2024年11月5日(火)、4年に一度の米国大統領選挙が行われます。民主党のハリス氏と共和党のトランプ氏の政策に影響のある主要銘柄をピックアップし、マネックス証券の銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」で分析した業績予測をお届けします。
ハリス氏・トランプ氏それぞれの政策と業界に与える影響とは
ハリス氏(民主党)の政策
エネルギー政策
バイデン、ハリス両氏が大統領および副大統領を務める現政権では気候変動を最重要課題に掲げており、クリーンエネルギーの研究開発の投資を継続すると主張していることから太陽光や風力発電などのクリーンエネルギー関連業界が恩恵を受けると考えられます。
住宅促進政策
4年間で約300万戸の住宅建設を目指しており、住宅税制優遇措置や住宅開発支援基金の増額・新規住宅購入者への支援を公約しています。そのため住宅建設が促進され、住宅関連業界が恩恵を受けると考えられます。
ヘルスケア政策
民主党現政権での処方薬の薬価の引き下げ・インスリンの患者自己負担に支払い上限の設定や、今回の大統領選での人工妊娠中絶選択に関する立法措置への言及など、ハリス氏は医療に積極的に取り組む姿勢を見せています。その結果、米国民による医療へのアクセスが拡大すれば医療保険や医薬品などヘルスケア関連業界が恩恵を受けると考えられます。
出所:各種資料よりマネックス証券作成
トランプ氏(共和党)の政策
規制緩和政策
トランプ政権は前政権時に積極的に規制の緩和を行っています。今回も当選した場合、金融規制が緩和され、銀行の資本・流動性ルールの厳格さが弱まり、金融関連業界が恩恵を受けると考えられます。また住宅においても規制緩和を進めることを提案しており、住宅ローン金利の引き下げや住宅購入者への税制優遇措置により住宅所有が促進されることで、住宅関連業界が恩恵を受けると考えられます。
エネルギー政策
民主党はクリーンエネルギーへの投資拡大による再生エネルギー価格を減らす一方、共和党は化石燃料による発電の拡大やエネルギー関連規制の撤廃によるエネルギー価格引き下げを提案しています。そのため、石油・ガス関連業界が恩恵を受けると考えられます。
貿易政策
中国をはじめ他国にも輸入品に対して追加関税をかけることを提案しており、米国企業の競争力強化が起これば製造関連業界が恩恵を受けると考えられます。
出所:各種資料よりマネックス証券作成
影響を受ける業界と主要銘柄を紹介
業界ごとに時価総額の大きい主要銘柄をご紹介します。
金融関連銘柄
JPモルガン・チェースは、4兆1,000億米ドル近い資産を有する米国最大の複合金融機関の1つです。コンシューマー&コミュニティ・バンキング、コーポレート&インベストメント・バンキング、コマーシャル・バンキング、アセット&ウェルス・マネジメントの4つの主要部門からなり、複数の国の規制下で事業を展開しています。
業績は?
売上高は8期連続増収を示し、2023年12月期の通期売上高は過去17年において最大で前期比20.5%の増収かつ当期利益も前期比31.5%の増益となりました。過去10年間の平均成長率は売上高が4.8%、当期利益が10.7%で長期で業績が成長しています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2024年に増収増益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は96.6であり、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較するとやや割高な水準になっていますが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
154,952 | - |
2024 (アナリスト予想) |
171,853 | 10.9% | |
2025 (アナリスト予想) |
166,457 | -3.1% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
49,552 | - |
2024 (アナリスト予想) |
52,344 | 5.6% | |
2025 (アナリスト予想) |
46,419 | -11.3% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
バンク・オブ・アメリカは、3兆米ドル以上の資産を保有している米国最大の金融機関の1つです。カスタマー・バンキング、グローバル・ウェルス&インベストメント・マネジメント、グローバル・バンキング、グローバル・マーケットの4主要事業部門からなり、消費者向け業務には、支店網や預金業務、小売貸付商品、クレジットカードやデビットカード、小企業向けサービスなどがあります。メリルリンチ事業は、バンク・オブ・アメリカ・プライベートバンクと同様に、ブローカレッジやウェルス・マネジメント・サービスを提供しており、ホールセール業務には投資銀行業務、法人向けおよび商業用不動産融資業務、キャピタル・マーケット業務などが含まれます。また、米国のほか数ヶ国で事業を展開しています。
業績は?
