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バフェット太郎の投資する連続増配・高配当銘柄とは?

バフェット太郎の投資する連続増配・高配当銘柄とは?

マネックス証券の米国株取引では、2019年7月22日(月)現地約定分より最低取引手数料を0米ドル(無料)に引き下げしたことで、少額での投資がより低コストで行えるようになりました。

米国株投資ブログ「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ」を運営し、昨年発売された書籍『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』の著者でもある有名米国株投資ブロガーのバフェット太郎さんにお話を伺いました。

初心者の方も必見!誰でもできる、米国株の連続増配・高配当銘柄への投資方法など詳細に語っていただきました。ぜひご覧ください。

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米国株投資ブロガー

バフェット太郎 氏

1983年生まれ。愛知県在住。ブログ「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ」管理人で著書に『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』。
米国の連続増配・高配当株をメインに投資し、市場平均のアウトパフォームを目指している。米国株運用資産額は約6,900万円。

ブログ:バフェット太郎の秘密のポートフォリオ

ツイッター:@buffett_taro

著書:『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』

日本株と米国株の間にある「歴然とした差」

ーバフェット太郎さんは、今や米国株投資中心の資産形成を行われていますが、米国株取引を始めたきっかけを教えてください。

日本の「バフェット銘柄」を探していたのですが企業分析を続けるうちに米国株との歴然とした差を感じて、それなら米国株に投資しようと思ったのがきっかけです。

ー「歴然とした差」というのは具体的にどういったことでしょうか?

たとえば営業利益率を比較しますと、コカ・コーラ(KO)が30%、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)が22%、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が26%であるのに対して、アサヒグループHDは10%、花王は14%、武田薬品工業は10%と大きな格差があります。営業利益率が高いということは、それだけ競争優位性の高い事業を展開していることを意味しますから、米国株が日本株に比べて魅力的であると言えます。

―依然として日本では、圧倒的に日本株を投資をされている投資家が多いのが現状です。

日本人にとって日本株は馴染みがありますし、企業分析も比較的簡単にできるからだと思います。 逆に米国株に比べると経営指標が貧弱で、株主軽視の姿勢には失望することも多いです。

ー米国株は日本株とは比べて異なるということでしょうか?

そうですね。米国株は営業キャッシュフロー・マージンやROE(株主資本利益率)などの経営指標が素晴らしくビジネスモデルも強固である企業が多いことに加えて、配当や自社株買いなどで積極的に株主に還元する姿勢に好感が持てます。

一番最初に買った米国株はコカ・コーラなど その理由は?

ー米国株と出会ってから、初めて購入した米国株は何だったのでしょうか?

コカ・コーラやP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどをまとめて購入しました。

ーなぜ、それらの銘柄を選んだのですか?

これらの銘柄はどれも営業キャッシュフロー・マージン(営業キャッシュフロー÷売上高)が高いだけでなく、安定したキャッシュフローと永続的な配当が期待できるので長期の資産運用に適当と考えたためです。

営業キャッシュフローとは?

企業の営業活動におけるキャッシュ(現金)の出入りのことを指します。
例えば、小売店がモノを販売した時、顧客がクレジットカードを使用した場合や売掛金(ツケなどの支払)の場合、(1ヶ月後など)時間が経ってから入ることになります。
この場合は、売上は増えても、キャッシュが入ってきていないので、営業キャッシュフローが増えることにはならないのです。企業にとってはこのキャッシュをいかに早く手元に入れるかが、ビジネスを安定的に進めていく上で重要となります。

ー利益ではなく、なぜ営業キャッシュフロー・マージンに注目すべきと考えるのでしょうか。

そもそも、損益計算書に記載されている利益や売上高というのは、会計の世界で「会社の意見」と言われたりします。これは誤魔化しやすいためで、粉飾決算というのは大抵の場合損益計算書で誤魔化しがあります。
言い方を変えれば、ドレッシングをかけておいしく見せるということがやりやすい、ということです。一方でキャッシュフロー計算書は誤魔化しがききにくく、企業の実力を反映していると言えます。特に営業キャッシュフロー・マージン(=営業キャッシュフロー÷売上高)が15~30%あるような企業は総じて競争優位性の高いビジネスを展開していると言えます。

ー営業キャッシュフロー・マージンが高く、安定したキャッシュフローや高配当が期待できる銘柄の特徴はなんでしょうか。

業績が景気に左右されにくいこと、参入障壁が高いこと、他社がマネできない独自のサービスや製品を展開していること、シェアが大きいこと、事業規模が大きいこと、ユーザーの乗り換えコストが大きいことなどだと思います。

不人気な銘柄を敢えて買う理由とは?

