本コンテンツでは、マネックス証券の米国株分析ツール「銘柄スカウター米国株」で、予想配当利回り3%以上かつ連続増配年数が5期以上であり、直近10年間の業績推移が好調な銘柄をスクリーニング・分析します。米国株取引を検討している方や取引する銘柄を探している方はぜひお役立てください。
予想配当利回り3%以上の連続増配銘柄をスクリーニング
マネックス証券の米国株分析ツール「銘柄スカウター米国株」の10年スクリーニングで、予想配当利回り3%以上かつ連続増配年数が5期以上であり、直近10年間の業績推移が好調な銘柄をスクリーニングしました。
スクリーニング条件
【基礎条件】
初期設定のまま変更なし
【詳細条件】
- [投資指標]予想配当利回り:3%以上
- [投資指標]連続増配年数:5期以上
- [通期業績]10年間の増収回数(売上高):8回以上
- [通期業績]10年間の増益回数(営業利益):8回以上
スクリーニング結果
ティッカー | 銘柄名 | 株価 (8/29終値) |
予想配当 利回り (税引前) |
年間1株 配当総額 (税引前) |
連続増配 年数 |
10年間の 増収回数 (売上高) |
10年間の 増益回数 (営業利益) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
BCE | ビーシーイー | 24.96米ドル | 5.1% | 1.28米ドル | 10期 | 8回 | 9回 |
CCOI | コジェント・コミュニケーションズ・ホールディングス | 38.23米ドル | 10.6% | 4.06米ドル | 10期 | 10回 | 8回 |
CMCSA | コムキャスト | 33.97米ドル | 3.9% | 1.32米ドル | 10期 | 9回 | 8回 |
FTS | フォーティス | 49.74米ドル | 3.6% | 1.80米ドル | 9期 | 9回 | 8回 |
INFY | インフォシス | 16.82米ドル | 3.1% | 0.51米ドル | 5期 | 10回 | 9回 |
NVO | ノボ・ノルディスク | 56.46米ドル | 3.1% | 1.73米ドル | 7期 | 9回 | 8回 |
OTEX | オープン・テキスト | 33.07米ドル | 3.3% | 1.10米ドル | 10期 | 8回 | 8回 |
PAYX | ペイチェックス | 139.46米ドル | 3.1% | 4.32米ドル | 10期 | 10回 | 10回 |
PEP | ペプシコ | 148.65米ドル | 3.8% | 5.69米ドル | 10期 | 8回 | 8回 |
QSR | レストラン・ブランズ・インターナショナル | 63.33米ドル | 3.9% | 2.48米ドル | 9期 | 9回 | 9回 |
TSN | タイソン・フーズ | 56.78米ドル | 3.5% | 2.00米ドル | 10期 | 8回 | 8回 |
WTRG | エッセンシャル・ユーティリティーズ | 39.51米ドル | 3.5% | 1.37米ドル | 10期 | 8回 | 9回 |
(出所)2025年9月2日時点の銘柄スカウター米国株
- 2025年9月2日時点で新規買付ができない銘柄はスクリーニング結果から除外しています。
- 予想配当利回りは直近四半期実績を通期換算したものです。
一部の銘柄をピックアップして分析
10年スクリーニングで抽出された銘柄のうち5銘柄をピックアップして「銘柄スカウター米国株」で分析します。
CMCSA コムキャスト
企業概要
ケーブル事業が中核で、テレビ、インターネット・アクセス、および電話サービスを約6,400万の米国の家庭および企業(米国の半分近く)に提供可能なネットワークを所有している。2018年に買収したSkyは英国で最も優勢なテレビ局で、イタリア最大の有料テレビプロバイダーでもあり、ドイツとオーストリアでのプレゼンスを有する。
なお、2025年後半にケーブルネットワーク事業の大半をスピンオフすることが発表されており、今後は高成長が見込めるストリーミング事業等に注力するものと見られている。
年間1株配当推移
予想配当利回りは3.9%(年間1株あたり予想配当1.32米ドル、8月29日の終値33.97米ドルで計算)で、直近実績で10期以上連続増配。直近12か月の配当実績を基に計算した実績配当性向は21.2%と市場全体の中では標準的な水準であり、今後も増配を続ける余地がありそう。