売上高は3期連続増収で、2023年12月期の売上高は過去13年間で最大を示しています。当期利益は2期連続で減収でしたが、過去10年の当期利益の平均成長率は8.8%となり、長期で見ると利益を伸ばしています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは、2024年に増収、2025年に増収増益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は88.2と高めですが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
98,581 | - |
2024 (アナリスト予想) |
101,594 | 3.1% | |
2025 (アナリスト予想) |
105,832 | 4.2% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
26,515 | - |
2024 (アナリスト予想) |
26,279 | -0.9% | |
2025 (アナリスト予想) |
28,089 | 6.9% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
ウェルズ・ファーゴは、米国の最大手銀行のひとつで、総資産額はおよそ1.9 兆米ドルに上ります。
事業は、リテイル銀行部門、商業銀行部門、企業・投資銀行部門、ウェルス・資産運用部門の4つの主要部門を通じて展開されており、事業のほぼ全てが米国に焦点を当てています。
業績は?
2020年12月期と2022年12月期に大きく減収・減益となりましたが、2023年12月期は増収・増益に転じ、売上高は過去4年間で最大となりました。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは、2025年に増収となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は96.9であり、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較するとやや割高な水準になっていますが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
82,597 | - |
2024 (アナリスト予想) |
82,298 | -0.4% | |
2025 (アナリスト予想) |
82,384 | 0.1% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
19,142 | - |
2024 (アナリスト予想) |
18,446 | -3.6% | |
2025 (アナリスト予想) |
17,826 | -3.4% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
エネルギー関連銘柄(クリーンエネルギー)
ネクステラ・エナジーは、フロリダ州最大級の規制対象の公益会社であるフロリダ・パワー・アンド・ライト(FPL)を子会社に持つ電力会社です。FPLは、フロリダ州の約600万の顧客に電力を提供・34ギガワットの発電能力を有しており、ネクストラ・エナジーの連結営業利益におよそ70%貢献しています。また傘下の再生可能エネルギーのネクステラ・エナジー・リソーシズは、天然ガス、原子力、風力、水力、太陽光発電を手掛け30ギガワットの発電能力を持ち米国およびカナダ全域で発電・売電事業を展開しています。
業績は?
売上高は2期連続増収で、2023年12月期の通期売上高は過去17年において最大となり前期比34.2%の増収かつ当期利益も前期比76.3%の増益となりました。過去3年間の平均成長率は売上高が16.0%、当期利益が35.8%で短期で業績が成長しています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2025年に増収増益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は90.6と高めですが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
28,114 | - |
2024 (アナリスト予想) |
27,627 | -1.7% | |
2025 (アナリスト予想) |
29,785 | 7.8% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
7,310 | - |
2024 (アナリスト予想) |
6,971 | -4.6% | |
2025 (アナリスト予想) |
7,546 | 8.2% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
クアンタ・サービシズは、米国、カナダ、オーストリアで、電気ガス公共事業、通信、パイプライン、エネルギー産業向けに総合インフラソリューションを提供する大手特殊請負サービス企業です。事業は、電力インフラソリューション部門、再生可能インフラ部門、地下ユーティリテイ・インフラソリューション部門の3つの事業部門からなっています。2021年に買収したBlattner社は、再生可能エネルギー産業向けの総合エンジニアリング、調達、建設ソリューションを提供しています。
業績は?
