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株価暴落は続く?過去のマーケット変動を振り返り

FOMCや経済指標の結果を受けて米国の景気減速への懸念が高まるなか、2024年8月2日の日経平均株価は2,216円下落し、TOPIX東証株価指数も6.14%と大きく下落して取引を終えました。過去の株価急落時のマーケットを振り返り、どの程度の期間で株価が下落前の水準に戻ったか、金利と為替の動向などをまとめましたので、ぜひご参考としていただければと思います。

過去10年間でTOPIXが急落したのはいつ?

TOPIXが急落したタイミングのグラフ

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

2024年8月2日のTOPIXの下落率(終値ベース)は、リーマンショック前年の2007年以降11番目の下落率となる6.14%でした。過去10年間の主な急落タイミングとしては、2016年2月のチャイナショック、2016年6月のブレグジット、2018年12月の米国株急落に伴う下落、2020年2月のコロナショックなどが挙げられます。

回復するまでにかかった期間は?

TOPIX
下落
タイミング
下落要因 期間中底値 直前ピーク 直前ピーク
からの
下落率
直前ピーク
の水準に
戻るまで
の期間
2016年2月 チャイナショック 2016年2月12日
(1196.28ポイント)
2016年2月1日
(1462.67ポイント)
-18.2% 約9ヶ月
2016年6月 ブレグジット 2016年6月24日
(1204.48ポイント)
2016年6月23日
(1298.71ポイント)
-7.3% 約3週間
2018年12月 米国株急落・円高ドル安進行 2018年12月25日
(1415.55ポイント)
2018年12月3日
(1689.05ポイント)
-16.2% 約11ヶ月
2020年2月 コロナショック 2020年3月16日
(1236.34ポイント)
2020年2月6日
(1736.98ポイント)
-28.8% 約8ヶ月

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

上記は過去10年間のTOPIXの主な急落タイミングと回復するまでにかかった期間です。2016年6月のブレグジットに伴う下落は今回の下落率に近い7.3%でしたが、約3週間で直前のピークと同じ水準まで回復しています。またその他のタイミングでも今回の6.14%を大幅に上回る下落率でしたが、最大でも1年程度で直前のピークと同じ水準まで回復していることが分かります。
「落ちてくるナイフはつかむな」という投資格言があるように株価急落時の取引には慎重になる必要がありますが、いわゆるパニック売り(ろうばい売り)に走ることがないよう中長期的な視点も持つことも重要と言えます。

金利と為替の動向は?

金利と為替の動向のグラフ

(出所)QUICKデータよりマネックス証券作成

米連邦準備理事会(FRB)は2024年7月30日・31日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決定したものの、パウエルFRB議長から9月の利下げ実施を示唆する発言があったことで、米ドル/円は一時148円台まで円高が進みました。

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