通期業績推移
2024年12月期累積の売上高は4期連続での増収となり過去10年間の最高を更新している。営業利益はわずかに減益となったものの、売上高・営業利益ともにアナリスト予想を上回って着地している。7月31日(現地時間)に発表された2025年12月期2Q決算では、売上高がアナリスト予想を上回り前年同期比で2.1%増収となっている。過去10年間の推移を見ると売上高は9回増収、営業利益は8回増益となっている。

PAYX ペイチェックス
企業概要
人的資本管理(HCM)ソリューションを提供するテクノロジー企業。顧客が給与、タレント管理、勤怠管理、税務、福利厚生の運用をより効果的に実施できるよう支援する。クラウドベースの給与計算およびHCMソフトウェアが売上高の約半分を占めている。その他アウトソーシングサービスも提供しており、管理サービス組織(ASO)およびプロフェッショナル・エンプロイヤー組織(PEO)による売上高は全体の40%以上を占めている。
年間1株配当推移
予想配当利回りは3.1%(年間1株あたり予想配当4.32米ドル、8月29日の終値139.455米ドルで計算)で、直近実績で10期以上連続増配。直近12か月の配当実績を基に計算した実績配当性向は87.8%と市場全体と比較すると高い水準であり、株主還元に積極的な姿勢がうかがえる。

通期業績推移
2025年5月期累積の売上高はアナリスト予想はわずかに下回ったものの、15期連続での増収となり過去10年間の最高を更新している。6月25日(現地時間)に発表された2026年5月期通期の売上高の会社予想(中央値)は65.5億米ドルとなっており、アナリスト予想を1%下回っている。

PEP ペプシコ
企業概要
ペプシ、マウンテンデュー、チートス、ドリトスなどの著名なブランドを展開し、スナックと飲料で世界をリードしている企業。飲料分野ではコカ・コーラに次ぐ世界第2位の規模を誇り、炭酸飲料以外にも水、スポーツドリンク、エナジードリンクなど多様な製品群を展開する。米国では製造・流通体制の大半を自社で所有する一方、海外では飲料のボトリングを外部委託しており、2024年には総売上高および営業利益の40%を海外市場が占めた。
年間1株配当推移
予想配当利回りは3.8%(年間1株あたり予想配当5.69米ドル、8月29日の終値148.65米ドルで計算)で、直近実績で10期以上連続増配。直近12か月の配当実績を基に計算した実績配当性向は100.0%と市場全体と比較するとかなりの高水準であり、株主還元に積極的な姿勢がうかがえる。

通期業績推移
2024年12月期累積の売上高はアナリスト予想をわずかに下回ったものの、8期連続での増収となり過去10年間の最高を更新している。7月16日(現地時間)に発表された2025年12月期2Q決算では、売上高がアナリスト予想を上回り前年同期比で1%増収となっている。過去10年間の推移を見ると売上高は8回増収、営業利益も8回増益となっている。

QSR レストラン・ブランズ・インターナショナル
企業概要
世界最大級のレストラン企業の1つであり、100以上の国々で32,000店舗を超えるレストランを展開する。主な収益は、自社直営レストランにおける小売販売、ロイヤリティ、フランチャイズ店舗のリース、および、ティムホートンのサプライチェーン事業から生み出される。傘下のブランドおよび店舗数(2024年末時点)はバーガーキング(7,082店舗)、ティムホートン(4,539店舗)、ポパイズ・ルイジアナ・キッチン(3,520店舗)、ファイヤーハウスサブズ(1,345店舗)など。
年間1株配当推移
予想配当利回りは3.9%(年間1株あたり予想配当2.48米ドル、8月29日の終値63.33米ドルで計算)で、直近実績で9期連続増配。直近12か月の配当実績を基に計算した実績配当性向は90.6%と市場全体と比較するとかなりの高水準であり、株主還元に積極的な姿勢がうかがえる。

通期業績推移
2024年12月期通期の売上高はアナリスト予想をわずかに上回り、4期連続での増収となり過去10年間の最高を更新している。8月7日(現地時間)に発表された2025年12月期2Q決算では、売上高がアナリスト予想を上回り前年同期比で15.9%増収となっている。過去10年間の推移を見ると売上高は9回増収、営業利益も9回増益となっている。

