トランプ関税の発表に伴い景気後退の懸念が広がったことなどから世界的に株価が急落し、日経平均株価は4月3日から4月7日までの3営業日で4500円超下落しました。本コンテンツでは、マネックス証券の日本株分析ツール「マネックス銘柄スカウター」でアナリストの評価に比べて直近の株価が割安な銘柄をスクリーニング・分析しますので、ぜひご参考としていただければと思います。
売られすぎ?アナリストの評価に比べて割安な銘柄
マネックス証券の日本株分析ツール「マネックス銘柄スカウター」の10年スクリーニングで過去10年間の業績推移が好調かつアナリストの評価に比べて直近の株価が割安な銘柄をスクリーニングしました。
※今回のスクリーニングでは対1週間前株価騰落率-15%以下・対想定レンジ株価位置が-1.0σ以下・目標株価乖離率が30%以上であることを「アナリストの評価に比べて直近の株価が割安」かどうかの判定基準としています。
スクリーニング条件
10年スクリーニングの「新規作成」でスクリーニング設定画面を開き、「条件を追加する」ボタンを押して詳細条件を追加してスクリーニングします。
なお、今回設定した条件はマネックス銘柄スカウターの「おすすめスクリーニング」に「アナリストの評価に比べて直近の株価が割安な銘柄」として登録されています。条件の変更や追加などカスタマイズも可能ですので、ぜひお試しください。
【詳細条件】
- [通期業績]売上高平均成長率(10年):5%以上
- [通期業績]営業利益平均成長率(10年):5%以上
- [株価]騰落率(対1週間前):-15%以下
- [株価]対想定レンジ株価位置(PER_Cons):-1.0σ以下
- [アナリスト評価]目標株価乖離率:30%以上・アナリスト数3人以上
「対想定レンジ株価位置(PER_Cons)」とは、最新のアナリスト予想から算出したEPSと過去75日間のPERの推移をもとに算出した理論株価から、現在株価がどれだけ離れているかをσ(シグマ)で表したものです。σ(シグマ)とは、データの分布の度合を示す数値である標準偏差を指します。平均値から標準偏差だけ離れていれば±1σ、標準偏差の2倍離れていれば±2σとなります。
スクリーニング結果
銘柄名(銘柄コード) | 株価 (4/7終値) |
売上高 平均 成長率 (10年) |
営業利益 平均 成長率 (10年) |
対1週間前 騰落率 |
対想定 レンジ 株価位置 (PER_Cons) |
目標 株価 乖離率 |
---|---|---|---|---|---|---|
日本M&AH(2127) | 490.4円 | 15.4% | 11.4% | -15.2% | -3.7σ | 41.7% |
トリケミカル研(4369) | 1,898円 | 16.5% | 31.1% | -26.0% | -3.5σ | 128.3% |
ペプチドリーム(4587) | 1,681円 | 36.2% | 33.1% | -22.8% | -1.9σ | 114.2% |
弁護士ドットコム(6027) | 2,266円 | 44.2% | 55.5% | -17.4% | -2.1σ | 82.4% |
Jマテリアル(6055) | 1,002円 | 18.0% | 15.2% | -17.5% | -2.8σ | 102.1% |
メドピア(6095) | 352円 | 31.6% | 17.2% | -21.8% | -4.2σ | 54.4% |
ディスコ(6146) | 23,600円 | 11.4% | 21.5% | -21.1% | -2.7σ | 109.0% |
ストライク(6196) | 2,435円 | 40.5% | 53.5% | -18.3% | -3.8σ | 157.4% |
インソース(6200) | 679円 | 19.9% | 32.3% | -15.0% | -2.2σ | 153.8% |
TOWA(6315) | 1,022円 | 11.4% | 34.2% | -31.2% | -2.4σ | 122.1% |
ローツェ(6323) | 1,030.5円 | 20.7% | 35.5% | -26.4% | -4.4σ | 181.4% |
レーザーテック(6920) | 10,585円 | 31.7% | 38.7% | -16.5% | -4.1σ | 76.9% |
三井ハイテック(6966) | 525円 | 12.6% | 18.0% | -24.1% | -3.2σ | 160.7% |
東京エレクトロン(8035) | 17,060円 | 11.6% | 30.4% | -15.2% | -2.9σ | 86.8% |
(出所)2025年4月8日時点のマネックス銘柄スカウター
※2025年4月8日時点で信用取引の規制措置が行われている銘柄はスクリーニング結果から除外しています。
一部の銘柄をピックアップして詳しくご紹介
10年スクリーニングで抽出された銘柄のうち、一部の銘柄をピックアップして「マネックス銘柄スカウター」で分析します。
日本M&Aセンター ホールディングス(2127)
企業概要
M&Aコンサルティング会社。中堅・中小企業に特化した友好的M&A仲介業務の大手で、自社ネットワークと地域M&Aセンター・会計事務所・地銀・信金・証券会社との業務提携により全国でサービスを提供する。中堅中小企業のM&A実績は国内トップ。
通期業績推移
2024年3月期の売上高は10期以上連続での増収となり過去10年間の最高を更新している。利益面も直近10年間の営業利益の平均成長率が11.4%と順調。2025年3月期の通期業績予想も増収増益となっており、売上高の予想値に対する3Q時点の進捗率は61.0%と低めだが、最近の傾向を見ると4Qで業績を伸ばす傾向があり、今後の進捗に注目したい。

