株式市場でNT倍率の上昇が注目を集めています。NT倍率は日経平均とTOPIXの力関係を示す指標で、足元では過去と比較しても高い水準で推移しています。その背景には、AIやデータセンター需要の拡大を受けた半導体関連銘柄への資金流入があります。本ページでは、NT倍率の仕組みや見方、高水準が続く理由を解説するとともに、注目したい半導体関連銘柄についても紹介します。
NT倍率とは
株式市場のニュースやマーケットレポートで、「NT倍率が高水準となった」「NT倍率が上昇している」といった表現を目にすることがあります。
NT倍率とは、日経平均をTOPIXで割って算出される指標です。

NT倍率は、日経平均とTOPIXのどちらが相対的に強いかを示す指標として活用されています。
日経平均とTOPIXの違い
日経平均は、プライム市場を代表する225銘柄を対象とした株価平均型指数です。1株当たりの株価が高い銘柄(値がさ株)の影響を受けやすく、アドバンテスト(6857)や東京エレクトロン(8035)といった半導体関連株、またファーストリテイリング(9983)などの動向が指数に大きく反映されます。
一方のTOPIXは、プライム市場全体を幅広くカバーする時価総額加重型指数で、市場全体の動きを表しやすい特徴があります。※
そのため、NT倍率を見ることで、「一部の大型株が市場をけん引しているのか」「幅広い銘柄が買われているのか」などの大まかな動向を把握することができます。
※2026年10月以降、TOPIXの算出方法が変更となる予定です。詳細は日本取引所グループのウェブサイトでご確認ください。
次期TOPIXルール(日本取引所グループウェブサイト)
| 日経平均 | TOPIX | |
|---|---|---|
| 算出方法 | 株価平均型 (225銘柄の株価を合計して一定の数で割る) |
時価総額加重型 (浮動株時価総額を基準値と比較) |
| 対象銘柄 | プライム市場から選定された225銘柄 | 原則、プライム市場のほぼ全ての約1,700銘柄 |
| 影響を受けやすい銘柄 | 株価が高い銘柄 | 時価総額が大きい銘柄 |
| 順位 | 銘柄名(銘柄コード) | 構成比 |
|---|---|---|
| ファーストリテイリング(9983) | 9.99% | |
| アドバンテスト(6857) | 9.52% | |
| ソフトバンクグループ(9984) | 9.09% | |
| 東京エレクトロン(8035) | 7.95% | |
| TDK(6762) | 3.11% | |
| 6 | キオクシアホールディングス(285A) | 2.33% |
| 7 | イビデン(4062) | 2.32% |
| 8 | ファナック(6954) | 1.99% |
| 9 | 信越化学工業(4063) | 1.96% |
| 10 | KDDI(9433) | 1.66% |
出所:日経平均プロフィルよりマネックス証券作成
※日経平均株価は日本経済新聞社の著作物です。
NT倍率が高い・低いとはどういうこと?
NT倍率が上昇する場合
NT倍率が上昇しているときは、日経平均がTOPIXよりも強く上昇している状態を意味します。
一般的には以下のような状況が考えられます。
- 日経平均寄与度の高い銘柄が相場をけん引している
- 大型株が買われている
- 海外投資家の資金が大型株に集中している
例えば、日経平均への寄与度が高い値がさ株が大きく上昇すると、日経平均はTOPIX以上に上昇しやすくなります。
NT倍率が低下する場合
反対にNT倍率が低下している場合は、TOPIXが日経平均よりも強く上昇している状態です。
- 中小型株が買われている
- 景気敏感株やバリュー株に資金が向かっている
- 相場全体に資金が広がっている
といった市場環境を示している可能性があります。
市場参加者の投資対象が一部の人気銘柄から幅広い銘柄へと広がる局面では、NT倍率が低下する傾向があります。
NT倍率は史上最高値水準
NT倍率(2022年1月~2026年6月)

NT倍率は過去と比較しても高い水準で推移しており、直近では17倍を突破し史上最高値水準となっています。NT倍率上昇の背景には、日経平均への寄与度が大きい半導体関連銘柄の上昇があります。近年は生成AIの普及やデータセンター需要の拡大を背景に、半導体関連企業への期待が高まっています。
特に東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)など、日経平均採用銘柄の中でも指数への影響が大きい企業が上昇したことで、日経平均はTOPIXを上回るペースで上昇しました。
また、海外投資家による日本株買いも大型株中心に進んでおり、これもNT倍率を押し上げる要因となっています。
日経平均に採用されていない半導体関連銘柄は?
半導体産業は材料メーカーや部品メーカー、検査装置メーカー、半導体商社など、多くの企業が半導体サプライチェーンを支えています。大型株が先行して買われた後は、関連する周辺銘柄へ物色が広がるケースもあります。
そのため、日経平均に採用されていない銘柄が今後注目される可能性もあります。
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スクリーニング条件
[基礎条件]2026年6月23日時点
- 市場:東証プライム
- オリジナル業種:ファブレス半導体・半導体部材・半導体製造装置・半導体検査装置・半導体商社・半導体関連サービス
- 時価総額:2,000億円~
- 投資金額:~500,000円
| 銘柄名(銘柄コード) | 業種 |
|---|---|
| JX金属(5016) | 半導体部材 |
| ローツェ(6323) | 半導体製造装置 |
| 扶桑化学工業(4368) | その他食品、半導体部材 |
| テクセンドフォト(429A) | 半導体部材 |
| フジミINC(5384) | 研磨、半導体部材 |
| 芝浦メカトロ(6590) | 半導体製造装置 |
| Jマテリアル(6055) | 半導体製造装置 |
| TOWA(6315) | 半導体製造装置 |
| 関東電化工業(4047) | 化成ガス、半導体部材 |
出所:マネックス銘柄スカウターよりマネックス証券作成
※時価総額順。日経平均採用銘柄、信用取引規制銘柄を除く
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