株式市場は、世界で起きるさまざまな出来事によって日々変動しています。長期投資でコツコツ資産形成をしようと考えていても、下落局面で「このまま投資を続けていいのだろうか」と不安に思われたり、上昇局面では「今のうちに売却して利益確定したほうがいいのではないか」と悩まれたりする方もいらっしゃるかと思います。
本記事ではS&P500の過去のパフォーマンスをもとに、長期投資のヒントとなる事例をご紹介します。
資産運用で重要なのは、市場に居続けること
株式投資において重要なのは、「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせることだと言われています。資産運用をしていると、しばしば耳にすることがあるフレーズですが、この「稲妻が輝く瞬間」とは、株式市場が急激に上昇する数少ない日々のことを指します。
過去10年間のS&P500のデータを振り返ってみましょう。
以下のグラフは、過去10年間のS&P500指数の推移と、過去10年間で前日比での騰落率が高い上位5日間が存在しなかった場合の指数の推移です。このように10年間で最も市場が上昇したわずか5日間を逃すだけで、長期の投資リターンに大きな差が生じていることがわかります。例えば、2020年3月のコロナショックや2025年4月のトランプ関税ショックの直後には、株価が急反発し、まさに「稲妻」が輝きました。こうした瞬間に市場に居ること、つまりは投資を継続することが投資成果を大きく左右しているのです。
市場の動きを正確に予測することは非常に困難です。だからこそ、こうした「稲妻が輝く瞬間」を逃さないためには、短期的な変動に惑わされず、継続して市場に居続けることが、長期的な資産形成において極めて重要だと考えられます。
※以下のシミュレーションは現実では実現できないものの、投資を継続することの重要性を示すためのイメージとなっています。


(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJアセットマネジメント作成
期間:2015年7月31日~2025年7月31日、日次
- 2015年7月31日を100として指数化しています。
- S&P500指数は配当込み・米ドル建ての指数を使用しており、三菱UFJアセットマネジメントが円換算しています。指数については後記の【本ページで使用している指数について】をご覧ください。
- 上記はシミュレーションであり、実際の運用とは異なります。したがって、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。
- 表示桁未満の数値がある場合、四捨五入しています。
解約しないという選択、その結果・・・
下の表はある年の年末にS&P500に10万円を投資し、2024年の年末まで保有していた場合の価値(円換算)を示しています。
もし、あなたの生まれた年から投資をしてずっと保有していたら、あなたが就職した年から投資をして今まで続けていたら・・・2024年の年末にはどれほどの資産になっていたでしょうか?

(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJアセットマネジメント作成
(期間)1970年12月末〜2020年12月末に10万円を投資し、2024年末まで保有。
- S&P500指数は配当込み・米ドル建ての指数を使用しており、三菱UFJアセットマネジメントが円換算しています。指数については後記の【本ページで使用している指数について】をご覧ください。
- 上記は各年末の数値で計算しています。
- 現在の価値とは2024年末時点での価値を指しています。
- 外貨建て資産に投資を行う場合、為替変動の影響を受けます。1970年までは当時の固定為替相場を反映して1ドル360円として計算しています。
- 上記はシミュレーションであり、実際の運用とは異なります。したがって、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
- 過去における投資規制などを考慮していません。
例えば、2000年生まれのあなたが、生まれた年の年末にS&P500に10万円を投資していたとすると・・・
その投資は、2024年の年末にはなんと96万5,563円にまで成長しているということです。
1980年~2024年で現金保有とS&P500投資を比較すると
もし1980年に10万円を現金のまま持っていたら、2024年になっても10万円のまま。
ですが、同じ10万円を1980年にS&P500へ投資していたら?
2024年には、998万6,562円に!


(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJアセットマネジメント作成
(期間)1980年12月末に10万円を投資し、2024年末まで保有。
- S&P500 指数は配当込み・米ドル建ての指数を使用しており、三菱UFJアセットマネジメントが円換算しています。指数については後記の【本ページで使用している指数について】をご覧ください。
- 上記は各年末の数値で計算しています。
- 外貨建て資産に投資を行う場合、為替変動の影響を受けます。
- 上記はシミュレーションであり、実際の運用とは異なります。したがって、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
- 過去における投資規制などを考慮していません。
この例は、たとえ少額でも長く持ち続けることで、大きな利益を得ることができた一例です。長期投資は、時間を味方につけることで大きな力を発揮します。市場の成長が、時間をかけて資産をしっかり育ててくれるのです。
今、本当に解約しますか?
短期的な値動きに一喜一憂するよりも、豊かな将来のためにコツコツと続けることが、何よりの力になります。ぜひ、長期投資の有効性を改めて考えたうえで、慎重に判断してみてください。
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【本ページで使用している指数について】
S&P500指数とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが公表している株価指数で、米国の代表的な株価指数の1つです。市場規模、流動性、業種等を勘案して選ばれたニューヨーク証券取引所等に上場および登録されている500銘柄を時価総額で加重平均し指数化したものです。