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株主優待投資のコツをご紹介!個人投資家ペンギンさんインタビュー

食品や日用品の優待を中心に150以上の銘柄を保有している個人投資家「ペンギン」さん。ご家族で優待生活を楽しみながら投資活動を行ってるとのこと。今回は、実際に株主優待投資を始めてみたい方に向けて、ペンギンさんが株主優待を始めたきっかけやメリット、取引時のコツなどを語っていただきました。

ご注意

本ページは2025年1月15日時点の情報を基に作成しております。
株主優待は各企業の判断で廃止・変更になる場合がございます。お取引にあたりましては最新の株主優待情報を各上場会社のウェブサイト等にてご確認ください。
投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。

自身の失敗経験からたどり着いた「株主優待」

- まずは投資を始めたきっかけを教えてください。
投資を始めたのは大学生のときですね。その頃ちょうど父が投資を始めていて、投資の話を楽しそうにしていたんです。それを見て「投資って楽しいんだな」と思って始めました。当時はネット証券が台頭し始めた頃でメディア的にも盛り上がっていて、投資を始める人が多かったですね。
- 初めの頃はどんな投資をしていましたか?
最初はそれこそ株主優待とかは全く知らずに、チャートを見て売買していましたね。ただ全然利益が上がらなくて、損することも多かったです。それで成長性の高いグロース株(企業の成長性などの将来価値が注目される銘柄)とか、バリュー株(株式 市場で過小評価されていると考えられる銘柄)の投資もしましたが、それも上手くいかなくて...。
- その中でも、優待投資に興味を持たれたのはなぜですか?
5年ほど前にコロナショックがあったことで今後への漠然とした不安があり、安定したポートフォリオを組みたいと思ったのがきっかけですね。食品株や日用品株は結構安定していて、そういった銘柄の多くは株主優待がありました。実際に優待で色々な商品が届いたら、家族も喜んでくれて、そこから徐々に優待株数も増えていきましたね。
- 最初は優待が目的だったのではなく、安定した銘柄を探す中で優待投資にたどり着いたのですね。
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- 優待情報の発信を始めたきっかけは何ですか?
会社の人に優待の話をすると結構興味を持ってくれて、それがきっかけで投資を始めた人もいましたね。この楽しさをもっと知ってもらいたい・共有したいという気持ちが強くなっていって、じゃあブログで発信しようとなって始めました。
- ペンギンさんが「株主優待っていいな」と思った経験や、思い出深い銘柄はありますか?
養命酒製造(2540)という銘柄を買ったときですね。優待で「薬膳鍋」という、今まで食べたことがないような商品が届いたんです。鍋が出来上がるまでは、家族みんなでワクワクしながら匂いとかを楽しんで、実際に食べてみたらとても美味しかったです。そこからリピート買いも結構しているので、思い出深い銘柄の1つですね。

(例)養命酒製造(2540)の2024年9月期優待商品

優待内容:自社商品詰め合わせ

継続保有3年未満、継続保有3年以上で内容が異なります。

優待獲得株数:100株以上

備考:毎年9月30日現在の株主名簿に記載または記録された、養命酒製造(2540)株式100株(1単元)以上保有する株主を対象。

継続保有3年未満

優待商品イメージ

継続保有3年以上

優待商品イメージ

2025年1月20日 養命酒製造ウェブサイトより

  • 写真は優待品セットの一例です。商品は変更となる場合がございます。
  • 優待品に株主様限定オリジナル待ち受け画像のダウンロードURLを同梱しています。画像のダウンロードには期限がございますのでご注意ください。

ペンギンさん流 株主優待銘柄選びのコツとは?

