マネックス証券の米国株取引では、2019年7月22日(月)現地約定分より最低取引手数料を0米ドル(無料)に引き下げしたことで、少額での投資がより低コストで行えるようになりました。
今回は米国で初めてETFを提供した運用会社として有名な、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズに、低コストで投資できる高配当ETF(上場投資信託)についてご紹介いただきました。
(別途記載のない限り、2019年6月末時点のデータを使用しています。)
SPDR® ポートフォリオ S&P 500® 高配当株式 ETF「SPYD」
米国初のETFであり、世界最大(※)のETFへの成長した 「SPDR® S&P500® ETF(SPY(NYSEアーカ)、1557(東証)」を提供するステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ。同社が提供するETFのブランド、SPDR®が満を持して提供する超・低コストの「SPDR®ポートフォリオシリーズ」の中で、とりわけ急速に投資家を増やしているSPDR ETFがあります。それが「SPDR® ポートフォリオ S&P500® 高配当株式 ETF(以下SPYD)」です(下図参照)。
(※出所:ブルームバーグ・ファイナンスL.P.)
(出所:マネックス証券作成 2018年7月末から2019年6月末までの順位)
SPYDは、S&P500®指数構成銘柄のうち、高配当利回り上位80銘柄にほぼ均等に投資するETFです。ベンチマークはS&P 500® 高配当指数です。総経費率(年率)は0.07%と非常に低いコストを実現しています。
SPYDの人気の秘密を3つのポイントに絞ってご紹介いたします。
ポイント1:4%を上回る、高い分配金利回り
SPYDの2019年6月末時点の分配金利回りは4.46%。直近1年は4%以上の高い分配金利回りを実現しています。分配頻度は四半期ごとで、キャピタルゲインの獲得機会も狙いつつ、3ヶ月ごとに安定したインカムゲインを獲得することが出来ます。
過去の分配金利回り
2019年6月末時点 | 2019年3月末時点 | 2018年12月末時点 | 2018年9月末時点 |
---|---|---|---|
4.46% | 4.25% | 4.75% | 4.20% |
過去の1口当たりの分配金実績(米ドル)
2019年6月24日 | 2019年3月18日 | 2018年12月24日 | 2018年9月24日 |
---|---|---|---|
0.461955 | 0.339422 | 0.443350 | 0.450710 |
2018年6月18日 | 2018年3月19日 | 2017年12月18日 | |
0.376101 | 0.348771 | 0.398982 |
過去の株価推移(米ドル)
2019年6月末時点 | 2019年3月末時点 | 2018年12月末時点 | 2018年9月末時点 |
---|---|---|---|
38.04 | 37.84 | 34.07 | 37.51 |
(出所:ブルームバーグデータをもとにマネックス証券作成)
ポイント2:S&P500®指数とは異なるユニークな銘柄ウェイトのETF。均等ウェイトとなるよう半年ごとにリバランスを実施。
すでにETFや投資信託を通じて投資されている方も多いと思われるS&P500®指数は時価総額加重平均で構成されており、マイクロソフトやアップル、アマゾンといった誰もが知る超大型IT株が上位構成銘柄を占めています。
一方で、SPYDが連動するS&P500® 高配当指数は、S&P500®指数構成銘柄のうち、配当利回り上位80銘柄で構成され、1月と7月のリバランス時に各銘柄の構成比率を均等ウェイトとなるよう調整しています。SPYDの構成比率第1位は香水マーケットシェア世界第1位のコティ、2位は半導体大手のクアルコム、3位は印刷機器製造販売のゼロックスです。
すでに米国株式に投資するETFや投資信託をお持ちの場合でも、SPYDへの投資を通じて、時価総額加重平均とは異なるユニークなエクスポージャーを持つ、米国高配当株式への投資をすることが出来ます。
<SPYD組入銘柄トップ10とSPYにおける同銘柄の組入比率・順位>
SPDR® ポートフォリオ S&P 500® 高配当株式 ETF(SPYD) | 参考:SPDR® S&P 500® ETF(SPY)における | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
銘柄名 | 業種 | 組入比率(%) | 組入比率(%) | 組入順位 | |||||
1 | コティ クラスA | 生活必需品 | 2.24 | 0.02 | 502 | ||||
2 | クアルコム | 情報技術 | 1.76 | 0.38 | 59 | ||||
3 | ゼロックス | 情報技術 | 1.74 | 0.03 | 466 | ||||
4 | ターゲット・コーポレーション | 一般消費財・サービス | 1.44 | 0.18 | 129 | ||||
5 | エジソン・インターナショナル | 公益事業 | 1.44 | 0.09 | 247 | ||||
6 | ゼネラル・ミルズ | 生活必需品 | 1.42 | 0.13 | 184 | ||||
7 | キンダー・モルガン クラスP | エネルギー | 1.40 | 0.17 | 140 | ||||
8 | フォード・モーター | 一般消費財・サービス | 1.40 | 0.16 | 142 | ||||
9 | イートン・コーポレーション | 資本財・サービス | 1.39 | 0.15 | 168 | ||||
10 | ウエスタンデジタル | 情報技術 | 1.39 | 0.06 | 348 | ||||
組入上位10銘柄構成比率(%) | 15.62 | 1.35 |
(出所:ステート・ストリート作成)
<業種別構成比率>
