たぱぞうさんの投資術。低リスクで堅実な株式投資とは

たぱぞうさんの投資術。低リスクで堅実な株式投資とは

米国株投資ブログ「たぱぞうの米国株投資」を運営し、現在は専業投資家であるたぱぞうさんに米国株についてお話を伺いました。

低リスクで長期的に資産運用ができる米国株の魅力だけでなく、銘柄選定のポイントや注意点をわかりやすく教えていただきます。さらに、たぱぞうさんの保有している銘柄を一部ご紹介!

米国株投資ブロガー

たぱぞう 氏

2000年より株式投資を始める。当初は集中投資ばかりしていたが、資産が増えてからは分散投資をするようになる。2010年ごろから、為替を意識して米国株投資を開始。米国株投資を中心に各種不動産物件を経営。投資顧問にてアドバイザーを務めつつ、自らも資産管理法人を運営。

ブログ:たぱぞうの米国株投資

ツイッター:@tapazou29

日本株投資から米国株投資への転機

―たぱぞうさんが、株式投資を始めたきっかけを教えてください。

きっかけは転職ですね。転職をして、仕事が安定したこともあり、投資をしようと思いました。
初任給を全部投資に使いました(笑)

―最初から米国株に投資をされていたのですか?

最初は日本株を買っていました。当時は米国株が買えるということも知らなかったですし、成長している国に投資するという発想自体がありませんでした。インデックス投資という言葉もあまり知られていなかったですね。

インデックス投資とは?

日経平均株価や、NYダウ工業株30種などの指数に連動して値動きする投資信託やETF(上場投資信託)に投資すること

―最初は日本株に投資されていたのですね。その時はどのような基準で銘柄を選定されていたのですか?

日本株の投資を始めた時は、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)の低い建設業界の銘柄を購入していました。

―いわゆる「バリュー株投資」をされていたんですね?

はい、そうですね。
しかし、バリュー株投資をしている中で、購入時が割安であっても、割安のまま株価が放置されて上昇するとは限らないことに気づきました。
万年割安銘柄は、万年割安銘柄なんですよね。

バリュー株投資とは?

企業の適正価格よりも割安な株価の銘柄に投資する手法。
一般的にPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)で確認することができます。

―バリュー投資は銘柄選定が難しいですよね。そこから米国株取引へのきっかけを教えてください。

きっかけは2008年のリーマンショックで、大きな為替変動があった時ですね。
リーマンショックが起こる2008年9月前までは、米ドル/円の為替相場は100~110円後半を推移していましたが、10月後半には90円後半と大幅なドル安となりました。80円台にも突入しましたので、ここでドルを買っておけば、為替レートが110円に戻った時に2~3割の利益が取れると思い、思い切って日本円から米ドルに交換しました。

2005年1月~2011年12月まで
(出所)ブルームバーグを基にマネックス証券作成

米国経済の強さ

―米国株取引を始めて日本株との違いはありましたか?

米国経済の強さはすごいと思いましたね。
リーマンショックの後も、2010年1月にギリシャショックと立て続けに金融危機が起こりましたが、米国経済はすぐに回復します。

2007年1月~2019年7月まで
(出所)ブルームバーグを基にマネックス証券作成

―米国経済が強いからこその銘柄選定の方法はありますか?

米国経済の強さなら高リスクを取る必要がないと考えています。
なので、最初は高配当銘柄で、当時は割安だったジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)を買っていましたね。自分の資産が増えた時も、米国株に投資する方が良いです。

―米国株投資ではあえてリスクを取らなくても良い、というのは具体的にはどういうことでしょうか?

米国株は、長期的に成長してきており、わざわざ個別銘柄を選定しなくても全体に投資をしていれば、資産は増えていくと思います。私もその経験があります。

日本株取引をしていた時の話ですが、初めて購入した日本株は、みずほフィナンシャルグループ(8411)でした。当時は26~27歳で300万~400万円を投資に使っていました。
この資金力だと、全力投資して株価が2倍になった場合、利益が300~400万円となるのですが、もし1億円資金があって米国株に投資をしていれば、インデックス投資や配当金などのインカムゲインだけで、同じ分利益を得ることができます。だから無理にリスクを取る必要がなくなりました。

―リスクを取るよりも安定的な投資へと変化したということですね。
日本株で同じような投資スタイルは難しいということでしょうか?

