米ドルで投資をする米国株は、為替相場の影響を受けます。2024年7月上旬に一時1ドル161円台後半まで円安ドル高に動いていた米ドル円相場は、その後1ドル150円割れと一気に円高ドル安に振れるなど、大きく揺れ動いています。
円高になると米国株の投資ではどのような影響があるのでしょうか?
円安・円高とは?
円安は、他国の通貨と比べて日本円の価値が下がることを指します。
例えば1米ドル100円の時に100米ドルの商品を買うのには1万円が必要ですが、1米ドル150円になると同じ100米ドルの商品でも1万5千円が必要になります。日本円の価値が下がったことで、他国の商品を買うために多くの日本円が必要になるということです。
一方で円高は他国の通貨と比べて日本円の価値が上がる状態を指します。
円高になると米国株はどうなる?
上記の説明の通り、円安の状況下では円の価値が下がるため、米国株を買う際も多くの円が必要になります。逆に円高が進んだタイミングの場合、円の価値が上がるため円安時よりも少ない円で米国株が購入できます。
円高時は、米国株を購入するのに少ない円で済むためチャンスとも言えるかもしれません。
一方で、購入時より円高となっている状況で売却をすると、例えば株価が購入時と変わらない状態であったとしても、為替の影響により譲渡損となります。反対に購入時より円安となっている状況の場合は、例えば株価が購入時と変わらない状態であったとしても、為替の影響により譲渡益となります。(取引手数料等は考慮していません。)
ここ最近大きな変動を見せる米ドル円相場ですが、今後も米大統領選やFOMC、日銀金融政策決定会合、各種経済指標の結果によって乱高下する可能性は大いにあります。
急激な為替変動に動じない!定期買付でコツコツ積立
急変する為替市場や株式市場において、米国株を売買するタイミングを見極めるにはたくさんの材料を分析する時間と労力が必要です。しかも、将来の相場を正確に予測することは誰にもできません。
急激な為替相場や株式市場に惑わされない投資法として、定期買付を利用した積立投資をオススメします。
定期買付サービスは毎月指定した金額を上限に対象銘柄をお買付いただきますので、ドルコスト平均法にて株式の購入を進めることができます。また、あくまで買付上限金額を設定いただくサービスであるため、設定金額およびお買付時の株価の状況によっては、結果的に毎月定量の株数を購入する場合もあります。
知っておきたい!「ドルコスト平均法」
対象銘柄の株価にかかわらず、毎月100米ドルなど定期的に同じ金額で購入する方法。
毎回同じ数量を購入し続ける方法と同じ効果が得られるように感じますが、毎回同じ金額で購入する「ドルコスト平均法」では、株価が高いときは購入株数が少なくなりますが、安いときは多く購入することができます。
その結果、「ドルコスト平均法」の方が毎回同じ数量を購入し続けるよりも1株当たりの平均購入単価を引き下げることが期待され、同じ投資金額でより多くの株式を購入できる可能性があるのです。