本コンテンツでは、マネックス証券の銘柄分析ツール「銘柄スカウター米国株」を活用し、長期的に業績好調な半導体銘柄をスクリーニング・分析します。新NISA成長投資枠で投資する銘柄を探している方や米国株取引を検討している方はぜひお役立てください。
長期的に業績好調な米国半導体銘柄をスクリーニング
新NISA成長投資枠で投資する銘柄を探している方や米国株取引を検討している方のなかには「他の人はどんな銘柄を取引しているのか気になる」、「銘柄をどう分析したらいいか分からない」という方も多いかもしれません。
マネックス証券の銘柄情報分析ツール「銘柄スカウター米国株」の10年スクリーニングを使って、長期的に業績を伸ばしている半導体銘柄を抽出しました。具体的なスクリーニング条件および抽出された銘柄は以下のとおりです。
スクリーニング条件
10年スクリーニングの「新規作成」ボタンを押して基礎条件を設定し、「条件を追加する」ボタンを押して詳細条件を設定してスクリーニングします。
【基礎条件】
- 業種:半導体
- 時価総額:10000百万USD以上
【詳細条件】
- [通期]10年間の平均売上高成長率:10%以上
- [通期]10年間の平均営業利益成長率:10%以上
- [通期]10年間の売上高増収回数:7回以上
- [通期]10年間の営業利益増益回数:7回以上
スクリーニング結果
ティッカー | 銘柄名 | 直近終値 (5/17) |
10年間の 平均売上高 成長率 |
10年間の 売上高 増収回数 |
10年間の 平均営業 利益成長率 |
10年間の 営業利益 増益回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
ADI | アナログ・デバイセズ | 214.08 USD | 16.7 % | 7回 | 17.7 % | 8回 |
AMAT | アプライド・マテリアルズ | 212.08 USD | 13.4 % | 9回 | 25.8 % | 8回 |
ASML | ASMLホールディング | 924.97 USD | 18.0 % | 10回 | 24.8 % | 8回 |
AVGO | ブロードコム | 1395.29 USD | 30.4 % | 10回 | 40.4 % | 8回 |
ENTG | インテグリス | 129.50 USD | 17.7 % | 10回 | 18.0 % | 7回 |
KLAC | KLA | 747.68 USD | 14.0 % | 9回 | 18.5 % | 8回 |
LRCX | ラム・リサーチ | 912.07 USD | 17.1 % | 9回 | 45.8 % | 8回 |
MPWR | モノリシック・パワー・システムズ | 730.05 USD | 22.6 % | 10回 | 35.2 % | 8回 |
NVDA | エヌビディア | 924.79 USD | 30.9 % | 9回 | 52.1 % | 8回 |
ONTO | オント・イノベーション | 223.50 USD | 16.6 % | 9回 | 33.2 % | 7回 |
TSM | 台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー | 151.68 USD | 13.7 % | 9回 | 15.9 % | 7回 |
(出所)2024年5月17日時点の銘柄スカウター米国株
※スクリーニング項目が多いため一部の項目を省略して表示しています。
長期的に業績好調な米国半導体銘柄の一部を分析
「銘柄スカウター米国株」の10年スクリーニングで抽出された銘柄の一部を分析します。
AMAT アプライド・マテリアルズ
世界最大級の半導体ウエハー製造装置(WFE)メーカー。特に、半導体ウエハー上に新しい材料を積層することを伴う堆積における市場シェアのリーダー的地位にある。
主要顧客は?
台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)、インテル、サムスンなど、世界最大級のチップメーカーを顧客としている。
業績は?
2023年10月期の通期売上高は過去10年の最高を更新しており4期連続の増収。過去10年間の売上高増収回数はエヌビディアと並ぶ9回。2024/05/17に3Qの売上高についてアナリスト予想を0.9%上回る予想を発表している。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2024年10月期・2025年10月期ともに増収増益となっている。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は92.7とかなり高めだが、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較すると妥当な水準であり、今後も上昇が期待できそう。
通期業績推移
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
26,517 | 2.8% |
2024 (アナリスト予想) |
27,155 | 2.4% | |
2025 (アナリスト予想) |
29,863 | 10.0% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
6,856 | 5.1% |
2024 (アナリスト予想) |
6,880 | 0.3% | |
2025 (アナリスト予想) |
7,644 | 11.1% |
(出所)銘柄スカウター米国株
ASML ASMLホールディング
半導体の製造に使用されるフォトリソグラフィシステムのリーダー企業。ほとんどの部品の製造を外部委託し、組み立て業者のように機能する。
主要顧客は?
