SOR注文は、複数市場から最良の市場を選択して注文を執行する取引です。
SORの仕組みおよび執行する市場等の特性をご理解いただいた上でご利用ください。
【信用取引】
当社のSORでは、SOR注文を明示した注文の受注時に東証とPTSの気配情報を基に判定を行います。立会時間中はリアルタイムに行っており、受注時点における最新の気配情報を判定に使用しています。※
判定の結果、最も適切だと思われる市場で注文を執行しますが、必要に応じてシステムにおいて注文を分割し、複数市場で注文を執行することがあります。
各市場への注文は、指値のIOC注文として出され、約定しない場合の残りの注文は元の価格条件および注文条件に従って東証で執行します。なお、スタンダード注文のほか、条件付き注文・リバース注文においてもSOR注文をご利用いただくことができます。
SORで得られた価格改善効果はすべてお客様に還元されます。また、SOR注文の利用料等はなく、通常の注文にかかる取引手数料のみでご利用いただけます。
ご留意事項
SOR注文は、現物取引において証券総合取引口座を開設後、SOR取引約款および取引説明書をご理解いただいた上で、ご利用いただけます。
また、信用取引でSOR注文をご利用いただく場合は、所定の書面をご提出いただく必要があります。
なお、SOR注文はウェブ取引画面、スマートフォン、マネックストレーダー等でご利用いただけます。
注文時にSORのチェックをつけることでSOR注文となります。
注文画面の初期表示ではSORのチェックがついているため、市場を指定して注文を出す場合はSORのチェックを外してから注文を出す必要があります。
SOR注文は特定の注文方法・条件において利用可能です。有効期間で「当日前場のみ」、「当日後場のみ」を選択した場合や執行条件を指定した場合など一部の注文ではSOR注文を受けられないため、これらを選択された場合はSORチェックが自動で外れる場合があります。
また、SORのチェックがついていてもその他の条件等によってSOR注文とならないことがあります。詳細は取引ルールをご確認下さい。
SORでは判定結果によってお客様の注文を分割して各市場で執行したり、注文の出し直しを行うことがあります。SORの判定、発注制御について説明します。
注文受注時に東証とPTSの気配情報を参照し、価格優先、数量優先、かつ、同価格同数量の気配がある場合は東証優先として、注文に対当する気配に対して注文を執行します。注文数量のすべてをPTSで約定させることができない場合、残りの注文は東証で執行します。注文をPTSに出す場合は指値のIOC注文として、東証に出す場合は注文入力時に指定した価格・注文条件の注文として発注されます。
判定後、PTSに注文が届くまでのわずかな時間にPTSの気配状況等が変わることにより、IOC注文が約定しない場合があります。この場合、東証に同じ注文を出し直します。
SOR注文で価格訂正をした場合、再度SORの判定を行います。判定を行った結果、注文済みの市場と違う市場が選択された場合、既存の注文を取消した後に、選択された市場に対して注文を執行します。
買いの場合は当初価格より高い価格への訂正、売りの場合は当初価格より安い価格への訂正となる場合は、当初注文と同じ市場で執行する場合でも、一度注文を取消した後に、訂正後の注文を執行します。
株数訂正をした場合、SORの再判定は行わず、東証に出ている注文の訂正を行います。
SOR注文の結果、PTSで約定した場合、注文約定明細画面で約定した市場および価格改善効果を確認することができます。
PTSで約定した場合は「JNX」と表示され、約定単価の後に約定時の東証の気配値と比較した価格改善効果の金額が表示されます。
価格改善効果は、プラス(+)となっている場合は改善効果を表し、マイナス(-)となっている場合は不利方向の価格効果を表します。
価格改善効果は約定日の17:00~20:00頃以降に表示します。
SOR注文に関する価格改善効果等について、第三者機関である株式会社QUICKの検証と評価を受けています。この結果は、当社ウェブサイトにて月次で開示します。
執行評価レポートは株式取引の注文約定一覧からご覧いただけます。
SOR注文ではより有利な条件での約定を目指しますが、これを保証するものではありません。また、発注のタイミング等によっては、必ずしも結果的に最も有利な条件での約定とならない場合もあります。その仕組みをよく知り、お客様自身の判断と責任において行うようお願いいたします。