WTRG エッセンシャル・ユーティリティーズ
企業概要
米国の上下水道事業、および天然ガスの配給事業を運営する持株会社。上下水道事業では8つの州で300万人にサービスを提供している。最大のサービス対象地域はペンシルベニア州で、主にフィラデルフィア郊外。子会社であるPeoplesはペンシルベニア州およびケンタッキー州で74万を超える顧客に天然ガスを配給している。
年間1株配当推移
予想配当利回りは3.5%(年間1株あたり予想配当1.37米ドル、8月29日の終値39.51米ドルで計算)で、直近実績で10期以上連続増配。直近12か月の配当実績を基に計算した実績配当性向は55.9%と市場全体と比較するとやや高めの水準であり、株主還元に積極的な姿勢がうかがえる。

通期業績推移
2024年12月期の累積業績は、売上高がアナリスト予想をわずかに下回ったものの増収増益となっている。8月1日(現地時間)に発表された2025年12月期2Q決算では、売上高・純利益がそれぞれアナリスト予想を上回り前年同期比で増収増益となっている。過去10年間の推移を見ると売上高は8回増収、営業利益は9回増益となっている。

銘柄スカウター米国株とは
銘柄スカウター米国株は、米国上場企業の分析にご利用いただける無料サービスです。様々な機能を搭載しておりますので、ぜひ投資する銘柄の選定や保有している銘柄の分析にご活用ください。
過去10期以上の企業業績をグラフで可視化
個別銘柄ページでは、売上高や営業利益などの重要な業績を過去10期以上に渡りグラフで表示しています。また、前期比の増減率を表示したり、10年前を100として指数化したりなど様々なグラフを表示できます。長期的に成長している銘柄なのか、リーマン・ショックなどの相場急変時に業績がどう変化したのかなどの見極めにぜひご活用ください。

四半期業績の推移で直近の業績トレンドをチェック
個別銘柄ページでは、3ヶ月ごとの四半期業績の推移もグラフで表示しています。直近の業績トレンドを確認し、比較的短期間の株価動向予測にご活用ください。

決算結果やアナリスト予想との比較をグラフで即時に確認
決算フラッシュでは、米国企業の決算やガイダンスの開示後、原則として数分以内に決算内容の要点とグラフをまとめたニュースを配信します。タイムリーな決算分析にご活用ください。

ご留意事項
- 銘柄スカウター米国株をご利用いただくには、当社の「証券総合取引口座」の開設に加え、「外国株取引口座」の開設も必要です。いずれもウェブサイト上で開設手続きは完了します。外国株取引口座を開設後、外国株管理サイトにログインのうえ、トップページ上の「銘柄スカウター米国株」ボタンを押してご利用ください。
※「米国株トップ画面」より「銘柄スカウター 米国株」へ遷移する場合、ブラウザのポップアップブロックを解除いただく必要があります。
- 銘柄スカウター米国株は、2021年4月から各種機能が「プロフェッショナル機能」と「ノーマル機能」に分かれており、プロフェッショナル機能のご利用にはご利用条件を満たして頂く必要がございます。詳細はこちらをご確認ください。
米国株・米国ETFを購入するには
「米国株かんたん注文」で発注
マネックス証券の米国株・米国ETFの購入には「米国株かんたん注文」をご利用いただけます。
シンプルな画面設計で、初めて取引をする方でも操作しやすい、わかりやすい画面が特徴です。

米国かんたん注文でのお取引方法や便利な「円から買付」の利用法は以下の「詳細を見る」から動画でご確認いただけます。
米国株取引をはじめるには
米国株取引は、マネックス証券の「証券総合取引口座」と「外国株取引口座」の2つの口座を開設すると、ご利用いただけます。もちろんどちらも口座開設・維持費は無料です。
米国株取引をはじめるには
外国株取引口座をお持ちでないお客様は、まず、外国株取引口座をお申込みください。開設後は、外国株取引口座情報へのアクセスや米国株取引画面へのログインができます。