ー今は、どのような投資方針で米国株投資をされているのでしょうか?

米国の連続増配・高配当株10銘柄に均等分散投資し、毎月最後の金曜日に時価評価額が一番低い銘柄に配当金を再投資しています。

ーこの投資方法はいつから実践しているのでしょうか?また行き着いた経緯を教えていただけますか?

2015年末からです。多くの投資家が市場平均に勝てないと言われている中で、ジェレミー・シーゲル著「株式投資の未来」を読み、そこに書かれている「インデックスファンドに投資するよりも、優良高配当株に投資して、配当を再投資することがベストな投資戦略だ」とした投資アイディアに魅力を感じたためです。

「株式投資の未来」ジェレミー・シーゲル(日経BP 2,200円(税抜))

ー「株式投資の未来」は名著ですよね。ただ、バフェット太郎さんの投資方法は、この書籍の投資方法とはやや異なると思いますが、10銘柄への均等投資や最終金曜日での定期的な買付けはバフェット太郎さんのオリジナル手法ということでしょうか?

はい、オリジナルです。そもそもS&P500種指数とは時価総額加重平均型指数と言って、時価総額の大きな大型ハイテク株(GAFAなど)の比重が大きいため、それらの銘柄の動きに指数の動きが左右されやすくなっています。 そのため、S&P500種構成銘柄が均等に分散された場合と比べてパフォーマンスが劣るという傾向があります。これは、後者が割高な株式を保有することを回避することができるからだと思います。

こうしたことから、バフェット太郎10種も均等分散をするようにしていまして、売られすぎている不人気銘柄を機械的に買い増すことで長期的なリターンの最大化を目指しています。

ーなるほど。不人気セクターを買い増しするというのは、何がポイントなのでしょうか?

不人気セクターを買うということは、割安な銘柄を買うことを意味します。そのため、セクターが停滞期の時に配当を再投資し続けることで、次の強気相場で大きなリターンが期待できます。

過去の失敗から生まれた、米国株への道筋

ーこれまでに投資した中で、一番の失敗経験はなんでしょうか?

日本の中小型株に集中投資したことです。およそギャンブルだったと反省しました。

ー今のように投資するにあたってのルールなどは設けていなかったということでしょうか?

はい、ルールを設けていませんでした。そのため、気づいたときにはポートフォリオがグチャグチャになっていて収拾がつかず、リスクの大きなポートフォリオを抱えることになりました。

ーそれ以降、スタイルは変わったということでしょうか。

はい。それ以降、基本に忠実に、安定したキャッシュフローと配当が見込める米国の優良株に分散投資するという王道の投資スタイルに変更しました。

ー投資スタイルを変更してから、精神的な面での変化もあったのでしょうか?

安定したキャッシュフローと永続的な配当が期待できる高配当株に投資していれば、下落局面で配当利回りが上昇して、より投資妙味が湧くので、精神的に辛くなることはほかの投資家に比べて少ないと思います。また、投資方針をあらかじめ定めておけば対応に迷うこともありません。
ちなみに、過去の下落局面ではすべて配当を再投資しました。

ーバフェット太郎さんの投資スタイルであるインカムゲイン重視だと、相場下落時には相対的に安定すると思いますが、一方で、相場全体が上昇するときには、どうしても大きく儲けるということが難しくなると思います。その点はどのようにお考えなのでしょうか?

バフェット太郎の投資スタイルは、景気サイクルを少なくとも1~2回くらい経験しなければ市場平均に勝つことはできません。
そのため、市場平均をアンダーパフォームする局面は配当を再投資する絶好の機会だと考えています。今後数十年の投資人生を考えれば、目先の勝ち負けを無視して長期的なリターンを取りに行く方が賢明だと思います。

個別株かETF(上場投資信託) 買うならどっち?

ー高配当投資なら、コスト(経費率)も安いETF(上場投資信託)も利用しやすいと思います。ETFはどのように使うべきでしょうか。

投資額が少ない人は個別銘柄よりもETFなどを利用して幅広く分散投資した方が良いです。
また、ETFのメリットは分散だけでなく管理の手間が省けることにあります。

ーバフェット太郎さんは個別株重視ですよね。こだわる理由はありますか?