売上高は3期連続増収で、2023年12月期の通期売上高は過去17年において最大となり前期比22.3%の増収かつ当期利益も前期比51.6%の増益となりました。直近で急速に業績をのばしていますが、過去10年間の平均成長率は売上高が12.3%、当期利益が6.4%で長期で見ても業績が成長しています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2024年・2025年ともに増収増益で、2024年は71.5%の増益予想となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は95.0と高めで、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較するとやや割高な水準になっていますが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
20,882 | - |
2024 (アナリスト予想) |
23,800 | 14.0% | |
2025 (アナリスト予想) |
26,863 | 12.9% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
745 | - |
2024 (アナリスト予想) |
1,277 | 71.5% | |
2025 (アナリスト予想) |
1,500 | 17.4% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
ファースト・ソーラーは、太陽光発電パネル、モジュール、実用規模の太陽光発電システムの設計および製造を手掛けている企業です。太陽光発電モジュールは、太陽光を電気に変換するためにテルル化カドミウムを使用しており、これは一般に薄膜技術と呼ばれています。ファースト・ソーラーは世界最大級の薄膜太陽電池モジュールメーカーであり、ベトナム、マレーシア、米国、インドに生産ラインを有しています。
業績は?
過去7年ほどで増収・減収と増益・減益を繰り返していますが、2023年12月期は増収・増益に転じ売上高は過去8年間で最大となりました。また当期利益は前期比1,980.9%を示しました。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2024年・2025年ともに増収増益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は41.0と標準で、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較するとやや割安な水準になっていますが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
3,319 | - |
2024 (アナリスト予想) |
4,502 | 35.7% | |
2025 (アナリスト予想) |
5,710 | 26.8% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
831 | - |
2024 (アナリスト予想) |
1,247 | 50.0% | |
2025 (アナリスト予想) |
1,955 | 56.8% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
エネルギー関連銘柄(石油・ガス)
エクソン・モービルは、大手総合石油・ガス会社で、世界各地で原油・天然ガスの探査と生産、石油製品の精製を手掛けています。2023年の1日当りの生産量は、液体燃料が240万バレル、天然ガスが77億立方フィート、また、2023年末時点の、保有埋蔵量は石油換算で169億バレルで、このうち66%が液体燃料です。石油精製能力は原油換算で日量450万バレルと、世界最大級のコモディティ、スペシャリティーケミカルの製造大手でもあります。
業績は?
2023年12月期の売上高・当期利益は減収・減益となりました。一方で、過去10年において売上高の平均成長率が-2.3%で減収傾向でしたが、過去5年で見ると売上高3.7%、当期利益11.6%の平均成長率となっており直近は成長傾向に転じています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは、2024年に増収増益、2025年に増益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は80.4と高めですが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
334,697 | - |
2024 (アナリスト予想) |
357,508 | 6.8% | |
2025 (アナリスト予想) |
354,426 | -0.9% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
36,010 | - |
2024 (アナリスト予想) |
36,072 | 0.2% | |
2025 (アナリスト予想) |
39,039 | 8.2% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
シェブロンは、世界中で探鉱、生産、精製事業を手掛ける総合エネルギー企業で、米国第2位の石油会社です。生産量は日量310万バレル(石油換算)であり、これには日量770万立方フィートの天然ガスと日量180万バレルの石油が含まれます。生産活動は、北米、南米、欧州、アフリカ、アジア、オーストラリアで行われています。石油精製施設は、米国およびアジアに位置し、原油処理能力は日量180万バレルです。2023年末時点の確認埋蔵量は111億バレル(石油換算)で、60億バレルの石油および30兆4,000億立方フィートの天然ガスが含まれています。
業績は?
2023年12月期の売上高・当期利益は減収・減益となりました。一方で、過去10年において売上高の平均成長率が-1.1%で減収傾向でしたが、過去5年で売上高4.4%、当期利益7.6%の平均成長率となっており直近は成長傾向に転じています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは、2025年に増益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は35.5と標準で、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
196,913 | - |
2024 (アナリスト予想) |
196,982 | 0.0% | |
2025 (アナリスト予想) |
195,383 | -0.8% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
21,369 | - |
2024 (アナリスト予想) |
19,920 | -6.8% | |
2025 (アナリスト予想) |
21,969 | 10.3% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
シェルは、世界各地で石油の探鉱・生産・精製を手掛ける統合型石油・ガス企業です。2023年の生産量は、日量150万バレル(液体)、天然ガスが日量73億立方フィート、2023年末時点の埋蔵量は96億バレル(石油換算)で、そのうち49%を液体が占めています。欧州、アジア、オセアニア、アフリカ、北米、南米に埋蔵資源を有しています。米州、アジア、アフリカ、欧州で日量160万バレルの生産能力を持つ精製所を稼働し、年間1,200万トンの化学製品を販売しています。最大の化学プラントは、中欧、中国、シンガポール、北米にあり、そのうちの多くは現地の精製会社と統合して事業を展開しています。
業績は?
