債券は、株式と違い、あらかじめ利率や満期日が決められて発行されます。投資家は、債券を購入すると定期的に利子を受け取ることができ、満期日を迎えれば投資した額面金額を償還金として受け取ることができます。
債券は、満期日には額面金額が返金されることが約束されている金融商品です。
ただし、満期を待たず、発行者によって償還されてしまう場合もあるため注意が必要です。
債券は、利率(クーポン)が決められて発行されます。利払い日には額面に応じて決められたクーポンが支払われます。
たとえば、「利率年2%(税引後)、年2回利払い、3年満期」の債券を100万円購入すると、満期まで半年ごとに1万円を受け取ることができます。
クーポンの無い債券もあります。これを割引債(ゼロクーポン債)といいます。
割引債(ゼロクーポン債)は、クーポンがないかわりに、払い込み金額が額面金額より少なくてすみます。
償還時に額面の金額が支払われるので、払い込み金額と償還金額の差額がいわばクーポンの代わりとなるのです。
債券は、満期まで待たずに途中で売ることもできます。ただし、その時の価格は額面通りとは限りません。債券の値段は金利と密接な関係があります。
例えば、「期間1年で利率が5%」の債券は、世の中の金利水準が3%の時には魅力的なので価格が上がりますが、金利水準が10%に上がった時には魅力がうすれるので価格は下がります。
また、金利の他にも、景気や物価、為替、海外金利、債券の需給関係など様々な変動要因があります。
発行体の信用度に応じて、お金を借り入れるときの金利は異なってきます。
一般に信用度の低いものほど金利(利回り)は高くなり、信用度が高くなるにつれて、金利(利回り)は低くなります。信用度が高ければ低い金利でもお金を調達できますが信用度が低いと高い金利を支払わないとお金を調達することができないためです。
発行体の信用度を知るには、その債券の格付けが参考になります。
格付けは債券の信用力を格付け機関が判定し、アルファベットや数字など、簡単な記号で表したものです。