詳細条件を設定したい場合は「条件を追加する」を押す。

新規作成内の、「条件を追加する」ボタンの箇所

絞り込みたい詳細条件をチェックする。チェックが出来たら「決定」ボタンを押す。

詳細条件のポップアップ表示内の、「決定」ボタンの箇所

条件を設定したら「スクリーニング」ボタンを押す。

新規作成内の、「スクリーニング」ボタンの箇所

国内上場有価証券取引に関する重要事項

<リスク>

国内株式および国内ETF、REIT、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等(以下「国内株式等」)の売買では、株価等の価格の変動や発行者等の信用状況の悪化等により元本損失が生じるおそれがあります。また、国内ETF等の売買では、裏付けとなっている資産の株式相場、債券相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等(これらの指数を含む。)や評価額の変動により、元本損失が生じるおそれがあります。

<保証金の額または計算方法>

信用取引では、売買代金の30%以上かつ30万円以上の保証金が必要です。信用取引では、元本(保証金)に比べ、取引額が最大3.3倍程度となる可能性があるため、価格、上記各指数等の変動、または発行者の信用状況の悪化等により元本を上回る損失(元本超過損)が生じるおそれがあります。レバレッジ型商品等の一部の銘柄の場合や市場区分、市場の状況等により、30%を上回る委託保証金が必要な場合があります。

<手数料等>

国内株式等のインターネット売買手数料は、「取引毎手数料」の場合、約定金額3,000万円以下のときは、最大921円(税込:1,013円)、約定金額3,000万円超のときは、973円(税込:1,070円)かかります。ただし、信用取引では、「取引毎手数料」の場合、約定金額が50万円以下のときは、成行・指値の区分なく最大180円(税込:198円)が、約定金額50万円超のときは、成行・指値の区分なく最大350円(税込:385円)がかかります。また、「一日定額手数料」の場合、一日の約定金額300万円ごとに最大2,500円(税込:2,750円)かかります。約定金額は現物取引と信用取引を合算します。(非課税口座では「取引毎手数料」のみ選択可能ですのでご注意ください。)単元未満株のインターネット売買手数料は、買付時は無料です。売付時は約定金額に対し0.5%(税込:0.55%)(最低手数料48円(税込:52円))を乗じた額がかかります。国内ETF等の売買では、保有期間に応じて信託報酬その他手数料がかかることがあります。国内株式等の新規公開、公募・売出し、立会外分売では、購入対価をお支払いただきますが、取引手数料はかかりません。IFAコースをご利用のお客様について、IFAを媒介した取引の売買手数料は、1注文の約定金額により異なり、2億円超の約定金額のとき最大手数料345,000円(税込:379,500円)かかります。詳しくは当社ウェブサイトに掲載の「IFAコースの手数料」をご確認ください。
信用取引では、約定したお取引に対し当社が定める手数料がかかる他、信用金利等がかかります。

<その他>

お取引の際は、当社ウェブサイトに掲載の「契約締結前交付書面」「上場有価証券等書面」「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」を必ずお読みください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
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