債券にはいろいろな種類があります。
お客さまの目的に応じて、安全性を考慮した選択をしたり、好収益を狙った選択をしたりすることができます。満期までの期間も短いものから長いものまであり、運用期間も比較的自由に選択できます。
円建てか外貨建てか
どの国の通貨で発行されているかによって利率は異なります。金利の高い通貨で発行された債券は、比較的利率が高くなります。
利金、償還金が「外貨」で支払われるため、為替変動リスクがあります。(ハイリスク・ハイリターン)
たとえば、税引き後5%の2年債(米ドル建て)を購入したとしても、満期の時に購入時より10%円高になっていれば、元金は10%の差損が出るため、元利金合計の利益は「ゼロ」になります。
利払も償還金の支払いも「円」で行なわれるため、為替リスクはありません。
発行体の信用度はどうか
発行体の信用度(格付け)によっても、金利が異なります。
一般に信用度の低いものほど金利(利回り)は高くなり、信用度が高くなるにつれて、金利(利回り)は低くなります。
信用度が高ければ低い金利でもお金を調達できますが、信用度が低いと高い金利を支払わないとお金を調達することができないためです。
満期までの期間はどのくらいか
一般に、格付けが同じならば、期間が長い債券のほうが利率が高いため、より有利なように思われます。
満期までの期間が長ければ長いほど価格の変動幅が大きいため、途中売却の場合に注意が必要です。期間を決めるにあたっては、そのお金がいつまで使わずにおいておけるかをよく考えましょう。
その後の金利見通しによって、期間を決めるという方法もあります。金利が高い時に期間の長い債券を買えば、金利が下がっても高い利率が維持されるので有利ですし、この先金利が上がる可能性が高ければ、短い債券を買って高くなってから乗り換えてもよいでしょう。
利払いや、償還金の支払いなどに条件がついているか
債券の中には、為替レートや株価指数などの動向により、利率が変動したり、償還金の支払い通貨が変更されたりするものがあります。
さまざまな条件のついた債券が発行されておりますので、購入時には、あらかじめ説明書の内容をよく確認するようにしましょう。