個別銘柄は四半期決算のチェックなど管理する手間がかかるデメリットがあるものの、ポートフォリオを自分好みにカスタマイズできますし、特定の不人気セクターだけをピンポイントで買い増しすることができるなど、楽しみながら運用を続けることができます。

ーバフェット太郎さんの自分好みカスタマイズポートフォリオの特徴を教えてください。

バフェット太郎のポートフォリオはディフェンシブ銘柄中心の保守的な銘柄で構成されています。どれも安定した業績と配当が期待できるので、配当再投資を愚直に続けることができれば、長期的に見て市場平均よりも低いリスクで高いリターンが期待できます。

バフェット太郎さんが均等投資する米国株10銘柄とは?

ー現在のポートフォリオを教えてください。

ウォルマート(WMT)、コカ・コーラ(KO)、アルトリア・グループ(MO)、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)、IBM(IBM)、マクドナルド(MCD)、エクソン・モービル(XOM)の計10銘柄にほぼ均等に分散しています。

バフェット太郎さんの米国株ポートフォリオの構成
(2019年6月末時点)

ー今後、銘柄を入れ替える可能性や入れ替える際の基準はあるのでしょうか。

可能性はあります。たとえば、営業キャッシュフローが3期連続で低下し、事業の競走優位性が崩壊したと判断すれば、売却することも検討します。

ーまたその際、具体的にどのような基準で銘柄を選びますか?

営業キャッシュフロー・マージン20%以上、ROE(株主資本利益率)20%以上、配当利回り3%以上といった基準で銘柄を選ぶと思います。ただし、この条件を厳密に守ろうとは思いません。あくまで基準です。

ーポートフォリオを組む上で、気を付けていることはありますか?

既存の銘柄との兼ね合いもあるので、特定のセクターに偏らないようにはします。たとえば、どんなに経営成績が良くても、これ以上、生活必需品銘柄を増やそうとは考えていません。また、場合によっては新たな銘柄を組み入れるよりも、既存の銘柄を買い足した方が良いという時もあるでしょうから、必ずしも銘柄を増やすとは限りません。

米国株投資初心者へのメッセージ

ー今、米国株で資産を形成したいと考えている方も多いと思います。バフェット太郎さんほどの金額でなくとも、コツコツ積み立てていく方法でも大丈夫でしょうか?

はい、全く問題はありません。株式投資は誰もが平等に差別なく資本主義の恩恵を享受できるツールですから、コツコツ積立投資をし、堅実に運用し続ければ誰もが将来に備えた資産形成をすることができます。

ー個別株投資に躊躇している方にオススメの米国ETFがありましたら、教えてください。

オススメのETFはバンガード・S&P500 ETF(VOO)、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)です。いずれも長期的に見ればそれほどパフォーマンスに違いは生まれないと思います。ただし、長期で運用することを考えれば、米国株が新興国株などにアンダーパフォームする局面もあると思います。そういう局面でも平均的な成績を上げたい人はバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)で世界の株式市場に分散投資することがお勧めです。

ティッカー 名称(連動指数) 投資対象
VOO バンガード・S&P500ETF
(S&P500)
米国
(S&P500)
VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
(CRSP USトータル・マーケット・インデックス)
米国
(ほぼすべての上場銘柄)
VT バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
(FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス )
世界約47ヵ国
約8,000銘柄

(2019年7月1日時点、マネックス証券作成)

ー米国株への一歩を踏み出せずにいる方へのメッセージをお願いします。

老後資金が2000万円不足すると言われている中、老後資金をつくる上で資産運用は最も重要なツールです。また、将来、資産運用をした人としなかった人との間に、大きな格差が生まれることを考えれば、資産運用をいつまで経っても始めない人はもったいないですね。

マネックス担当者から一言

2018年4月に、著書『バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』が発売されたバフェット太郎さん。「発売から一年経ちますが、おかげさまで未だに増刷されているので現役世代を中心に米国株に対する関心が高まっているように思います。」とのことでした。

マネックス証券の米国株取引では、7月22日(月) から最低取引手数料(税抜)を0ドル(無料)に引き下げることといたしました。
これにより、配当金を再投資するにあたって、少額でも投資がしやすい環境が整いました。バフェット太郎さんのように、連続増配・高配当銘柄を選別して、米国株を始めてみてはいかがでしょうか?

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