外貨建て債券は円建て債券と比較して高い金利を得られる商品です。以下では、外貨建て債券のポイントと魅力を解説します。
「購入時の支払い」「利金・償還金の受取り」が日本円以外の通貨(外貨)で行われる債券のことを指します。 円建て債券とは違い、為替リスクがあるものの、円建て債券よりも比較的高い金利を得ることができることが魅力的です。
一般的に日本やアメリカといった先進国と新興国通貨では利回りに差があります。各国の経済状況や経済成長率、物価上昇率、政策金利などが大きく異なるためです。
出所:Bloomberg よりマネックス証券作成 (2020年9月2日現在)
高金利の新興国通貨への投資は、魅力的ですが注意も必要です。新興国の多くは物価上昇率が高く、通貨の価値が下落する「インフレ」となっている傾向があります。そのため為替レートの推移によっては、利益や損失が発生する恐れがあり、「為替リスク」と呼びます。
出所:Bloomberg よりマネックス証券作成 (期間 2015年9月1日~2020年8月31日 軸目盛は変動率に合わせて調整)
マネックス証券では、投資する通貨を選ぶ参考のため、随時金利や為替に関連したレポートやセミナーを提供しております。
債券を発行して資金調達をする国や企業を「発行体」と呼びます。発行体は満期日に約束通り元本を返さなくてはなりません。しかし、経済や経営状況の悪化によっては返せなくなってしまう可能性があり、「信用リスク」と呼びます。通貨や、国、事業会社の種類によって大きく異なりますが、信用リスクが大きい発行体は、金利が上乗せされる傾向にあります。
出所:Bloomberg よりマネックス証券作成 (2020年9月2日現在)
マネックス証券では、外貨お預り金となっていれば、債券に限らず、アメリカ株式や外貨建てMMFの取引が可能となっています。例えばアメリカドル建て債券の受け取り利子で、米国株式への投資をするといったことも可能です。また、受け取った利金や償還金を外貨のまま保有して、タイミング次第で為替差益を狙うこともできます。※詳しくは外貨決済サービスをご確認ください。
外貨建て債券のお取引は以下のような資産運用ニーズを持った方におすすめです。
為替リスクを取りつつ、高いリターンで運用したい
リスクとリターンのバランスを取って投資をしたい
外貨で商品で幅広く運用を行いたい
債券取引に関する重要事項
<リスク>
債券の価格は、金利水準の変動により上下しますので、償還前に売却する場合には、元本損失が生じることがあります。また、発行者の経営・財務状況の変化およびそれらに対する外部評価の変化等により、元本損失が生じることがあります。外貨建て債券は、為替相場の変動等により、元本損失が生じることがあります。<手数料等>
債券のお取引の際には、購入対価をお支払いただきますが、取引手数料はかかりません。外貨建て債券を日本円で購入される場合や償還金等を日本円で受取りされる場合など、所定の為替手数料がかかります(為替レートは実勢レートに基づき当社が決定します。詳細は、当社ウェブサイト「債券」ページの「為替手数料一覧」をご覧ください。)。
<その他>