日本株だと、価格変動が高い、つまりボラティリティが高い個別銘柄を選ばないと資産を増やすのは難しいです。インデックス投資ではなく、値動きを見て取引をする。これが日本株投資の基本です。
しかし、ボラティリティが高いということは、予想以上に株価が下がる可能性もあり、リスクを取らなければいけません。しかし、敢えてこのボラティリティの価格変動リスクを取る必要はないと考えています。米国株でインデックス投資をすれば、長期的に伸びる可能性が経験的に高いと思っています。さらに、資金力があれば、配当金などで充分なリターンが得られるので、個別株に投資してわざわざリスクを取る必要がありません。
そこが日本株と米国株の大きな違いですね。

たぱぞうさんのインタビューの様子

自分が年間で必要な金額を把握し、安定的に投資をしよう

―株式投資は継続して資産形成することが大事です。
投資を始めた方は「とにかくお金が欲しい」「安心したい」と思われる方が多いと思いますが、明確な目標の持ち方はありますか?

まずは、年間収支を把握して、自分の生活がどれぐらいの金額で回っているかを把握することですね。
僕が専業の投資家になったのも、自分の生活は年間500~600万円あれば今の生活水準を保てると知って、株式投資の収入を確認した時に、社会保険料など加味しても、生活に支障がないとわかったからです。

―自分の生活がどのぐらいの資金があれば問題ないかを知れば、明確な投資目標になりますよね。

はい、銀行のオンラインバンキングなどを使うと、簡単に年間収支のデータを落とせるので、明確な目標を持っていない方は、まず自分の生活水準はどれぐらいの金額があれば問題ないのかを、確認してもらえばと思います。

―投資初心者の方は、株式投資による元本割れの不安もあると思いますが、背中を後押しする方法はありますか?

積み立てが良いと思います。積み立てていくと、長期的な値動きを見ることになるので、一時的な値動きで動じることが少なくなり、希望が持てるようになります。

もう1つの考え方としては、今は世界的にQE(量的緩和政策)を実施していますが、特に日本はマイナス金利なので、どうしても他の通貨と比べて価値が減衰します。これからも低金利は続く可能性が高く、インフレになりにくい環境であるならば、円で持っているだけでは、資産の価値が下がってしまうということです。

―資産を日本円で保有していても、その価値は下がってしまうということですね。

はい、海外旅行に行くときに、実際にどれぐらい円での購買力が落ちているか、を想像していただければわかりやすいと思います。シンガポールでは、生ビールが1,000円もします。
世界のインフレに負けないためにも、海外に投資をしていくことはとても重要です。他の通貨を保有した方が、総合的な資産の目減りを防ぐことが出来ます。

米国株デビュー者向け!オススメ投資方法

―今までのお話から、米国株投資初心者の方は、インデックス投資ができて長期投資にも向いているETFが良いと思いますが、具体的にオススメする米国ETFを教えてください。

そうですね......。鉄板ですが、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)、VOO(バンガード・S&P500ETF)、IVV(Iシェアーズ・コアS&P500 ETF)が良いと思います。
また、少し経費率が上がってしまいますが、SPY(SPDR S&P500 SPDRトラストシリーズ1)も良いと思います。

―米国ETFは経費率が低いのも魅力の1つですよね。

経費率とは?

投資信託やETFを運用するために必要な年間の運営費用が、純資産総額に対してどのぐらいの割合かを表します。
同じ指標に連動するETFでも、経費率は各ETFによって違うので、比較するポイントになります。

たぱぞうさんがおすすめする米国ETF

ティッカー 銘柄名 運用会社 経費率
VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETF バンガード 0.04%
連動指数
CRSP USトータル・マーケット・インデックス
ティッカー 銘柄名 運用会社 経費率
VOO バンガード・S&P500ETF バンガード 0.04%
連動指数
S&P500指数
ティッカー 銘柄名 運用会社 経費率
IVV iシェアーズ・コアS&P500 ETF ブラックロック 0.04%
連動指数
S&P500指数
ティッカー 銘柄名 運用会社 経費率
SPY SPDR S&P500 トラストシリーズ1 ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ 0.0945%
連動指数
S&P500指数

米国個別銘柄に投資する時のポイント

ー米国ETFで、安定的に長期の取引を行うことはとても大事だと思う一方、個別銘柄の取引もしたいと思っている方はいると思います。米国の個別株銘柄に投資する際のポイントはありますか?