TSMC、サムスン、インテルなど世界最大級のチップメーカーを顧客としている。
業績は?
2023年12月期の通期売上高は過去10年の最高を更新しており10期連続の増収。過去10年間の売上高増収回数はエヌビディアの9回を超える10回。2024/04/17に2Qの売上高についてアナリスト予想を8.1%下回る予想を発表している。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2024年12月期・2025年12月期ともに増収増益となっている。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は73.3と高めだが、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較するとやや割安な水準であり、今後も上昇が期待できそう。
通期業績推移
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
27,559 | 30.2% |
2024 (アナリスト予想) |
28,613 | 3.8% | |
2025 (アナリスト予想) |
36,538 | 27.7% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
7,839 | 39.4% |
2024 (アナリスト予想) |
7,933 | 1.2% | |
2025 (アナリスト予想) |
11,656 | 46.9% |
(出所)銘柄スカウター米国株
ENTG インテグリス
半導体およびその他のハイテク産業向けの材料およびプロセスソリューションを提供。主な事業部門は材料ベースのソリューションを提供するマテリアル・ソリューション部門、液体化学物質やプロセスガス精製におけるソリューションを提供するミクロ汚染コントロール部門など。台湾、北米、韓国、日本、中国、欧州、東南アジアでビジネスを展開している。
業績は?
2023年12月期の通期売上高は過去10年の最高を更新しており10期連続の増収。過去10年間の売上高増収回数はエヌビディアの9回を超える10回。2024/05/01に発表した2Q業績予想では、売上高予想がアナリスト予想を1.2%下回っているものの、純利益予想はアナリスト予想を44.8%と大幅に上回っている。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2024年12月期は大幅増益・2025年12月期は増収増益となっている。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は72.3と高めだが、アナリスト予想PERを基に算出した理論株価と比較するとやや割安な水準であり、今後も上昇が期待できそう。
通期業績推移
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
3,524 | 7.4% |
2024 (アナリスト予想) |
3,343 | -5.1% | |
2025 (アナリスト予想) |
3,809 | 14.0% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
181 | -13.5% |
2024 (アナリスト予想) |
493 | 173.0% | |
2025 (アナリスト予想) |
659 | 33.7% |
(出所)銘柄スカウター米国株
KLAC KLA
世界最大級の半導体ウエハー製造装置(WFE)メーカー。研究開発および製造中に半導体ウエハーに欠陥がないか検査し、精密な測定値を検証する半導体プロセス制御市場向けに特化している。
主要顧客は?
TSMCやサムスンをはじめとする世界最大級のチップメーカーをトップ顧客としている。
業績は?
2023年6月期の通期売上高は過去10年の最高を更新しており8期連続の増収。過去10年間の売上高増収回数はエヌビディアに並ぶ9回。2024/04/26に4Qの売上高についてアナリスト予想を2.7%上回る予想を発表している。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2024年6月期は減収減益、2025年6月期は増収増益となっている。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は95.5とかなり高めだが、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較すると妥当な水準であり、今後も上昇が期待できそう。
通期業績推移
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
10,496 | 13.9% |
2024 (アナリスト予想) |
9,754 | -7.1% | |
2025 (アナリスト予想) |
10,740 | 10.1% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
3,387 | 2.0% |
2024 (アナリスト予想) |
3,165 | -6.6% | |
2025 (アナリスト予想) |
3,586 | 13.3% |
(出所)銘柄スカウター米国株
MPWR モノリシック・パワー・システムズ
パワーマネージメントソリューションに特化するアナログおよびミックスドシグナルのチップメーカー。エンド・システムの総エネルギー消費量の削減を目指し、コンピューティング、自動車、産業、通信、消費者市場向けにサービスを提供。ファブレス製造モデルを採用し、外部のチップファウンドリーと提携することで、独自のBCDプロセス・テクノロジーを利用して製品を製造している。
業績は?
2023年12月期の通期売上高は過去10年の最高を更新しており10期連続の増収。過去10年間の売上高増収回数はエヌビディアの9回を超える10回。2024/05/02に2Qの売上高についてアナリスト予想を3.3%上回る予想を発表している。
アナリスト予想は?