2023年12月期の売上高・当期利益は減収・減益となりました。過去5年で売上高-4.0%、当期利益-3.7%の平均成長率となっており減収・減益傾向でしたが、直近3年では売上高が20.6%の成長率となっており回復傾向にあります。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2024年は増収増益、2025年は売上高は増収も当期利益は減益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は44.2と標準で、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
316,620 | - |
2024 (アナリスト予想) |
402,854 | 27.2% | |
2025 (アナリスト予想) |
469,908 | 16.6% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
19,359 | - |
2024 (アナリスト予想) |
26,177 | 35.2% | |
2025 (アナリスト予想) |
24,309 | -7.1% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
住宅関連銘柄
ディーアール・ホートンは、33州118の市場で事業を運営している米国の主要な住宅建築業者です。主に、一戸建て住宅(住宅販売収入の90%超)を建築し、初回、住み替え、高級住宅の購入者、活動的な大人向け住宅を提供しています。また、金融サービス部門を通じて、住宅購入者の住宅ローン・ファイナンスや権原エージェンシー・サービスの提供も行っています。テキサス州アーリントンに本拠を構え、米国で6つの地域部門を運営しています。
業績は?
売上高は12期連続増収で、2023年9月期の通期売上高は過去17年において最大となりました。過去10年間の平均成長率は売上高が18.9%、当期利益が26.2%で長期で業績が成長しています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2024年・2025年ともに増収増益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は89.5と高めで、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較するとやや割高な水準になっていますが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
35,460 | - |
2024 (アナリスト予想) |
36,710 | 3.5% | |
2025 (アナリスト予想) |
39,355 | 7.2% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
4,746 | - |
2024 (アナリスト予想) |
4,811 | 1.4% | |
2025 (アナリスト予想) |
5,117 | 6.4% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
レナーは、米国最大級の上場住宅建築会社です。住宅建築事業では、始めて住宅を購入する顧客、高級住宅に買い替える顧客やアクティブアダルト層をターゲットとして、主にレナー・ブランドで住宅を提供しており、金融サービス事業では、住宅ローンや関連サービスを住宅購入者に提供しています。また、事業拠点をマイアミに置く同社は、集合住宅や一戸建て賃貸住宅の建設も手掛け、さらに、多くの住宅関連テクノロジー系スタートアップ企業に投資を行っています。
業績は?
売上高は13期連続増収で、2023年11月期の通期売上高は過去17年において最大となりました。過去10年間の平均成長率は売上高が19.2%、当期利益が23.4%で長期で業績が成長しています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2024年・2025年ともに増収増益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は90.4と高めで、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較するとやや割高な水準になっていますが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
34,233 | - |
2024 (アナリスト予想) |
34,982 | 2.2% | |
2025 (アナリスト予想) |
37,857 | 8.2% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
3,939 | - |
2024 (アナリスト予想) |
3,950 | 0.3% | |
2025 (アナリスト予想) |
4,198 | 6.3% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
エヌブイアールは、ミシシッピ川東部の33の大都市圏で事業を展開する、米国を拠点とする住宅建設会社です。Ryan Homes、NVHomes、Heartland Homesの3つのブランドで戸建住宅、タウンホーム、分譲マンションを建設しており、直接的な土地開発を行わないという民間住宅建設会社としては稀な戦略をとることで、相対的に高いリターンをあげています。バージニア州に本社を置き、住宅建設事業の他に、住宅ローン事業も手掛けており、住宅建設事業は、中部大西洋岸地域、北東地域、中東地域、南東地域の各部門を通じて事業を展開しています。
業績は?