業種別構成比率にもユニークな特徴があります。SPYDの業種TOP3は、米国REITを含む不動産(21.08%)、一般消費財・サービス(14.22%)、公益事業(12.82%)となり、3業種で50%近くを占めています。一方、SPYの業種TOP3は、情報技術(21.48%)、ヘルスケア(14.19%)、金融(13.13%)で、この3業種で約半分を占めており、大きな違いがあります。
業種別構成比率 | SPYD | SPY |
---|---|---|
不動産 | 21.08% | 3.05% |
一般消費財・サービス | 14.22% | 10.19% |
公益事業 | 12.82% | 3.30% |
エネルギー | 10.88% | 5.04% |
金融 | 10.05% | 13.13% |
情報技術 | 10.04% | 21.48% |
生活必需品 | 8.38% | 7.26% |
コミュニケーション・サービス | 4.60% | 10.18% |
素材 | 3.33% | 2.80% |
資本財・サービス | 2.45% | 9.38% |
ヘルスケア | 2.14% | 14.19% |
(出所:ステート・ストリート作成)
ポイント3:手頃な価格で米国高配当株式のポートフォリオ構築が可能
SPYDは1口当たり約38米ドル(2019年7月29日時点で約4,100円 1米ドル=108円換算)ですので、比較的少額からきめ細かく米国高配当株式のエクスポージャーを獲得しながらポートフォリオ構築が可能となります。
マネックス証券では7月22日米国現地約定分から最低手数料を0米ドル(無料)へと大幅に引き下げました。SPYD始め、「SPDR®ポートフォリオシリーズ」は少額から投資しやすいように1口あたりの価格を20米ドル台~40米ドル程度になるよう設計していますので、少額での積立投資にも向いています。
「SPDR®ポートフォリオシリーズ」ではSPYDの他にも、マイクロソフトやアマゾン、フェイスブック等で構成される米国グロース株式に総経費率0.04%という低コストで投資が出来る「SPDR®ポートフォリオS&P 500®グロース株式ETF(SPYG)」や、アップルやJPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ等米国バリュー株に同じく総経費率0.04%で投資が出来る「SPDR®ポートフォリオS&P 500®バリュー株式ETF(SPYV)」も取り揃えています。
銘柄コード | 銘柄名称 | 連動指数 | 総経費率(年率) |
---|---|---|---|
SPYG | SPDR®ポートフォリオS&P 500®グロース株式ETF | S&P 500® グロース指数 | 0.04% |
SPYV | SPDR®ポートフォリオS&P 500®バリュー株式ETF | S&P 500® バリュー指数 | 0.04% |
その他の「SPDR®ポートフォリオシリーズ」についてはこちらをご覧ください。
話題の超低コストポートフォリオETFがついに日本へ(2018年7月12日掲載)
話題の超低コストポートフォリオETFがついに日本へ(2018年7月12日掲載)
これらのETFの投資ユニバースはS&P500®指数で共通しています。 これらのETFを活用することによって、皆様にとても馴染みのある投資ユニバースで、その時々の市場環境に応じた米国株ファクター投資を低コストで実践することが可能になります。
SPDRを提供するステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズについて
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは、過去40年にわたり、機関投資家や金融プロフェッショナルの皆様とともに、インデックス運用からアクティブ運用まで、厳密なリサーチを礎とした投資プロセスを通じて、お客様の投資目標の達成をサポートしてきました。ETFのパイオニアであるSPDR®ブランドの各ETF含め、お客様のニーズにかなう投資戦略を、お客様と共に作り上げてまいりました。運用資産残高が数兆ドル(※)に及ぶステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは、その規模とグローバル展開を活かし、あらゆる市場や地域、資産クラスへのアクセスとともに、専門家としての知見と革新的なソリューションを提供いたします。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは、ステート・ストリート・コーポレーションの資産運用部門です。
(※)2019年3月31日現在の運用資産残高は2.80兆ドルです。
ETFのパイオニアであるステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ。世界最大のETFであるSPYを始め、世界初のセクター別ETFや金担保ETFのSPDR® ゴールド・シェア(GLD(NYSEアーカ)、1326(東証)」等、数々の革新的なETFを提供しています。
2018年1月30日(火)、株式会社東京証券取引所主催により、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズが運用する世界最大のETFであるSPDR® S&P 500® ETF(銘柄コード1557(東証)、SPY(NYSEアーカ))が米国上場25周年を迎えたことを祝し、東証アローズ オープンプラットフォームにおいて記念式典を開催頂きました。
右:株式会社東京証券取引所 宮原 幸一郎 代表取締役社長
左:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社 髙村 孝代表取締役社長
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※2020年3月16日以降に証券総合口座を開設された場合は、外国株取引口座が開設されています。(一部のお客様を除く)
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