通期業績のアナリスト予想コンセンサスは2024年12月期・2025年12月期ともに増収増益となっている。直近の株価は過去1年間(=52週間)の株価推移と比較して現在の株価がどの程度の水準にあるかを表す52週株価水準は87.5と高めだが、アナリスト予想PER・PBRを基に算出した理論株価と比較すると妥当な水準であり、今後も上昇が期待できそう。
通期業績推移
売上高と当期利益のアナリスト予想コンセンサス
決算年 | 現在値 | 前期比 | |
---|---|---|---|
売上高 (百万USD) |
2023 (実績) |
1,821 | 1.5% |
2024 (アナリスト予想) |
2,067 | 13.5% | |
2025 (アナリスト予想) |
2,505 | 21.2% | |
当期利益 (百万USD) |
2023 (実績) |
427 | -2.4% |
2024 (アナリスト予想) |
653 | 52.7% | |
2025 (アナリスト予想) |
821 | 25.7% |
(出所)銘柄スカウター米国株
マネックス証券の新NISAは売買手数料がすべて無料
マネックス証券で2024年1月4日(約定日ベース)以降の新NISAではすべての取引(日本株・米国株・中国株・投資信託)の売買手数料が無料(※)です。さらに旧NISA口座での保有分の売却手数料も無料です。
日本株 (現物取引) |
日本株 (単元未満株取引) |
米国株 | 中国株 | 投資信託 | |
---|---|---|---|---|---|
買付 | 無料 | 無料 | 全額 キャッシュバック |
全額 キャッシュバック |
無料 |
売却 | 無料 | 全額 キャッシュバック |
全額 キャッシュバック |
全額 キャッシュバック |
無料 |
買付 | 売却 | |
---|---|---|
日本株 (現物取引) |
無料 | 無料 |
日本株 (単元未満株取引) |
無料 | 全額 キャッシュ バック |
米国株 | 全額 キャッシュ バック |
全額 キャッシュ バック |
中国株 | 全額 キャッシュ バック |
全額 キャッシュ バック |
投資信託 | 無料 | 無料 |
※日本株、米国株、中国株について新NISAで取引可能なのは現物取引です。また、米国株(国内取引手数料)、中国株の売買手数料、ワン株(単元未満株)の売却手数料はキャッシュバック形式で実質無料です。IFAサービス(マネックスPBを含む)をお申込みのお客様は手数料体系が異なります。詳細はIFA担当者へお問合せください。
銘柄スカウター米国株とは
銘柄スカウター米国株は米国上場企業の分析にご利用いただける無料サービスです。様々な機能を搭載しておりますのでぜひ米国株投資の銘柄選定にご活用ください。銘柄スカウター米国株をご利用いただくには、当社の「証券総合取引口座」の開設に加え、「外国株取引口座」の開設も必要です。いずれもウェブサイト上で開設手続きは完了します。
管理サイト(外国株取引口座)にログイン後のトップページ上の「銘柄スカウター米国株」ボタンを押してご利用ください。
- 銘柄スカウター米国株は、2021年4月から各種機能が「プロフェッショナル機能」と「ノーマル機能」に分かれ、プロフェッショナル機能のご利用にはご利用条件を満たして頂く必要がございます。
詳細はお知らせをご確認ください。 - 「米国株トップ画面」より「銘柄スカウター 米国株」へ遷移する場合、ブラウザのポップアップブロックを解除いただく必要があります。
過去10期以上の企業業績をグラフ表示
売上高や営業利益などの重要な業績を過去10期以上に渡りグラフ表示することができます。さらに、前期比の増減率を表示したり、10年前を100として指数化したりなど様々な表示機能を備えています。長期的に成長している銘柄なのか、リーマン・ショック時に業績はどう変化したのかなどの見極めにぜひご活用ください。
四半期業績の推移で直近の業績トレンドを確認可能
長期的な業績だけでなく3ヶ月ごとの四半期業績の推移も確認可能です。直近の業績トレンドを確認し、比較的短期間の株価動向予測にご活用ください。
配当も通期や四半期データを表示
最長で直近5期の年間配当、12四半期の配当履歴が表示されます。特に米国企業は株主還元姿勢が鮮明で、四半期ごとに配当を出す企業が多いことで知られています。インカムゲインを主眼とした投資スタイルのお客様にも便利にご活用いただけます。
過去10年の業績をスクリーニングできる「10年スクリーニング」
「10年スクリーニング」では過去10年間の増収回数や増益回数、過去10年間の平均増収率や平均増益率、過去10年間の平均利益率など過去10年間の業績を対象にしたスクリーニングが実施できます。ぜひ長期的な成長銘柄を発見し、投資成果につなげていただければと思います。
決算スケジュールで決算発表予定日を確認
決算スケジュール機能ではカレンダー形式で企業の決算発表予定日を確認できます。
米国株取引までの流れ
米国株のお取引を始めるには、外国株取引口座を開設後、
- ① 資金振替(円資金の移動)
- ② 為替振替(円を米ドルへ交換)、もしくは円貨資金の連携指示が必要です。