Global Xは、米国ニューヨーク州を拠点とするETF運用会社です。2019年9月に日本法人であるGlobal X Japanが設立され、情報提供を始めとしたサービスを日本の投資家の皆様に提供しています。本コンテンツでは、Global Xの特徴や、Global Xが運用しているETFについてご紹介します。
Global XのETFは、一般的なS&P500や日経225といった指数への連動を目指すのではなく、様々な投資ニーズにお応えできるよう開発された指数への連動を目指して運用されています。Global Xの2020年3月末時点の残高は約9,300億円です。
Global XのETF残高と本数
日本で取引いただけるGlobal XのETFは、以下の3つのカテゴリーに分けられます。
「成長テーマ型」は市場全体の成長を取り込むだけでなく、ディスラプティブな(創造的破壊をもたらす)テクノロジーや人口動態の変化等、世の中の潮流に対して投資を目指すことが特徴です。来るべき社会への関心をお持ちの方、イノベーションへの感度が高い方等に向いた商品です。
例えば、現在注目されているクラウド関連株式であれば、クラウド関連企業をどう定義するかが重要です。クラウド関連ビジネスに特化している企業もあれば、ビジネスの一角でクラウドに関連している企業もあります。そしてその企業のビジネスの状況は時代とともに変化していきます。そのダイナミズムを指数構築ルールに反映させるため、綿密なリサーチと徹底したデータ分析に努力を注ぎ込んでいます。その一方で、パッシブ運用(インデックス運用)ですので、アクティブ運用に比べ、日々個別企業の分析にかけるコスト、時間などを削減することができ、運用報酬を抑えることが可能です。
グローバルX クラウド・コンピューティング ETFの対象インデックスの銘柄構築プロセス
出所:Global X Japan作成
例えば、グローバルX クラウド・コンピューティング ETF(ティッカー:CLOU)は世界のクラウド・コンピューティング関連企業を「SaaS」・「PaaS」・「IaaS」・「データセンターREIT」・「クラウドのインフラ」の5つに分類し、収益に占めるそれらの事業の割合が高い企業を抽出しています。また、グローバルX ロボット&AI・ETF(ティッカー:BOTZ)は、産業用ロボット、自動運転に携わる企業を含め、ロボットや人工知能(AI)の採用・活用の増加から恩恵を受ける企業への投資を目指しています。
成長テーマ型のETF(2021年12月14日時点)
ティッカー | 銘柄名 | 市場 | 経費率 |
---|---|---|---|
CLOU | グローバルX クラウド・コンピューティング ETF | NASDAQ | 0.68% |
MILN | グローバルX ミレニアル世代 ETF | NASDAQ | 0.50% |
FINX | グローバルX フィンテック ETF | NASDAQ | 0.68% |
BOTZ | グローバルX ロボット&AI・ETF | NASDAQ | 0.68% |
HERO | グローバルX ヒーローズ(ゲーム&eスポーツ)ETF | NASDAQ | 0.50% |
GNOM | グローバルX ゲノム&バイオテクノロジー ETF | NASDAQ | 0.50% |
GXTG | グローバルX マルチテーマ成長株 ETF | NASDAQ | 0.50% |
EDOC | グローバルX eドック (遠隔医療&デジタルヘルス)ETF | NASDAQ | 0.68% |
LIT | グローバルX リチウム&バッテリーテック ETF | ARCA | 0.75% |
BUG | グローバルX サイバーセキュリティ ETF | NASDAQ | 0.50% |
SOCL | グローバルX ソーシャルメディア ETF | NASDAQ | 0.65% |
AIQ | グローバルX AI&ビッグデータ ETF | NASDAQ | 0.68% |
EBIZ | グローバルX eコマース ETF | NASDAQ | 0.50% |
CTEC | グローバルX クリーンテック ETF | NASDAQ | 0.50% |
RNRG | グローバルX 再生可能エネルギー ETF | NASDAQ | 0.65% |
BKCH | グローバルX ブロックチェーン ETF | NASDAQ | 0.50% |
GXTG | グローバルX マルチテーマ成長株 ETF | NASDAQ | 0.50% |
VPN | グローバルX データセンターリート&デジタルインフラ ETF | NASDAQ | 0.50% |
HYDR | グローバルX 水素テック ETF | NASDAQ | 0.50% |
KROP | グローバルX 農業テック&フード ETF | NASDAQ | 0.50% |
<連動指数> |
---|
CLOU:Indxx・グローバル・クラウド・コンピューティング・インデックス |
MILN:Indxx・ミレニアルズ・セマティック・インデックス |
FINX:Indxx・グローバル・フィンテック・セマティック・インデックス |
BOTZ:Indxx・グローバル・ロボティックス&アーティフィシャル・インテリジェンス・セマティック・インデックス |
HERO:ソラクティブ・ビデオゲーム・アンド・E スポーツ・インデックス |
GNOM:ソラクティブ・ゲノミクス・インデックス |
GXTG:ソラクティブ・セマティック・グロース・インデックス |
EDOC:ソラクティブ遠隔治療&デジタルヘルス指数 |
LIT:ソラクティブ・グローバル・リチウム・インデックス |
BUG:Indxx・サイバーセキュリティ・インデックス |
SOCL:ソラクティブ・ソーシャルメディア・トータルリターン・インデックス |
AIQ:Indxx・AI and ビッグデータ・インデックス |
EBIZ:ソラクティブ・eコマース・インデックス |
CTEC:Indxx グローバル・クリーン テック・インデックス |
