本コンテンツではマネックス証券の日本株分析ツール「マネックス銘柄スカウター」を活用し様々なテーマで銘柄をご紹介します。今回のテーマは「世界シェアの高い半導体関連銘柄」です。
半導体・電子部品業界の特徴とは
半導体とは、電気をよく通す導体と電気をほとんど通さない絶縁体との中間の性質を持つ物質のことです。また一般的にはその性質を利用して開発した電子部品等を総称します。半導体を材料とするトランジスタや集積回路などの電子部品を製造するほか、半導体を検査する装置なども半導体関連銘柄と言えます。
半導体はIT機器や電化製品、自動車などあらゆる製品に搭載されており、私たちの生活に欠かせない存在です。現在課題とされているのは原材料の海外依存や半導体供給不足による社会インフラへの影響です。
銘柄スカウターなら細かく分類されたオリジナル業種から銘柄を探せる
日本株分析ツール「マネックス銘柄スカウター」なら東証33業種よりも更に詳細に分類したオリジナル業種から銘柄を探すことが可能です。トップページの銘柄検索欄や銘柄比較などの機能上でご利用いただけます。
銘柄スカウタートップページ銘柄検索欄「オリジナル業種から探す」
(出所)マネックス銘柄スカウター
世界シェアの高い半導体関連銘柄
オリジナル業種で「半導体」「電子機器・部品」に分類されている銘柄のうち、世界シェアの高い銘柄を「マネックス銘柄スカウター」の10年スクリーニング機能を使って抽出しました。具体的なスクリーニング条件および抽出された銘柄は以下のとおりです。
スクリーニング条件
【基礎条件】
- オリジナル業種:半導体、電子機器・部品(半導体製造装置、半導体検査装置、電子機器・部品大手、検査・分析機器など)
- キーワード:世界シェア
スクリーニング結果
銘柄(銘柄コード) | 終値(7/6) | オリジナル業種 | 世界シェア割合 |
---|---|---|---|
関東電化工業(4047) | 996円 | 化成ガス、半導体部材 | 半導体用エッチングガス:世界シェア約30% リチウムイオン電池材料電解質:世界シェア約10% |
東洋合成工業(4970) | 9,500円 | 各種化成品、半導体部材 | フォトレジスト用感光材:世界シェア50% |
ワイエイシイH(6298) | 2,822円 | その他産業機械、半導体製造装置 | ハードディスク用バーニッシャー装置:世界シェア100% |
SKエレ(6677) | 1,715円 | 半導体製造装置 | 液晶ディスプレイ製造用フォトマスク:世界シェアトップクラス |
ルネサスエレ(6723) | 2,717円 | 電子機器・部品大手 | 自動車用マイコン:世界シェア約40% |
堀場製作所(6856) | 8,081円 | 検査・分析機器 | 自動車排ガス測定・分析装置分野:世界シェア約80% |
エスペック(6859) | 2,283円 | 検査・分析機器 | 環境試験器:世界シェア30% |
レーザーテック(6920) | 21,180円 | 半導体検査装置 | 半導体マスク関連の検査装置:世界シェア80% EUVマスクブランクス欠陥検査装置:世界シェア100% |
浜松ホトニクス(6965) | 6,867円 | 光関連部品 | 光電子増倍管:世界シェア90% |
(出所)2023年7月7日時点のマネックス銘柄スカウター
- 営業赤字が続いている銘柄は除外しています。
- 世界シェア割合は企業概要から抜粋しています。
ピックアップしてご紹介
10年スクリーニングで抽出された銘柄の一部をマネックス証券のマーケット・アナリスト益嶋裕の解説でご紹介いたします。
産業機械装置メーカーグループ。メカトロニクス関連、ディスプレイ関連、産業機器、電子機器を製造・販売。主要製品のひとつであるハードディスク用バーニッシャー装置は世界シェア100%。その他高発電効率太陽電池ウエハ用テクスチャリング装置なども世界トップシェア。
世界的な原材料価格高騰などの影響を受けて、2023年3月期本決算で発表された営業利益は会社予想比で62%と低めの進捗率だったが、2024年3月期は大幅な増収増益予想を出している。
通期業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
国内最大手の半導体メーカー。自動車&産業・インフラ・IoT分野におけるメモリ・マイコン・ロジックIC・SoC・パワーデバイス・アナログ製品の製造・販売と半導体ソリューション提供を行う。主要製品のひとつである自動車用マイクロコントローラは世界シェア約40%。
2022年12月期の当期利益は2期連続で過去最高益を更新。直近ではNFC向け半導体の設計・販売を行うオーストラリア企業「Panthronics AG」を買収してNFC技術を内製化するなど競争力を高めている。
通期業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
環境試験機器のトップメーカー。環境試験器、エナジーデバイス装置、半導体関連装置の製造・販売を行う。中でも環境試験器は世界シェア30%・国内シェア60%であり、2013年と2020年には経済産業省が選定する「グローバルニッチトップ企業100選」を受賞。
部品調達難や上海ロックダウンの影響を受けながらも2023年度3月期の売上高は過去最高を更新。海外売上高比率は50%を超えており、中国や欧米など海外での受注が好調に推移している。
通期業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
半導体検査装置メーカー。研究開発に特化し、製造の大部分を外部委託するファブライト戦略を採用。主要製品である半導体マスク関連の検査装置は世界シェア80%、EUVマスクブランクス欠陥検査装置は世界シェア100%。
通期売上高は9期連続の増収となっている一方で、直近で発表されている2023年6月期業績予想では受注高が下方修正されている。取引先の在庫調整や、世界各国で半導体デバイス工場の新設が計画されていることなどを要因として挙げており、今後需要が回復するかが注目される。
通期業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
光電子部品のトップメーカー。世界最高クラスの光技術を核に宇宙・天文・通信・医療・バイオ・半導体分野で使用される光センサ/光電子増倍管、光源、光学製品、カメラ、レーザ、測光機器・解析装置を製造・販売。主要製品の光電子増倍管は世界シェア約90%で、ニュートリノ検出装置「スーパーカミオカンデ」にも使用されている。
世界的に半導体需要が減速する中でも2023年上期(2022年10月~2023年3月)の売上と営業利益は過去最高を更新しており、会社予想比の進捗率も順調。
通期業績推移
(出所)マネックス銘柄スカウター
マネックス銘柄スカウターとは
マネックス銘柄スカウターとは、2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「10年スクリーニング」「アナリスト予想」「通常発表されない3ヶ月に区切った企業業績」「セグメント業績」「業績予想修正履歴」「理論株価」など投資判断に役立つ様々な情報をご提供しています。
マネックストレーダー株式スマートフォンからもアクセス可能です。詳細はご利用方法をご覧ください。
企業が決算短信等では発表しない3ヶ月に区切った業績を表示
理論株価と想定される株価の上値目途・下値目途を表示
「10年スクリーニング」の使い方
「10年スクリーニング」とは、2019年4月の提供開始以来ご好評をいただいている機能です。過去10年間の業績や直近の四半期業績、アナリスト予想などで高度なスクリーニングが可能です。下記では簡単な使い方をご説明します。
銘柄スカウターを開いたら上部の黄色いメニューの「10年スクリーニング」を押す。
※スマートフォンでご利用の場合は右上の三本線のメニューよりご選択ください。
10年スクリーニングを開いたら「新規作成」ボタンを押す。
絞り込みたい条件を入力する。詳細条件を設定したい場合は「条件を追加する」を押す。
絞り込みたい詳細条件をチェックする。チェックが出来たら「決定」ボタンを押す。
条件を設定したら「スクリーニング」ボタンを押す。