2023年12月期の通期売上高・当期利益は減収・減益転換となりましたが、過去10年間の平均成長率は通期売上高が8.5%、当期利益が19.6%で長期で業績が成長しています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは、2024年に増収増益、2025年に増収となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は96.9と高めで、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較するとやや割高な水準になっていますが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
9,535 | - |
2024 (アナリスト予想) |
10,515 | 10.3% | |
2025 (アナリスト予想) |
11,037 | 5.0% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
1,592 | - |
2024 (アナリスト予想) |
1,652 | 3.8% | |
2025 (アナリスト予想) |
1,626 | -1.6% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
ヘルスケア関連銘柄
イーライリリー・アンド・カンパニーは、神経系、心代謝、がん、腫瘍の分野に焦点を当てる医薬品会社です。主要な医薬品には、がん治療薬のベージニオ、糖尿病治療薬のマンジャロ、ゼプバウンド、ジャディアンス、トルリシティ、ヒューマログ、ヒューマリン、免疫疾患治療薬のトルツやオルミエントなどがあります。
業績は?
売上高は4期連続増収で、2023年12月期の通期売上高は過去17年において最大となり前期比19.6%の増収となりました。長期で見ても業績を伸ばしていますが、過去3年間の平均成長率は売上高が11.6%で直近で急速に成長しています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは、2024年・2025年ともに増収増益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は87.0と高めで、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較するとやや割安な水準になっていますが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
34,124 | - |
2024 (アナリスト予想) |
46,212 | 35.4% | |
2025 (アナリスト予想) |
58,514 | 26.6% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
5,240 | - |
2024 (アナリスト予想) |
13,859 | 164.5% | |
2025 (アナリスト予想) |
20,572 | 48.4% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月17日時点)
ユナイテッドヘルス・グループは、2021年末現在、米国外の500万人を含む5,000万人の会員に医療給付サービスを提供している米国最大級の民間医療保険会社です。事業者提供医療制度、自家保険制度、政府による公的保険制度のための医療保険プランの大手として、マネージドケア市場で大規模に事業を展開しています。また、医療保険事業に加え、医療・薬剤給付サービスから提携先および第三者に対する外来患者ケアや分析サービスまでを手掛けるオプタム事業への継続的な投資により、ヘルスケアサービス市場で巨大な組織を構築しています。
業績は?
売上高は過去17年をみると17期連続増収で、2023年12月期の通期売上高は過去17年において最大となり前期比14.1%の増収となりました。過去10間の平均成長率は売上高が11.7%、当期利益が14.8%で長期的に成長を続けています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2024年に増収・2025年に増収・増益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は75.3と高めで、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較すると妥当な水準になっていますが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
367,533 | - |
2024 (アナリスト予想) |
399,181 | 8.6% | |
2025 (アナリスト予想) |
426,441 | 6.8% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
22,381 | - |
2024 (アナリスト予想) |
21,576 | -3.6% | |
2025 (アナリスト予想) |
27,581 | 27.8% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月17日時点)
ジョンソン・エンド・ジョンソンは、世界最大規模で最も多角的なヘルスケア企業です。消費者向け事業のKenvueが2023年に分社化され、現在は医薬品、医療機器の2部門が売上高のすべてを占めています。医薬品事業部門では、免疫、腫瘍、神経、肺、心臓、代謝疾患などの領域に重点を置いています。地理的には、米国内で総収益の約半分が生み出されています。
業績は?
2023年12月期の通期売上高は減収転換となりましたが、当期利益は前期比95.9%を示しています。過去10年間の売上高の平均成長率は1.8%で緩やかに業績を伸ばしていますが、過去3年の当期利益の平均成長率は33.7%と急速な増益となっています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2024年に増収・2025年に増収・増益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は83.0と高めで、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較すると妥当な水準になっていますが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
85,159 | - |
2024 (アナリスト予想) |
88,701 | 4.2% | |
2025 (アナリスト予想) |
91,268 | 2.9% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
35,153 | - |
2024 (アナリスト予想) |
24,096 | -31.5% | |
2025 (アナリスト予想) |
25,713 | 6.7% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月17日時点)
製造関連銘柄
イートンは、100年以上にわたり事業を展開している多角的な電力管理会社で、電気米州、電気グローバル、航空宇宙、車両、eモビリティなど、さまざまな部門で事業を展開しています。製品ポートフォリオは大きく2つの分野に分けられます。一つは産業セクターの傘下で、商用車、一般航空機、トラックなど、さまざまな最終市場にサービスを提供しています。もう一つは電気セクターで、データセンター、公益事業、住宅用最終市場などにサービスを提供しています。アイルランドを本拠とし優遇税制を受けていますが、ほとんどの事業は米国で行われています。
業績は?