- ペンギンさんは優待銘柄を買う際、どういった基準で選んでいますか?
私が優待銘柄を選ぶポイントは2つあり、「企業の業績」と「株価が割安かどうか」です。
1つ目は、企業が今利益を出せているのか、今後も利益を出せそうな事業内容なのかをよく見ています。その基準でみると、食品株や日用品株のような安定した銘柄が多くなりますね。2つ目は、PER(株価収益率)という指標を見ることが多いです。具体的には、PERが20倍以下か、できれば15倍以下だと買ってもよさそうだと判断しています。
- 銘柄を選ぶ際に配当は意識していますか?
配当も意識はしますが、一番というわけではないです。業績や事業内容が1番なので、まずはそこを見るようにしていて、配当は2、3番目くらいに考えますね。
- プライム市場やグロース市場など、上場区分は選ぶ基準になりますか?
それはないですね。上場区分ではなく、あくまで業績やPERで判断しています。
- 優待株は、基本的には一単元でも保有していれば優待を受け取れると思うのですが、買い増しなどは行ったりしますか?
優待株は一単元が一番コスパが良いと考えているので、あまり買い増しはしないですね。買い候補の銘柄をリストにメモしているのですが、一回買った後はリストから消しています。
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- ペンギンさんは優待情報や企業情報をどのように集めていますか?
優待情報は、X(旧Twitter)を活用しています。他のSNSも利用してはいますが、やはり情報の早さという点では、Xが一番リアルタイムに情報をキャッチできると思います。企業情報は会社四季報やバフェットコード、あとはマネックス証券さんの銘柄スカウターをよく使っています。
- ありがとうございます。最近注目している銘柄や優待のジャンルがあればお聞かせください。
個人的な話になってしまいますが、最近FIRE(経済的自立、早期リタイア)して時間にゆとりができたので、今後の人生を楽しめるような優待に注目しています。ジャンルはコンテンツのサブスク関連、旅行関連の優待です。コンテンツのサブスク関連は、例えばサイバーエージェント(4751)はABEMAプレミアムが無料で見ることができ、U-NEXT HOLDINGS(9418)はU-NEXTの有料コンテンツを見ることができます。旅行関連は、新幹線の利用料金が安くなる東日本旅客鉄道(9020)西日本旅客鉄道(9021)や、旅行代金が安くなるエイチ・アイ・エス(9603)、ホテルに安い利用料金で泊まれるJ-REIT系に注目しています。
- 最近は出張で泊まるホテルなども値上がりしているので、J-REIT系は魅力的に感じる人が多そうですね。
そうですね。アパホテルを安い宿泊費で利用できる日本ホテル&レジデンシャル投資法人(3472)、マイステイズホテルのインヴィンシブル投資法人(8963)などもあります。この辺りは最近配当利回りも高くなってきているので、注目するようにしています。
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投資として株主優待 リスク管理は?

- 優待投資はどうしても優待商品やサービスに目が行きがちですが、ペンギンさんがリスク管理の面で気を付けていることはありますか?
気を付けている点は2つあり、「業績が良くない企業を選ばない」「自社商品と関係ない優待に気を付ける」です。1つ目は、いくら優待が魅力的でも、赤字や将来の見通しが良くない企業への投資は控えるようにしています。こういった企業は優待の廃止リスクがあり、株価が下がる可能性も高いと思っているので、なるべく保有しないようにしています。2つ目は、特に最近QUOカードの優待とかも流行っていると思いますが、このような優待を出す銘柄は気を付けるようにしています。優待廃止のリスクがあり、実際に廃止されると株価が暴落することが多いので、あまり投資しないようにしていますね。
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- なるほど。特に、事業内容と関係のない優待には気を付けろということにはハッとしました。
そうですね。最近では高額のQUOカードを出す銘柄も多いです。ただそれは、企業が今後の株価上昇を狙っていたりなど、さまざまな事情があるのではと思っているので、安易に投資するのは危険だと考えています。
- 実際に保有している銘柄の優待が縮小したり、廃止したりした場合はどのような判断をしていますか?
基本的には売らずに保有で良いと考えています。今後も安定した業績が見込めるという前提で買っているので、優待が廃止されてもその分配当で還元しようとする企業が結構多いです。株主への還元を優待から配当へ切り替えるというだけで、インカムゲインが減ることもないですし、保有し続けるという判断をしています。
- 保有している銘柄の株価が大きく値下がりした時はどうしていますか?
その場合も売らずに保有しています。
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これから株主優待投資を始める方に向けてのメッセージ

- 最後に、これから優待投資を始める方、あるいは日本株投資に興味を持ち始めた方に向けてメッセージをお願いします。
まずは身近な商品を製造・販売している銘柄から投資を始めるのが良いと思います。個人的には食品株や日用品株がおすすめです。スーパーやコンビニで売っている商品の企業は、比較的株価が安定していて、多くの場合株主優待も出ており配当もあります。また身近な商品であれば専門的な知識も不要なので、まずはそこから徐々に投資に慣れていって、ポートフォリオを拡大していくというのがおすすめの投資法です。

- 本日は貴重なお話をいただきありがとうございました。

インタビュー実施日:2024年12月20日(金)

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個人投資家(株主優待)

ペンギン

株主優待が貰える銘柄を150銘柄以上保有し、家族で優待生活を楽しみながら投資活動を行ってる個人投資家。株主優待に関する情報を中心にさまざまなメディアにて記事の執筆・監修の実績あり。また、「ペンギンの株主優待ブログ」というブログも運営し、日々株主優待の魅力を発信中。

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