成長株を見つけることですね。
割安銘柄を探して最大限のボラティリティ(リスク)を取りにいくスタイルを、米国株でもしていたことがありますが、ETFや自分の目線にあう成長株を買うことにしてからは、そのスタイルはやめました。

ー成長株はどのように見つけられますか?

私の場合は、純利益や営業利益の数字を見て判断します。例えば、「毎年売上が伸びている銘柄」「粗利益率が40%」「営業利益率が20%」で絞ると、大体絞られてきます。時々、自分のツイッターなどで紹介する銘柄はその条件に合致するものです。

ーなるほど。良い銘柄を見つけた時に、割高、割安はどのように判断されていますか。

単純にPER(株価収益率)や予想PERを見ます。あと、売上成長率が鈍化していないか、それから決算も確認します。決算内容が予想より下回ってくると、将来的に少し難しいかな、と考えてしまいます。

アドビ(ADBE)がすごく良いと思っていた時期があったのですが、2期連続であまり決算が良くない時がありました。その後もずっと追っていたのですが、一回また洗い直さないといけないと思いました。

たぱぞうさんの保有株を一部公開!

ティッカー 銘柄名 業種/ETF 事業内容
INTU インテュイト ソフトウェア 中堅企業、個人、会計士、金融機関向け事業・会計管理ソリューションを提供
MSFT マイクロソフト ソフトウェア コンピュータに搭載されるOS、各種ソフトウエア製品の開発、製造
CBOE シーボー フィナンシャル & 商品市場オペレーター 上場オプションの取引市場の運営に従事
CME シーエムイー・グループ フィナンシャル & 商品市場オペレーター 主要資産クラス全般の金融商品を提供
ZTS ゾエティス 医薬品 家畜とペットの両方を対象とした動物用医薬品およびワクチンの発見、開発、製造、商業化を行う
DEO ディアジオ 飲料 - 蒸留酒造 & ワイナリ 1997年にギネス社とグランドメトロポリタン社が合併して誕生した大手酒造メーカー。スミノフ、ジョニー・ウォーカー、ギネスなど有力なブランドを多数保有する。
LMT ロッキード・マーチン 航空宇宙 & 防衛 技術システム・製品の研究、設計、開発、製造、統合および保守に従事するグローバルなセキュリティーと航空宇宙会社である。
MCO ムーディーズ 専門情報サービス 定量的信用リスク評価、信用ポートフォリオ管理ソリューションおよび研修サービスを提供
SPGI S&P グローバル 専門情報サービス 金融インテリジェンス企業
VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETF ETF 連動指数:CRSP USトータル・マーケット・インデックス(※)
運用会社:バンガード

(※) CRSP USトータル・マーケット・インデックスは、米国株式市場に上場する約4,000銘柄で構成されています。大型・中型株だけではなく、小型株に至るまでカバーしている株価指数です。

ーどのぐらいの割合で保有されているのでしょうか?

VTIをコアに据えつつ、トッピングで個別株も入れています。今は資産管理会社の出入りもあり、株にすべて資金を割けません。しかし、コア・サテライト運用を意識して投資をしています。

ーVTIを中心に構成されているのですね。保有銘柄のバランスはどのように考えられていますか?