日経平均株価との比較
4月1日の終値を100とした場合の4月7日の本銘柄の終値の指数は87.26となっており、日経平均株価の87.40を下回っている。

ディスコ(6146)
企業概要
半導体製造装置(精密加工装置)メーカー。「切る・削る・磨く」に特化し、ウェハ製造工程・半導体製造前工程・後工程向けの半導体製造装置や周辺装置、精密加工ツールの製造・販売を行う。半導体シリコンウェハーの切断装置・研削装置・研磨装置は世界トップ。
通期業績推移
2024年3月期の売上高は4期連続での増収となり過去10年間の最高を更新している。利益面も直近10年間の営業利益の平均成長率が21.5%と好調。2025年3月期の通期業績予想も増収増益となっており、売上高の予想値に対する3Q時点の進捗率は73.1%とまずまずだが、過去の傾向を見ると4Qで業績を伸ばす傾向があり、今後の進捗に注目したい。

日経平均株価との比較
4月1日の終値を100とした場合の4月7日の本銘柄の終値の指数は78.35となっており、日経平均株価の87.40を下回っている。

ストライク(6196)
企業概要
M&A仲介会社。公認会計士・金融機関出身者を主体に、中堅・中小企業向けにM&A仲介・助言とデューディリジェンス・企業評価業務等の付随業務を行う。国内に9つの拠点を持ち、全国の中小企業の事業承継や事業再生などのニーズにチーム制で対応する。
通期業績推移
2024年9月期の売上高は10期連続での増収となり過去10年間の最高を更新している。利益面も直近10年間の営業利益の平均成長率が53.5%と非常に好調。2025年9月期の通期業績予想も増収増益となっており、売上高の予想値に対する1Q時点の進捗率は16.4%と低めだが、過去の傾向を見ると1Qは他の四半期に比べて相対的に低い進捗率となる傾向があり、今後の進捗に注目したい。

日経平均株価との比較
4月1日の終値を100とした場合の4月7日の本銘柄の終値の指数は83.05となっており、日経平均株価の87.40を下回っている。

インソース(6200)
企業概要
教育サービス会社。民間・公的セクターの社会人を主要顧客に階層別・スキル別研修、社会人向け教育サービス、コンサルティング・診断・eラーニング研修、ITサービスによるDX推進支援を行う。北海道から九州まで全国に拠点を持ち、新人研修・管理職研修・プレゼンテーション研修・クレーム対応研修・スキル別研修など社会人向け教育サービスを提供する。
通期業績推移
2024年9月期の売上高は4期連続での増収となり過去10年間の最高を更新している。利益面も直近10年間の営業利益の平均成長率が32.3%と好調。2025年9月期の通期業績予想も増収増益となっており、売上高の予想値に対する1Q時点の進捗率は24.2%とまずまずだが、過去の傾向を見ると4Qに向けて業績を伸びが拡大する傾向があり、今後の進捗に注目したい。