売上高は3期連続増収で、2023年12月期の通期売上高は過去17年において最大となり前期比11.8%の増収かつ当期利益も前期比30.7%の増益となりました。長期で見ても緩やかに成長していますが、過去3年間の通期売上高・当期利益の平均成長率はそれぞれ9.1%、31.7%となり直近で大きく業績を伸ばしています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは、2024年・2025年ともに増収増益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は94.0と高めですが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
23,196 | - |
2024 (アナリスト予想) |
25,109 | 8.2% | |
2025 (アナリスト予想) |
26,972 | 7.4% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
3,218 | - |
2024 (アナリスト予想) |
3,976 | 23.6% | |
2025 (アナリスト予想) |
4,520 | 13.7% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
パーカー・ハネフィンは、2つの部門を通じて多様な事業を展開している複合企業です。多角化産業部門は最終市場に製品を提供しており、航空宇宙システム部門は、エンジンや作動コンポーネントを販売しています。多角化産業部門は、エンジニアリング材料(シーリング機器)、ろ過(モニタリングと液体と気体から汚染物質除去するフィルターとシステム)、流体コネクター(バルブ、カップリング、その他のフィッティング)、計装(フロー製造コンポーネントと流体制御アプリケーション)およびモーションシステム(産業機械と機器の油圧、空気圧、電気機械コンポーネント)を含むグループで構成されています。現地の販売担当者に加え17,100の独立系販売代理店を擁しており、売上高の約40%が米国外の事業です。
業績は?
売上高は4期連続増収で、2024年6月期の通期売上高は過去17年において最大となり前期比4.5%の増収かつ当期利益も前期比36.5%の増益となりました。長期で見ても緩やかに成長していますが、過去3年間の通期売上高・当期利益の平均成長率はそれぞれ11.6%、17.7%となり直近で大きく業績を伸ばしています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2025年・2026年ともに増収増益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は97.0と高めで、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較するとやや割高な水準になっていますが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2024 (実績) |
19,930 | - |
2025 (アナリスト予想) |
20,695 | 3.8% | |
2026 (アナリスト予想) |
21,995 | 6.3% | |
当期利益 (百万USD) |
2024 (実績) |
2,844 | - |
2025 (アナリスト予想) |
3,453 | 21.4% | |
2026 (アナリスト予想) |
3,732 | 8.1% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
イリノイ・ツール・ワークスは、専門の産業機器、消耗品、関連サービスを生産する多角的なグローバルメーカーで、自動車OEM、建設製品、食品機器、特殊製品、試験・測定・電子機器、高分子・流体、溶接の7つの異なる事業部門を通じて、84のグローバル部門を運営しています。売上高の約半分は北米での事業によるものであり、残りは米国外市場からで、欧州、中東、アフリカが収益の約25%に貢献しています。各部門がパレートの法則に基づいてモデル化された80/20のルールを適用しなければならないことを除いて、ポートフォリオ・マネジメントに対してボトムアップで分散化されたアプローチをとっています。
業績は?
売上高は3期連続増収で、2023年12月期の通期売上高は過去11年において最大となりました。過去3年間の通期売上高・当期利益の平均成長率はそれぞれ8.6%、11.9%となり直近で業績を伸ばしています。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2024年・2025年ともに増収増益となっています。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は81.7と高めで、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較するとやや割高な水準になっていますが、大統領選による影響が注目されます。
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
16,107 | - |
2024 (アナリスト予想) |
16,129 | 0.1% | |
2025 (アナリスト予想) |
16,605 | 3.0% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
2,957 | - |
2024 (アナリスト予想) |
3,041 | 2.8% | |
2025 (アナリスト予想) |
3,177 | 4.5% |
出所:銘柄スカウター米国株(2024年10月16日時点)
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