保有銘柄のバランスは本当に注意したいところで、利益率や成長率で銘柄を選ぶと、業界や業種がすごく偏ります。

例えば、リーマンショックを挟んで、生活必需品株が人気な時期がありました。そのため、米国ヘルスケアセクターETFであるVHT(バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF)(※1)や、生活必需品セクターのVDC(バンガード・米国生活必需品セクターETF)(※2)のリターンがとても良かったです。
しかし、今は、2016年に比べるとそこまで人気はありません。でも、それを理由に保有しないのはリスクだと思っています。

というのも、今はハイテク株が人気で、S&P500やVTIなどの構成銘柄はハイテク株に偏ってきています。私は、今人気がないセクターでも、相場の動きによっては将来的に恩恵を受けるチャンスが来るかもしれない。それを見通しながら自分の保有銘柄のバランスを考える必要があると思っています。

※1VHT(バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF)は、MSCI USインベスタブル・マーケット・ヘルスケア25/50インデックに連動するETFです。

※2VDC(バンガード®・米国生活必需品セクターETF)は、MSCI US インベスタブル・マーケット・生活必需品25/50 インデックスに連動するETFです。

マネックス担当者から一言

米国株式インデックスに投資をすることで、長期的にリスクを抑えた資産運用ができます。
また、円は安全通貨と言われていますが、保有しているだけでも相対的に価値が目減りする可能性があることを、しっかりと認識する必要があるのではないでしょうか?
また、株式投資をする際は、米国経済や個別銘柄の動きだけを見るのではなく、通貨への関心も安定的な資産運用を行う上では大事なポイントになると思います。

マネックス証券の米国株取引では、7月22日(月)米国現地約定分から、最低取引手数料を0米ドル(無料)に引き下げました。
さらに、米ドル為替手数料(買付時)を半年間0円(無料)としております。(2020年1月7日約定分まで(予定))

これにより、低コストによる少額投資が可能になっただけではなく、円から米ドルへの為替振替もしやすい環境が整いました。
たぱぞうさんのように、長期的に安定した資産運用を目指して、米国株を始めてみてはいかがでしょうか。

米国株取引デビュー応援!手数料全額キャッシュバック

米国株のお取引をするには

米国株のお取引を始めるには、外国株取引口座を開設後、
①資金振替(円資金の移動)
②為替振替(円を米ドルへ交換)、もしくは円貨資金の連携指示が必要です。

マネックス証券の米国株取引の仕組みはこちら

米国(アメリカ)株 円貨決済

米国株取引をはじめるには

米国株取引は、マネックス証券の「証券総合取引口座」と「外国株取引口座」の2つの口座を開設すると、ご利用いただけます。もちろんどちらも口座開設・維持費は無料です。

証券総合取引口座をお持ちでない方

[口座開設・維持費は無料]

証券総合取引口座をお持ちの方

ログイン後、外国株取引口座開設画面へ遷移します

米国株取引をはじめるには

外国株取引口座をお持ちでないお客様は、まず、外国株取引口座をお申込みください。開設後は、外国株取引口座情報へのアクセスや米国株取引画面へのログインができます。

外国株取引口座をお持ちでない方

外国株取引口座開設画面へ遷移します

米国上場有価証券等のお取引に関する重要事項

<リスク>

米国株式および米国ETF、REIT、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等(以下「米国株式等」)の売買では、株価等の価格の変動、外国為替相場の変動等、または発行者等の信用状況の悪化等により、元本損失が生じることがあります。米国ETF等の売買では、裏付けとなっている資産の株式相場、債券相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等(これらの指数を含む。)や評価額の変動により、元本損失が生じることがあります。国外株式等の場合には、その国の政治的・経済的・社会的な環境の変化のために、元本損失が生じることがあります。なお、外国為替相場の変動により、外貨お預り金の円換算価値が下がり、円ベースでの元本損失が生じることがあります。

<手数料等(税抜)>

米国株式等の売買では、約定代金に対し0.45%(ただし、手数料上限20米ドル)の国内取引手数料がかかります。また、上記取引手数料のほか売却時のみ現地取引費用がかかります。現地取引費用は、市場状況、現地情勢等に応じて決定されますので、その金額等および手数料等の合計額等をあらかじめ表示することはできません。また、米国ETF等の売買では、保有期間に応じて信託報酬その他手数料がかかることがあります。なお、円貨お預り金と外貨お預り金の交換時に所定の為替手数料がかかります。

<その他>

お取引の際は、当社ウェブサイトに掲載の「上場有価証券等書面」「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」を必ずお読みください。また、米国株式等は、国内金融商品取引所に上場されている場合や国内で公募・売出しが行われた場合等を除き、日本の法令に基づく企業内容等の開示が行われておりませんので、取引を行うにあたっては十分にご留意ください。