日経平均株価との比較
4月1日の終値を100とした場合の4月7日の本銘柄の終値の指数は85.95となっており、日経平均株価の87.40を下回っている。

レーザーテック(6920)
企業概要
半導体検査装置メーカー。半導体検査装置やFPDフォトマスク欠陥検査装置の製造・販売を行う。レーザー顕微鏡を出発点に、共焦点光学系技術やEUV/DUV光学系技術などの光応用技術を核として検査・計測装置を開発している。半導体用マスク検査装置は世界トップ。
通期業績推移
2024年6月期の売上高は10期以上連続での増収となり過去10年間の最高を更新している。利益面も直近10年間の営業利益の平均成長率が38.7%と非常に好調。2025年6月期の通期業績予想も増収増益となっており、売上高の予想値に対する2Q時点の進捗率は53.7%と順調。過去の傾向を見ると四半期ごとの業績にばらつきがあり、今後の進捗に注目したい。

日経平均株価との比較
4月1日の終値を100とした場合の4月7日の本銘柄の終値の指数は82.21となっており、日経平均株価の87.40を下回っている。

マネックス銘柄スカウターとは
マネックス銘柄スカウターとは、2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「10年スクリーニング」「アナリスト予想」「通常発表されない3ヶ月に区切った企業業績」「セグメント業績」「業績予想修正履歴」「理論株価」など投資判断に役立つ様々な情報をご提供しています。
PC、スマートフォン、マネックス証券アプリでの銘柄スカウターのご利用方法
企業が決算短信等では発表しない3ヶ月に区切った業績を表示

理論株価と想定される株価の上値目途・下値目途を表示

「10年スクリーニング」の使い方
「10年スクリーニング」とは、2019年4月の提供開始以来ご好評をいただいている機能です。過去10年間の業績や直近の四半期業績、アナリスト予想などで高度なスクリーニングが可能です。下記では簡単な使い方をご説明します。
銘柄スカウターを開いたら上部の黄色いメニューの「10年スクリーニング」を押す。
※スマートフォンでご利用の場合は右上の三本線のメニューよりご選択ください。

10年スクリーニングを開いたら「新規作成」ボタンを押す。

絞り込みたい条件を入力する。詳細条件を設定したい場合は「条件を追加する」を押す。

絞り込みたい詳細条件をチェックする。チェックが出来たら「決定」ボタンを押す。

条件を設定したら「スクリーニング」ボタンを押す。

条件設定に迷ったら「おすすめスクリーニング」
テーマごとにあらかじめ設定された条件で銘柄をスクリーニングすることができます。条件の変更や追加などカスタマイズも可能ですので、ぜひお試しください。

PC、スマートフォン、マネックス証券アプリでの銘柄スカウターのご利用方法
PCでご利用の場合
証券総合取引口座にログイン後、上部メニューの「投資情報」>右サイドメニューの「マネックス銘柄スカウター」から利用できるほか、個別銘柄画面で「銘柄分析」を押すと銘柄スカウターの当該個別銘柄ページを開くことができます。
また、MYPAGE>右サイドメニューの「取引ツール起動」欄でマネックス銘柄スカウターにチェックを入れるとログイン後にワンクリックで起動できるようになります。

スマートフォン(ブラウザ)でご利用の場合
証券総合取引口座にログイン後、右上のメニューボタン>「投資情報」>「ツール」>情報ツール利用状況一覧(スマートフォン)欄>マネックス銘柄スカウター「ログイン」ボタンからログインできるほか、右上のメニューボタン>「株式取引」>「株式取引」>銘柄を探す欄>「銘柄スカウターで探す」からもご利用いただけます。


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