RNRG:Indxx・高利回り・再生可能エネルギー・インデックス |
BKCH:ソラクティブ・ブロックチェーン・インデックス |
GXTG:ソラクティブ・セマティック・グロース・インデックス |
VPN:ソラクティブ・データセンターREIT& デジタル・インフラストラクチャー・インデックス |
HYDR:ソラクティブ・グローバル・水素・インデックス |
KROP:ソラクティブ・農業テック&フード・イノベーション・インデックス |
※経費率とは、投資信託の信託報酬のような保有にかかるコストです。経費率が低ければ保有中に発生するコストを抑えることができます。
「インカム型」は利回りを重視したカテゴリーです。低金利環境の中で、利回りを確保したい方に向いた商品です。例えば、グローバルX スーパーディビィデンド-世界リート ETF(ティッカー:SRET)は世界中のREITを投資対象としており、その中で利回り上位60銘柄をピックアップしています。さらに、そこからボラティリティの低い30銘柄を抽出し投資対象としています。グローバルX 米国優先証券 ETF(ティッカー:PFFD)は米国企業発行の優先証券を投資対象とし、残高や売買高の基準により投資先を選定しています。
インカム型のETF(2021年12月14日時点)
ティッカー | 銘柄名 | 市場 | 経費率 |
---|---|---|---|
SRET | グローバルX スーパーディビィデンド-世界リート ETF | NASDAQ | 0.58% |
PFFD | グローバルX 米国優先証券 ETF | ARCA | 0.23% |
DIV | グローバルX スーパーディビィデンド-米国低ベータ ETF | ARCA | 0.45% |
SDIV | グローバルX スーパーディビィデンド-世界株式 ETF | ARCA | 0.59% |
QYLD | グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF | NASDAQ | 0.60% |
ALTY | グローバルXファンズ・グローバルXオルタナティブインカムETF | NASDAQ | 0.50% |
QDIV | グローバルX 高配当・優良・米国株 ETF | ARCA | 0.20% |
XYLD | グローバルX S&P500・カバード・コール ETF | ARCA | 0.60% |
EMBD | グローバルX 新興国債券 ETF | ARCA | 0.39% |
PFFV | グローバルX 米国変動金利優先証券 ETF | ARCA | 0.25% |
QYLG | グローバルX NASDAQ100・カバード・コール 50 ETF | NASDAQ | 0.60% |
XYLG | グローバルX S&P 500・カバード・コール 50 ETF | ARCA | 0.60% |
<連動指数> |
---|
SRET:ソラクティブ・グローバル・スーパーディビィデントR・REIT・インデックス |
PFFD:ICE BofAML・ダイバーシファイド・コア・米国優先証券・インデックス |
DIV:Indxx・スーパーディビィデンドR・U.S.・ロウ・ボラティリティ・インデックス |
SDIV:ソラクティブ・グローバル・スーパーディビィデントR・インデックス |
QYLD:CBOE NASDAQ-100・バイライト・V2・インデックス |
ALTY:Indxxスーパーディビィデンド・オルタナティブズ・インデックス |
QDIV:S&P 500・クオリティ・ハイ:ディビィデンド・インデックス |
XYLD:CBOE・S&P500・バイライト・インデックス |
EMBD:JPモルガン・EMBI・グローバル・コア・インデックス |
PFFV:ICE・US・バリアブル・レート・プリファード・セキュリティ・インデックス |
QYLG:CBOE・NASDAQ100・ハーフ・バイライト・V2・インデックス |
XYLG:CBOE・S&P500・ハーフ・バイライト・インデックス |
「コア型」は様々なファクター、バリュー、地域への投資機会を提供するものです。グローバルX ESG経営企業 ETF(ティッカー:KRMA)は顧客、サプライヤー等のステークホルダーを重視した経営を行っている企業に投資するもので、ESG投資となり得るETFです。こうした経営を行う企業は増加しつつあり、将来はこれがスタンダードになる可能性があります。
コア型のETF(2021年12月14日時点)
ティッカー | 銘柄名 | 市場 | 経費率 |
---|---|---|---|
KRMA | グローバルX ESG経営企業 ETF | NASDAQ | 0.43% |
<連動指数> |
---|
KRMA:コンシニティ・コンシャス・カンパニーズ・インデックス |
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<リスク>
米国株式および米国ETF、REIT、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等(以下「米国株式等」)の売買では、株価等の価格の変動、外国為替相場の変動等、または発行者等の信用状況の悪化等により、元本損失が生じることがあります。米国ETF等の売買では、裏付けとなっている資産の株式相場、債券相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等(これらの指数を含む。)や評価額の変動により、元本損失が生じることがあります。国外株式等の場合には、その国の政治的・経済的・社会的な環境の変化のために、元本損失が生じることがあります。なお、外国為替相場の変動により、外貨お預り金の円換算価値が下がり、円ベースでの元本損失が生じることがあります。<手数料等>
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