S&P500指数には、9月は下落しやすいというアノマリー(金融市場において、通常の理論や予測では説明できないが、経験的に観測されるマーケットの規則性)があります。1980年からの振り返りおよびS&P500指数構成比率上位10銘柄や、現物買付手数料が実質無料である「米国ETF買い放題プログラム」対象銘柄からアノマリーを生かせるETFをご紹介いたします。
S&P500指数は9月に下落し、年末にかけて上昇しやすい?
米国主要指数の一つであるS&P500指数の1980年以降の月次の騰落状況を見ると、9月の勝率順位(1980年以降の上昇回数の月別順位)・平均騰落率の順位はともに12位の最下位でした。一方、11月は勝率・平均騰落率の順位がともに1位でした。また12月もそれぞれ3位・4位にランクインしました。
そのため、S&P500指数は9月は下落しやすい一方、11月、12月の年末にかけて価格が上昇する傾向があると言えそうです。
1980年からのS&P500指数の月ごとの勝率と平均騰落率
S&P500指数(1980年1月~2025年7月)
上昇月数 | 下落月数 | 勝率 | 勝率順位 | 平均騰落率 | 平均騰落率順位 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1月 | 28 | 18 | 60.87% | 9位 | +1.21% | 7位 |
2月 | 27 | 19 | 58.70% | 10位 | +0.44% | 10位 |
3月 | 32 | 14 | 69.57% | 4位 | +1.04% | 8位 |
4月 | 32 | 14 | 69.57% | 4位 | +1.70% | 2位 |
5月 | 34 | 12 | 73.91% | 2位 | +1.35% | 6位 |
6月 | 30 | 16 | 65.22% | 6位 | +0.66% | 9位 |
7月 | 27 | 19 | 58.70% | 10位 | +1.44% | 3位 |
8月 | 28 | 17 | 62.22% | 8位 | +0.38% | 11位 |
9月 | 23 | 22 | 51.11% | 12位 | -0.73% | 12位 |
10月 | 29 | 16 | 64.44% | 7位 | +1.38% | 5位 |
11月 | 34 | 11 | 75.56% | 1位 | +2.40% | 1位 |
12月 | 33 | 12 | 73.33% | 3位 | +1.40% | 4位 |
出所:ブルームバーグのデータをもとにマネックス証券作成。
S&P500指数トータルリターン(月次、1980年1月~2025年7月)
- 上昇月数は、前月比がプラスになった月ごとの回数。
- 下落月数は、前月比がマイナスになった月ごとの回数。
- 勝率は、上昇月数÷(上昇月数+下落月数)で計算。小数第3位を四捨五入。
- 平均騰落率は、前月比を月ごとに平均。小数第3位を四捨五入。
- 勝率順位、平均騰落率順位の上位3位を赤文字で表示、下位3位は青文字で表示。
- 過去のデータであり、将来の投資成果等を保証するものではありません。
アノマリーを生かしてS&P500指数に投資をするなら個別株or米国ETF
すでにS&P500指数に連動する商品を定期的に買付されている方も、リターン狙いでS&P500指数構成銘柄や米国ETFに投資をしてみませんか。
個別株(米国株) | ETF(指数連動型) | |
---|---|---|
一般的な商品性 | 企業の株式を1株から取引できる | 複数の株式や資産にまとめて投資できる投資信託を取引できる |
価格の変動 | 主に企業の業績に連動するために、企業の成長次第で価格が変動 | 主に指数に連動を目指すが、市場の需給(売りと買い)のバランスによって価格が変動 ⇒個別株より価格変動がなだらか |
リスク | 投資対象が限定されるため、ETFに比べて高い | 幅広い銘柄に分散投資しているため、個別株に比べて低い |
大きなリターンを狙うなら個別株
個別銘柄の投資の参考に、S&P500指数の構成比率順位TOP10に入っている銘柄の事業内容をみてみると、AI事業に関連した半導体やソフトウェア、ITサービスに偏っていることがわかります。また、指数をけん引する銘柄のうち、2025年7月~8月に史上最高値を迎えたエヌビディア[NVDA]、マイクロソフト[MSFT]、メタ・プラットフォームズ[META]、ブロードコム[AVGO]の4銘柄の株価は8月末までにゆるやかに下落していました。9月のアノマリーに合わせてタイミングを見ながら、気になっていた個別株に投資するのもリターンを狙う手法の一つかもしれません。
S&P500指数の構成比率順位TOP10銘柄
構成比率順位 | ティッカー | 個別銘柄名称 | 終値(2025/8/29) | 事業内容 |
---|---|---|---|---|
![]() |
NVDA | エヌビディア | 174.18米ドル | パソコン上で使用されるグラフィックチップ製造 |
![]() |
MSFT | マイクロソフト | 506.69米ドル | コンピュータに搭載されるOS、各種ソフトウエア製品の開発、製造 |
![]() |
AAPL | アップル | 232.14米ドル | iPhoneなどデジタル家電製品の開発・販売 |
![]() |
AMZN | アマゾン・ドットコム | 229.00米ドル | 商品選別、価格、利便性に重点を置いた商品をウェブサイトを通じて消費者に提供 |
![]() |
