シングルストックETFは特定の1銘柄に連動するETFです。レバレッジ(ブル)型とインバース(ベア)型のそれぞれを活用することによって、株価上昇と下落のそれぞれの局面で投資の機会を広げることができます。今回は米国市場に上場するシングルストックETFをご紹介いたします。
本コンテンツは情報提供が目的であり、投資その他の行動を勧誘する、あるいは、コンテンツ中の個別銘柄を勧誘、推奨するものではございません。また、過去の実績は将来の投資成果を保証するものではありません。銘柄の選択などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断にてお願いいたします。
また、ブル型・ベア型ETFの値動きはそれらのETFの運用で目指している値動きをする前提で記載しています。
ETFの運用状況によっては、前述の記載とおりの値動きにならないことがありますのでご注意ください。
シングルストックETFとは
特定の1銘柄(シングルストック)に連動したETF
シングルストックETFとは、個別銘柄1銘柄の値動きをベンチマークとしたETFのことです。
シングルストックETFは一般的にレバレッジ(ブル)型とインバース(ベア)型が設定されています。現在、マネックス証券でお取引いただけるシングルストックETFでは、ブル型はベンチマークとなる個別銘柄の上昇の2倍の値動きをするように設定され、一方でベア型は上昇の-1倍(下落の1倍)となるように設定されています。
一般にブル型・ベア型の商品の目標倍率は銘柄によって異なりますが、ブル型・ベア型のそれぞれを活用することで上昇時・下落時のどちらの場合でも対応することが可能になります。
シングルストックETFの一覧
現在、マネックス証券でお取引いただけるシングルストックETFは以下の12銘柄です。
ベンチマークになっている米国個別銘柄は、アップル(AAPL)、アマゾン(AMZN)、グーグル(GOOGL)、マイクロソフト(MSFT)、エヌビディア(NVDA)、テスラ(TSLA)の6銘柄です。
ティッカー | 銘柄名 | ベンチマーク | 経費率 (年率%) |
市場 | 運用会社 |
---|---|---|---|---|---|
AAPD | Direxion デイリー AAPL 株 ベア1倍 ETF | AAPLのベア1倍 | 1.07% | NASDAQ | ディレクション |
AAPU | Direxion デイリー AAPL 株 ブル2倍 ETF | AAPLのブル2倍 | 1.07% | NASDAQ | ディレクション |
AMZD | Direxion デイリー AMZN 株 ベア1倍 ETF | AMZNのベア1倍 | 1.37% | NASDAQ | ディレクション |
AMZU | Direxion デイリー AMZN 株 ブル2倍 ETF | AMZNのブル2倍 | 1.08% | NASDAQ | ディレクション |
GGLS | Direxion デイリー GOOGL 株 ベア1倍 ETF | GOOGLのベア1倍 | 1.49% | NASDAQ | ディレクション |
GGLL | Direxion デイリー GOOGL 株 ブル2倍 ETF | GOOGLのブル2倍 | 1.08% | NASDAQ | ディレクション |
MSFD | Direxion デイリー MSFT 株 ベア1倍 ETF | MSFTのベア1倍 | 1.29% | NASDAQ | ディレクション |
MSFU | Direxion デイリー MSFT 株 ブル2倍 ETF | MSFTのブル2倍 | 1.08% | NASDAQ | ディレクション |
NVDD | Direxion デイリー NVDA 株 ベア1倍 ETF | NVDAのベア1倍 | 2.01% | NASDAQ | ディレクション |
NVDU | Direxion デイリー NVDA ブル2倍 ETF | NVDAのブル2倍 | 1.98% | NASDAQ | ディレクション |
TSLS | Direxion デイリー TSLA 株 ベア1倍 ETF | TSLAのベア1倍 | 1.07% | NASDAQ | ディレクション |
TSLL | Direxion デイリー TSLA 株 ブル2倍 ETF | TSLAのブル2倍 | 0.96% | NASDAQ | ディレクション |
- 2024年6月18日現在
- 本記事内でご紹介するディレクション社のブル型のシングルストックETF(AAPU、AMZU、GGLL、MSFU、NVDU、TSLL)につきましては2024年4月2日以降に目標倍率がベンチマーク株式の値動きの1.5倍から2倍になったため、本記事内で取り上げる過去の値動きにつきましてはあくまで参考のデータとしてご紹介いたします。
実際の値動きはどうなのか
直近1年間で上昇基調にあるアップルの場合
アップル(AAPL)は直近1年間の騰落率が約+13%で上昇傾向にあります。直近3ヶ月で1日あたりの上昇率が+7.26%ともっとも高かった2024年6月11日には、2倍ブルのAAPUは+14.30%、1倍ベアのAAPDは-7.23%と概ね設定に近い割合で騰落しています。
一方で、直近3ヶ月でアップル(AAPL)の1日あたりの下落率が2.19%と最も下落した2024年4月15日には、2倍ブルのAAPUは-4.49%、1倍ベアのAAPDは+2.22%でした。
- 過去のパフォーマンスを⽰しており、将来の成果を保証するものではありません。
- 出所:Bloombergよりマネックス証券作成
直近1年間で下落基調にあるテスラの場合
テスラ(TSLA)は直近1年間の騰落率が約-34%と振るわないパフォーマンスです。直近3ヶ月で1日あたりの上昇率が+15.31%ともっとも高かった2024年4月29日には、2倍ブルのTSLLは+30.91%、1倍ベアのTSLSは-15.33%とこちらも設定に近い割合での値動きでした。
一方で、直近3ヶ月でテスラ(TSLA)の1日あたりの下落率が5.59%と最も下落した2024年4月15日には、2倍ブルのTSLLは-11.07%、1倍ベアのTSLSは+5.61%でした。
- 過去のパフォーマンスを⽰しており、将来の成果を保証するものではありません。
- 出所:Bloombergよりマネックス証券作成
上昇時だけでなく下落時もリターンを得る機会になる
アップル株とテスラ株のそれぞれに連動を目指すシングルストックETFの値動きをご紹介しました。1日単位ではありますが、ブル型・ベア型でそれぞれ概ね設定された目標倍率と同じ割合の値動きをしていました。
ブル型のETFは、商品自体にレバレッジが効いているためベンチマークの株式が下落する時、ETF価格の下落率もレバレッジの影響を受けます。この点は活用の際に注意が必要です。
一方、ベア型のETFは、ブル型のETFと逆の性質を持つためベンチマークの株式が下落する時は、ETFの価格が上昇します。
具体的な活用方法として、例えば、ベンチマークの株式の下落が予想される場合、ベア型のETFを利用することで下落局面でのリスクヘッジが可能となります。
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