令和5年分(2023年分)の確定申告の期間が令和6年(2024年)2月16日(金)から3月15日(金)です。来年からの確定申告に先立ち、準備に役立つ情報をまとめました。
特定口座の区分と確定申告の要・不要
特定口座内で購入した有価証券の譲渡損益は1年を通して証券会社によって自動的に計算されます。以下の表で確定申告が必要か確認しましょう。
確定申告が不要 になるケース |
確定申告が必要 なケース |
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特定口座 (源泉徴収あり・配当等の受入あり) |
原則不要 |
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特定口座 (源泉徴収あり・配当等の受入なし) |
原則不要 |
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特定口座 (源泉徴収なし) |
年間の取引が 損の場合 不要 |
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一般口座 | 年間の取引が 損の場合 不要 |
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なお、特定口座の有無と種類については、証券総合取引口座ログイン後、「登録情報照会」のページ内リンクにある「特定口座」で確認できます。また同様の画面から特定口座の開設と翌年以降の源泉区分の変更ができます。
年内最終取引日と特定口座の税還付/配当金との損益通算
特定口座の税計算・確定申告の対象になるお取引は、受渡日が当年の1月1日~12月29日の期間のなかでのものに限ります。取引をする日から2営業日以上、受渡日に空きがあるので最終取引日にご注意ください。各商品の年内最終取引日は以下の通りです。詳細なカレンダー版は年末年始よくあるお問い合わせから確認できます。
日本株 | 12月27日(水)約定分まで |
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米国株 | 12月26日(火)現地約定分まで |
中国株 | 12月27日(水)現地約定分まで |
投資信託 | 各ファンドごとに異なる |
なお特定口座内で年内取引であといくら損(利益)を発生させたらいいかについては証券総合取引口座ログイン後、「保有残高・口座管理」の「売却損損益明細」で確認できます。特定口座の譲渡損発生時の税還付や年末の配当通算の計算方法については下記動画をご覧ください。
取引報告書の交付方法の確認・変更
取引を行うと一定期間ごとに取引報告書がお客様に交付されます。報告書の種類によって発行・交付までの期間は異なります。取引報告書の交付方法は電子交付契約と現物交付契約の2つがございます。なお、交付方法の確認・変更は、取引口座ログイン後、「お客様情報確認・変更」の「書面交付方法変更」からできます。
特定口座年間取引報告書 | 特定口座の1年間の損益の結果を記載。 毎年1月に交付します。(現物交付の場合、1月中旬以降に郵送交付) |
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取引報告書 | 取引毎の結果を記載。 |
取引残高報告書 | 3月末、6月末、9月末、12月末の各期間の取引と、最終の残高を記載。 |
2023年中に出金や買付に伴うMRFの売却を含む特定口座でのお取引がないお客様には、現物の特定口座年間取引報告書は交付されません。電子交付契約のお客様には、取引の有無にかかわらず特定口座年間取引報告書の電子交付が行われます。
2024年の特定口座年間取引報告書の郵送予約
特定口座年間取引報告書の郵送をWEB上の申込フォームから予約できます。特定口座年間取引報告書は1月中旬~下旬以降より順次作成し、登録のご住所宛てに郵送します。以下のボタンからお申込みください。
電子交付書面の検索
電子交付契約を結んでいる場合、交付から5年以内の取引報告書を確認できます。検索できる交付書類は電子交付契約締結後に作成・交付されたものに限ります。電子交付された報告書の検索は、取引口座ログイン後「保有残高・口座管理」の「電子交付書面」からできます。
米国株の配当金に対する税金と外国税額控除
米国株の配当金は、まず外国で10%課税され、その後、日本国内で20.315%の課税されます。外国で課された税金を税務署に申告して控除することができます。外国税額控除に必要な外国税額は、特定口座年間取引報告書または上場株式配当等の支払通知書の中で確認できます。外国税額控除の概要と外国税額の確認方法を以下の動画で紹介しています。
その他の年末年始によくあるお問い合わせ
その他の確定申告に関する年末年始よくあるお問い合わせは下記のリンクから確認できます。
また、書面での手続きが必要な場合、お客様サポートの入力フォームよりご連絡ください。