META | メタ・プラットフォームズ | 738.70米ドル | 世界最大のSNSサイト「フェイスブック」を運営 |
6位 | AVGO | ブロードコム | 297.39米ドル | アナログ半導体装置のグローバルサプライヤー |
7位 | GOOGL | アルファベット クラスA | 212.91米ドル | 検索プラットフォーム他、ソフト、ハード製品で幅広い分野に取組む。 2015年10月よりグーグルから社名変更。 |
8位 | GOOG | アルファベット クラスC | 213.53米ドル | 検索プラットフォーム他、ソフト、ハード製品で幅広い分野に取組む。 2015年10月よりグーグルから社名変更。 |
9位 | TSLA | テスラ | 333.87米ドル | 高性能の電気自動車と高度な電気自動車用の動力駆動装置部品を設計、開発、製造、販売 |
10位 | BRK.B | バークシャー・ハサウェイ クラスB | 502.98米ドル | 伝説の投資家ウォーレン・バフェットが率いる様々な業種の子会社を傘下に置く持ち株会社 |
出所)S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのデータを基にマネックス証券作成。
- S&P500指数構成比率順位は2025年8月29日時点。
- 過去のデータであり、将来の投資成果等を保証するものではありません。
- 情報提供が目的であり、投資その他の行動を勧誘する、あるいは、コンテンツ中の個別銘柄を勧誘、推奨するものではございません。
あわせて読みたい
S&P500や全世界株式だけで十分?AI関連の米国株をご紹介
2025年7月、S&P500指数と全世界株式指数(MSCI ACWI)がいずれも史上最高値を更新しました。こうしたインデックスの上昇をけん引したのは、指数の上位構成銘柄に含まれる、近年注目を集めている生成AI技術や半導体分野の関連企業です。
指数への投資でリスクを分散しながらリターンを得たいならETF
個別銘柄に資金を集中することにリスクを感じられる方、どの銘柄を選んでいいのかわからない方には、ETFがおすすめです。
マネックス証券では特定の米国ETF現物取引買付手数料(税抜)を全額キャッシュバックする米国ETF買い放題プログラムを行っており、S&P500指数への連動を目指すVOOといった米国ETFをお得にお買付けいただけます。
ティッカー | 個別銘柄名称 | 終値(2025/8/29) | ベンチマーク(指数) |
---|---|---|---|
VOO | バンガード・S&P 500 ETF | 593.08米ドル | S&P500指数 |
- 投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。
- 過去のデータであり、将来の投資成果等を保証するものではありません。
- 情報提供が目的であり、投資その他の行動を勧誘する、あるいは、コンテンツ中の個別銘柄を勧誘、推奨するものではございません。
業界最多!対象米国ETFの現物取引手数料が実質無料!
いつでもおトク
対象銘柄の現物取引買付手数料(税抜)を全額キャッシュバックする米国ETF買い放題プログラムを実施しています。対象銘柄数は業界最多※の22銘柄です。
※「業界」は特定の米国ETFの現物取引買付手数料を無料または実質無料としている主要ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)を指します。当社は実質無料(対象手数料(税抜)のキャッシュバック)となります。2025年10月1日現在。マネックス証券調べ。
ご詳細はバナーまたは「米株ETF買い放題プログラム」よりご覧ください。
マネックス証券で米国株・米国ETFを購入するには
マネックス証券の米国株・米国ETFの購入には「米国株かんたん注文」をご利用いただけます。
シンプルな画面設計で、初めて取引をする方でも操作しやすい、わかりやすい画面が特徴です。

米国かんたん注文でのお取引方法や便利な「円から買付」の利用法は以下の「詳細を見る」から動画でご確認いただけます。
【さらにおトクな情報①】米国株為替手数料(買付時)が無料!
おトク
マネックス証券は、外国株取引口座における円を米ドルに交換する為替手数料(買付時)を0円(無料)としております。
米ドルを円に交換する際は、1米ドルあたり25銭の手数料が発生します。
※為替手数料については定期的に見直しを行い、次回は2025年9月を予定しています。
ご詳細はバナーまたは「米国株為替手数料(買付時)無料!」よりご覧ください。
【さらにおトクな情報②】米国株デビュー応援プログラムは最大3万円キャッシュバック!
初回入金から20日間限定
外国株取引口座への初回入金日から、20日間にお取引された米国株取引手数料(税抜)を、上限金額まで米ドルでキャッシュバックいたします。(※)
※キャッシュバック金額が、初回入金月の月末時点の為替レート(仲値)にて日本円換算して上限金額を超えた場合には、上限金額の米ドルをキャッシュバックいたします。
ご詳細はバナーまたは「米国株デビュー応援プログラム」よりご覧ください。
米国株取引をはじめるには
米国株取引は、マネックス証券の「証券総合取引口座」と「外国株取引口座」の2つの口座を開設すると、ご利用いただけます。もちろんどちらも口座開設・維持費は無料です。
米国株取引をはじめるには
外国株取引口座をお持ちでないお客様は、まず、外国株取引口座をお申込みください。開設後は、外国株取引口座情報へのアクセスや米国株取引画面へのログインができます。