2024年7月30日・31日に日銀金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。各国の金融政策を決定する重要なイベントであり、特に今回は両国の政策金利の動向に関心が集まっています。注目したいポイントや政策金利の推移についてまとめましたので、ぜひご参考としていただければと思います。
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イベント名 | 開催日時 (日本時間) |
政策金利発表予定日時 (日本時間) |
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日銀金融政策決定会合 | 2024年7月30日・31日 | 2024年7月31日 時刻未定 |
米連邦公開市場委員会(FOMC) | 2024年7月31日・8月1日 | 2024年8月1日 午前3時 |
日銀金融政策決定会合は2024年7月30日・31日に開催され、31日の会合終了後に政策金利が発表される予定です。米連邦公開市場委員会(FOMC)は日本時間の2024年7月31日・8月1日(米国現地2024年7月30日・7月31日)に開催され、8月1日の午前3時に政策金利が発表される予定です。
注目ポイントは?
国内金利について
国内の実質GDPのうち、個人消費の成長率は4四半期連続でマイナスとなっています。4四半期連続でのマイナス成長は2008年のリーマンショック時以来となっており、直近で利上げが実施された場合の国内景気への影響が懸念されています。また、為替の面では米ドル/円が円安で推移していたことから追加利上げの観測が高まっていましたが、足元では一時152円台まで上昇するなど円高方向に推移しており、日銀の判断に影響を及ぼしそうです。
米国金利について
米国の今後の利下げについて、2024年6月の連邦公開市場委員会(FOMC)参加者の予測中央値では2025年に4回となっており、2024年内の利下げについては4人が0回、7人が1回、8人は2回と予測していました。また、FRBが重視する物価指標の一つであり個人消費の物価動向を示すPCEデフレータ(前年比)は2022年6月をピークに下落し続けていますが、FOMCの声明文では未だ「高いインフレ(elevated inflation)」と表現されています。この表現が変更されるかどうかが今後の金利動向を判断する一つの糸口になると言えます。
マーケットへの影響は?
一般的には、金利が上昇すると株価が下がり、金利が下落すると株価が上がると言われています。企業が事業を拡大したり設備投資をする際には銀行から資金調達をする必要があり、金利動向によってそれが活性化したり抑制されたりするためです。一方で、好景気下で利上げが行われた場合は資金調達ニーズが大きく抑制されることなく企業業績向上への期待が高まり、株式の投資対象としての魅力が債券に比べて高まるため、株価が上昇することもあります。
また、為替の面では一般的に高金利の通貨が魅力的であるとされるため、日本の金利が上昇し米国の金利が下落した場合、円の価値が上がり米ドルの価値が下がることで円高・米ドル安方向に推移する可能性があります。